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【目次】
ニュアンスネイルのひとつ「天然石ネイル」とは?
天然石のようなデザインのネイル
天然石ネイルとは一般的に、天然石のようなデザインのネイルのことを言います。大理石っぽいデザインからストーンのパーツを実際にのせたネイルデザインまであり、柄もマーブル柄やタイダイ柄などさまざまだそう。
また、天然石ネイルはニュアンスネイルのひとつとも言われています。
ニュアンスネイルの「ニュアンス」は、フランス語で「あいまいな」という意味を持つ「nuance」が元になっており、あいまいで微妙なおもむきや雰囲気を表す言葉の通り、どこかぼんやりとしたデザインのことを言います。
天然石ネイルの魅力って何?
色の組み合わせや深みを楽しめる
クリアカラーに何色か違う色をのせたり、同系色の濃さが違う色を重ねたりと、多色使いをするのが天然石ネイルの特徴。マーブルのように色を混ぜるだけではなく、ざっくりとラフに重ね塗りをする塗り方も人気があります。
普通のネイルはワンカラーや2色のグラデーションなどが基本ですが、天然石ネイルを含めたニュアンスネイルの場合は何色か異なる色をランダムに重ねる塗り方が主流。
1本の爪に複数の色を重ねて深みを出したり、個性的な色の組み合わせを楽しんだり、ベースカラーににじませるように色をのせてぼかしたりするデザインが人気です。
自由度が高い
天然石ネイルと聞いてイメージするのは、異なるカラーがランダムに重なった塗り方や、指ごとに違うアートを施したデザインではないでしょうか?天然石ネイルでは、左右でデザインを変えることもめずらしくありません。
また、ワンカラーやフレンチ、グラデーションなど、さまざまなデザインを組み合わせるのも特徴といえます。指ごとに違ったカラーやアートを施し、それぞれに異なるパーツをのせるなど、自由に楽しめるのがポイント。
自分のやってみたいと思ったアートを好きなように取り入れられる自由度の高さが魅力といえます。
実はセルフでもできる!天然石ネイルのやり方
まずは下地の準備から
難しそうに見える天然石ネイルですが、実は普通のデザインよりも簡単に仕上がります。にじみやぼかしを生かしたデザインが多いため、初心者がやってみて多少にじんだりしていても気になりません。
ネイル初心者や地爪が短い人でも楽しめる天然石ネイルのやり方を紹介します。ジェルネイルやネイルポリッシュを使ってぜひチャレンジしてみてください。
\ベースの準備/
まずは「甘皮処理」や、爪の表面にジェルが定着しやすくなるようにやすりを使って「サンディング」を行います。ネイルポリッシュを使う人も、甘皮を取り除き、爪の形を整えておくとキレイに仕上がります。
準備が終わったらベースジェルを塗り、基本になるカラーを塗っていきましょう。ポリッシュの場合も同様に、ベースに使いたいカラーを塗り、しっかり乾かします。
色を使わず、あえてクリアジェルやクリアカラーを使うと、ニュアンスネイルの魅力をより味わえるはず。
ニュアンスな透明感、天然石風ネイルのやり方
色を重ねる
ベースを塗り終えたら、上から色を重ねていきましょう。異なる色を重ねてもよいですし、同系色の濃さが異なる色を塗るのもおしゃれに見えます。
点を描くようにちょんちょんと色をのせ、のせた色のフチを軽く叩くようにしてぼかすとうまくいきます。あえてムラになるように、ランダムにぼかしていくのが上手に見えるコツです。
パーツをトッピング
ニュアンスネイルを作るときに外せないのが、金箔やシェルといったパーツや、ゴールドやシルバーのネイルパーツ。うねうねした形のフレームパーツやスタッズ、カーブスティックなど好みのものをのせましょう。
ジェルの場合は厚くなりすぎないようにジェルの量を気をつけながらしっかり固定し、ポリッシュの場合はトップコートでパーツが外れないように固定します。
大ぶりなパーツをのせるよりも、シンプルなパーツを選んだ方がニュアンスネイルの雰囲気を壊しません。
モダンな印象の大理石風デザインの作り方
大人っぽくシックに決めたい人におすすめなのが、モダンな印象の大理石風ネイル。まるで本物の大理石のようなリアルな質感を楽しめるデザインは、カジュアルからモードまでさまざまなファッションに似合います。
大理石ネイルはホワイトをベースにブラックをのせ、ランダムに点や線を描き、にじませていくデザインです。描いた線をぼかし、かすれた印象になるようにホワイトをプラスすると大理石のようなネイルに仕上がります。
淡いカラーなどを使って、ローズクオーツなどの天然石風にしたり、他のカラーと合わせたデザインにしたりするのも人気です。
