「やりらふぃー」の意味と語源
「やりらふぃー」は、SNSがきっかけで広まった言葉の一つです。2020年には「ギャル流行語大賞」や「インスタ流行語大賞」などで、流行語大賞に選ばれました。「やりらふぃー」は、どのような意味で、語源は何なのかを紹介します。
いわゆる「パリピ」のこと
「やりらふぃー」は主に、イベントごとや、仲間を集めて騒ぐのが好きな人を指します。いわゆるパリピ(パーティーピープル)のことを表した言葉です。テンションが高い人やノリが軽い人、テンションが上がり切っている様子を表す意味で用いられる場合も少なくありません。
「やりらふぃー」とは、パリピ・チャラい・祭好きなどと同じような意味があるといえます。また、ファッションを指す言葉でもあり、身なりや態度などに対して、「やりらふぃー」を使う場合もあります。
パリピの特徴とは?
「パリピ」とは、英語の「party people」の略語です。パーティーやフェスなど、多くの人が集まるイベントに積極的に参加する人を指します。大勢の人と一緒に盛り上がるのが好きな人、ノリのよい人という意味で使用するケースが一般的です。
実際にパーティーに参加しているかどうかに関係なく、社交的で明るい人や、その場でのノリがよいタイプの人に対して使用されることも珍しくありません。
やりらふぃーの語源
やりらふぃーはTikTokのダンス動画で使われている、ある曲がきっかけで広まったといわれています。
ノルウェー人アーティストMeland x Hauken(メランド&ハウケン)の「CHERNOBYL 2017」という楽曲のサビ部分が、「やりらふぃー」と聞こえることが由来のようです。
実際はノルウェー語で「Jeg vil at vi」と歌っていますが、ノルウェー語を聞き慣れない日本人の耳には「やりらふぃー」と聞こえます。このことがきっかけで「CHERNOBYL 2017」に合わせて踊っている動画や、踊る人たちを「やりらふぃー」と呼ぶようにもなりました。
「やりらふぃー」の使い方
意味が理解できても、どういった場面で「やりらふぃー」を使うのかイメージできない人もいるかもしれません。
「やりらふぃー」はSNSのハッシュタグなどで使用されるだけでなく、何気ない会話の中に出てくるケースも。どのような使い方をすることが多いのか紹介します。
人やファッションのことを指す場合
テンションが高い人を指すケースでは「あの人、やりらふぃーじゃない?」のように使います。また、自分の気分が盛り上がっているときに「楽しいね! やりらふぃー! 」のように使うことも可能です。
ファッションに使う場合、目立つ派手なファッションのことを指す傾向がみられます。具体的には、派手なサングラス・Tシャツ・スキニージーンズや、蛍光色のスニーカーなどが挙げられるでしょう。
ダンスのことを指す場合
ダンスを指すケースでは「明日、みんなでやりらふぃーするんだ! 」のように使います。この場合は「CHERNOBYL 2017」に合わせてダンスをするという意味であることが多いでしょう。
「やりらふぃー」という言葉を使っていても、由来までは知らない人も。曲名を知らない人には「やりらふぃーの曲」と言えば、意味が通じる場合が少なくありません。
単に音楽に合わせて踊るだけでなく、TikTokやInstagramなどに投稿するために動画を撮影するのがほとんどです。
やりらふぃー以外に知っておきたい若者言葉
若者言葉は常に変化しており、「やりらふぃー」のように字面から意味を想像するのが難しい言葉も少なくありません。近年、よく使用されている「好ハオ」「蛙化現象」の意味を紹介します。
好ハオ
「好ハオ」とは、中国語が由来のネットスラングです。三文字で「ハオ」と読み、「好き」という意味で使用されます。
中国語では「好」だけで「ハオ」と読み、「よい」「素晴らしい」「優れている」などの意味がある言葉です。もともとは、「好(ハオ)」と表記していましたが、いつのまにか括弧が省略されて三文字でハオと読むようになりました。
「推しがかわいすぎて好ハオ」「新作のスイーツがうますぎて好ハオ」のように、好きなものや人を褒め称えたいときに、よく使用されています。中国のメイクやアイテムなどを好む人の間で使われるようになり、SNSやYouTubeなどを通じて広まった言葉です。
蛙化現象
蛙化現象とは、ずっと好きだった相手に思いが通じた途端、気持ちが冷めてしまう現象を表す言葉です。グリム童話の「カエルの王子様」が由来だといわれています。
カエルの王子様は、姫の前に現れた蛙が実は王子様だったという物語なので、蛙化現象とは流れが逆です。反対の意味で覚えないように注意しましょう。
近年は、本来の意味とはやや異なる意味で使われる機会が増えました。交際相手のちょっとした言動がきっかけで、気持ちが冷めてしまうという意味でも使われています。
交際相手に重大な欠陥が発覚したわけではなく、周りからすれば些細と感じやすいことで気持ちが冷めるところが、近年の蛙化現象の意味となる傾向といえるでしょう。
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