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【目次】
そもそも向上心とは?
「向上心」=現在の状態に満足せず、よりすぐれたもの、より高いものを目ざして努力する心。(小学館刊・大辞泉)
「向上心」とは、現状よりさらに高みを目指して努力する心のことを指すようです。似た意味で「やる気」という言葉がありますが、こちらは〝進んで物事を成し遂げようとする気持ち〟とあります。こちらは物事を成し遂げるだけで、高みを目指す言葉ではないようですね。
「向上心」について、臨床心理士・吉田美智子さんに詳しくお聞きしました。
「【向上心】は、成長意欲。【やる気】も、前向きな態度、意欲となります。どちらも同じような意味合いですが、【向上心】の方が【やる気】よりも“上のステージの意欲”というイメージでしょうか。
これらの感情を持つことは、人間が健康であることの証です。心身ともに健康でなければ、このような気持ちが持てないからです。例えば、食事と睡眠の障害、意欲の減退などは抑うつの指標となるためです。
しかし、心理学的に見ると【向上心】は、ほどほどをよしとします。なぜなら、向上心が強いあまり、強欲になったり、ストイックになりすぎたりと、心のバランスが取れなくなるケースが少なくないからです。また反対に、向上心を持てないのもよくないのです。目標もなく、変化のない毎日を漫然と過ごしているとだんだんと無感覚になってしまったり、意欲を感じなくなってしまったりします。ですので、程よい向上心を持つことは大切ですね」(吉田さん)。
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【質問】あなたの周りに向上心が高いと思える人はいる?
「はい」…33.6%
「いいえ」…66.4%
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
周囲に向上心が高いと思える人がいると回答した人は全体の約3割に留まりました。では実際に「向上心」が高い人の特徴とはどのようなことが挙げられるのでしょうか。Domani読者100人にアンケート調査を実施。
向上心が高い人に見られる特徴とは?
向上心が高い人の特徴を調べたところ、どうやら元々の「性格的」な部分と、自分を高めるための「努力型」がいることが判明しました。
性格
・素直
・元気
・真面目
・打たれ強い
・前向き
・欲張り
性格が「素直」であると、自分の非を認められたり、人の言葉をきちんと耳を傾けることができて、次へと生かせるのではないでしょうか。「元気」な人はエネルギッシュに高みを目指している雰囲気があるようです。「真面目」な人は、どんな仕事でも引き受けたり、一生懸命やることで結果自分自身がワンランクアップしているという意見も。「打たれ強い」性格だと、失敗しても立ち直る時間も短く、どんどん前へ進めるという印象。打たれ強いにも似ている「前向き」な性格。ポジティブな発想から、物事がいい方向へ向かうのではないでしょうか。そして「欲張り」は、いろんなことを吸収できるという、いい意味での意見でした。
努力型
・学ぶ姿勢
・ストイック
・愚痴を言わない
・目標が高い
・行動力
何でも疑問なことは調べて勉強してり、社会人になってもお金を払って学習すると言う「学ぶ姿勢」をキープしている人や、自分自身に厳しく「ストイック」な姿勢で高みを目指すと言う人が多くいました。また向上心のある人は「愚痴を言わない」と言う特徴も。意識が高いため「目標も高く」、常に努力し続けると言う声もありました。そして「行動力」があることによって、いろんなことにチャレンジできたり、情報収集ができたりするようです。
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臨床心理士に聞きました!「向上心」を持つには?
「日々を充実させるために、ちょうどいい【向上心】の持ち方をご紹介します。
ステップ1:興味関心のアンテナを張っておく。
まずはいろいろなことに興味を示すこと。自分には関係ないわという姿勢でいると、大切な情報や楽しいことに出会えるチャンスを逃してしまいます。
ステップ2:チャレンジしてみる。
ステップ1で得た情報に関して、少しでもやってみたい!と思ったら行動に移してみてください。やりたいなぁと心の中で思っていても前には進みません。やってみて失敗したり、やっぱり辞めたでもいいんです。経験しているのとしていないのでは、人生の厚みが違ってきますからね。
ステップ3:振り返りと労いの言葉を忘れずに。
ステップ2でやってみたことへの振り返りをしてみましょう。もっとこうすればよかった、と思うことが【向上心】を持つことへ繋がります。そして振り返りで終わらせず、最後はチャレンジした自分を労ってくださいね。
【向上心】=成果を出すべきと思われがちですが、成果よりも外向きの気持ちや、チャレンジする気持ちを大切にしてみてください」(吉田さん)。
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読者の皆さんが実践している「向上心」の高め方を、エピソードと共にご紹介します。