「旅の恥は掻き捨て」
旅の恥は掻き捨て(たびのはじはかきすて)」とは、旅先で知っている人はいないため、どんなに恥ずかしいことをしてもその場限りであるという意味です。
ことわざは、そのような行為が自分の良心に恥じるべきものであるというニュアンスが含まれています。
(例文)
・海外旅行では、つい気が緩んで大騒ぎする人もいる。もう2度と訪れない国で合っても、そのような旅の恥は掻き捨てのような振る舞いをするのは許されない
「後は野となれ山となれ」の対義語
「後は野となれ山となれ」には、以下のような対義語もあります。これらの対義語は、後のことに責任がないことを表す「後は野となれ山となれ」に対し、最後まで責任をもって対応することを示すことわざです。
対義語も一緒に覚えれば、「後は野となれ山となれ」の理解も深まるでしょう。ここでは、「後は野となれ山となれ」の対義語を解説します。
「自分で蒔いた種は自分で刈り取る」
「自分で蒔いた種は自分で刈り取る(じぶんでまいたたねはじぶんでかりとる)」は、自分の身に起こることはすべて自分の過去の言動や行動がもたらしたものであるという意味のことわざです。それが転じて、「自分の行動には最後まで責任を取るべき」という意味でも使われます。
(例文)
・取引先でトラブルを起こし、上司に相談したところ、自分で蒔いた種は自分で刈り取れと冷たく突き放された
「立つ鳥跡を濁さず」
「立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)」とは、立ち去るときに後始末をしっかりして見苦しくないようにすることを指します。鳥が水面から空中へ飛び立った後も、水は濁らずに澄んだままであることを例えにしたことわざです。
(例文)
・彼は上司とトラブルを起こして退職することになったが、しっかり引き継ぎを済ませて挨拶もして去っていった。まさに立つ鳥跡を濁さずのようだった
「後は野となれ山となれ」を正しく覚えよう
「後は野となれ山となれ」とは、目先のことが解決できさえすれば、その先のことはどうなってもかまわないという意味です。今後のことに無責任な態度というニュアンスで使われることが多いでしょう。
「運を天に任せる」「恥の旅は掻き捨て」などの類義語や、「立つ鳥跡を濁さず」などの対義語があります。例文も参考に、「後は野となれ山となれ」を正しく覚えましょう。
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