「予定調和」
「予定調和」もまた、「青天の霹靂」の対義語として用いられます。「予定調和」とは、特定の物事が予測通りに進むことを示しており、もともとは哲学的な用語です。
予測通りに進んでいるため、社会の秩序が維持されている状態を表しています。予想通りの進行や期待通りの結果に対して、「これは予定調和ですね」といった具合で用います。
「青天の霹靂」の類義語
青天の霹靂には、複数の対義語があります。たとえば、以下のような言葉は、「青天の霹靂」の類義語と考えて良いでしょう。
本章では、上記それぞれの言葉について、詳しい意味を解説します。なお、青天の霹靂とニュアンスが異なる場合は、あわせて説明するため、どこが共通していてどのような点で異なるのかチェックしましょう。
「寝耳に水」
「寝耳に水」ということわざは、予期せぬ出来事に驚いた際に用いられる言葉です。ことわざで用いられている「寝耳」とは、寝ているときの耳を指しています。
寝ている間に、突然水が入ってくると誰でも驚くことでしょう。このことから、思いがけない出来事に驚くことを表現する言葉として、「寝耳に水」と表現されるようになりました。
「足下から鳥が立つ」
「足下から鳥が立つ」もまた、青天の霹靂と同様に、予想外の出来事に驚くことを意味します。足元から急に鳥が飛び立つと、誰でもあっと驚くでしょう。
この様を「予想外の出来事」に例えて、想定外のことが身近で起きたときに用いられる表現となりました。ほかにも、急な出張のために慌てて準備をする人も、足下から鳥が立つと表現されます。
「藪から棒」
「藪から棒」とは、突然の言動に驚くことを示します。何もないと思っていた藪から、突然棒が出てきたときの驚きになぞらえて使われることわざです。
前後の文脈や関連性がない話題が、唐突に提出された場合にも用いられるでしょう。逆に、こちらから話題を急に変える際にも「藪から棒ですが」といった言い回しをします。
特定の出来事に驚く、青天の霹靂とは微妙にニュアンスが異なりますが、限りなく似た意味の言葉です。
誤用に気をつけて「青天の霹靂」を使おう!
「青天の霹靂」ということわざについて、解説しました。「青天の霹靂」とは、晴天の中で突然雷が鳴る現象のことです。この現象から、予期しない出来事を指すことわざとして使われるようになりました。
青天の霹靂は「晴天」と表現されるケースが多々みられます。しかし、語源を見てくと、正しくは「青天」であるため、誤用しないよう注意してください。
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