色をにじませた水彩画のようなデザインもおしゃれ
ニュアンスネイルのベースに人気なのが、水彩画のようにカラーをにじませて作るネイルです。薄く塗ったベースカラーの上に、複数の色をランダムに置き、じんわりにじませて雰囲気を出します。
同系色の濃淡でにじませる塗り方や、異なるカラーを混ぜるように塗る方法など、アレンジの幅が広いのも魅力。上に金箔やラメを散らせば、よりおしゃれに仕上がります。
左右の色を変えてこなれ感を出して
デザインに決まりがなく、自由にネイルを楽しめるニュアンスネイルは、左右の指で異なるアートを施すアシンメトリーデザインも注目されています。
左手と右手で全く違うデザインやカラーを使い、左右非対称に仕上げると個性的でおしゃれに。複数のデザインを同時に楽しめるため、気分によってカラーを変えたくなる人や、さまざまなアートを取り入れたい人などから人気です。
天然石ネイルをキレイに仕上げるコツ
塗りかけやぼかしなどのテクニックを使う天然石ネイルは、あえて下手に塗ったり中途半端なアートを描いたりすることで絶妙な質感に仕上がります。しかし、適当に塗るだけでは汚い仕上がりになってしまうため注意が必要です。ニュアンスネイルを美しく仕上げるためには、上手に見えるコツがあります。
クリア部分を残す
天然石ネイルを上手に仕上げるコツは、色をのせるときの「余白」です。爪にカラーをのせるときに、あえてクリアな部分を残すことで抜け感が生まれ、ニュアンスネイルらしい雰囲気を生み出せます。
ラフにカラーを塗る塗りかけネイルや、わざとにじんだ塗り方をするニュアンスネイルでは、きっちり塗ってしまうと普通のネイルデザインと変わらなくなってしまいます。
ニュアンスネイル特有の「外し」を楽しめるように、あえてクリアの部分を作って雰囲気を出すように心がけるとバランスよく見えます。
薄い色をチョイス
天然石ネイルのデザインで、もやがかったようなにじみを演出したいときは、薄い色を選ぶのが基本です。同系色の薄い色を2色用意して、ラフに重ね塗りをするとうまくいきます。
プロや上級者は濃い色を重ねてマーブルにしたり、ぼかしてグラデーションにしたりすることも可能ですが、初心者や不器用な人は薄めカラーから挑戦するのがおすすめ。
濃い色を使ってしまうとくっきりした印象になり、ニュアンスネイルらしい雰囲気から遠ざかってしまうこともあります。淡く儚いカラーで、ふんわり重ねていくのがきれいに見えるポイントです。
おすすめの天然石ネイルデザイン
【ベージュ×白】大理石風ニュアンスネイル
落ち着いたベージュカラーで作った大理石風ネイル。すべての指に施すのもおしゃれですが、パキッとした白をアクセントに加えることで、メリハリのある手元が完成!
【グレー×ブラウン】大理石風ニュアンスネイル
グレーとブラウンのカラーで仕上げた、大理石風ニュアンスネイル。白でもや〜とした模様を描くことでより天然石風に。ラメや天然石風のネイルシールを使って、さらにおしゃれ度をアップさせて。
【白】ストーンをのせたナチュラルフレンチ
薬指に天然石のパーツをのせたデザイン。透け感ある乳白カラー、自爪を生かしたナチュラルなフレンチなので、清潔感と洗練感の両立が可能。
【ブラウン×アイボリー】天然石風な大人ニュアンスネイル
インスタグラムフォロワー数2.5万人以上のセルフネイリストうめりさんのデザイン
[使用したネイルポリッシュ]
HOMEI ウィークリージェル[WG-0 Clear、NE-112 Cygnus、NE-114 Hercules]
「まずパールブラウン(NE-114)を全体に塗り、硬化せずにアイボリー(Cygnus)をうねらせるイメージで部分的に塗り重ねます。そのあとパールブラウンも部分的に重ねて濃さを調節。15秒ほど仮硬化したら、アイボリーを軽く部分的に塗って奥行きを出しましょう。再び15秒ほど仮硬化した後、ミラーパウダーを綿棒などに取り、好きな位置に塗り、よく綿棒でこすります。最後に、トップジェル(クリアジェル)を塗って硬化させたら完成! 地層みたいなうねうね感が出るように、刷毛をくねくねさせながら塗るのがコツ。ジェルは硬化する前なら何度でもやり直しが効くので気に入るまであれこれ色を重ねています」(うめりさん)
【パープル×メタリック】透けブルーの儚げネイル
[使用したネイルポリッシュ]
HOMEI ウィークリージェル[NE-99 Comfort、NE-82 Ring Of Saturn] HOMEI ロングキープベースジェル HOMEI スペシャルトップジェル ネイル工房 艶まる トップコート(爪先のパウダーをのせた部分のベースに使用)
「ウォークリージェルのComfortは、爪の上に塗ると指の血色が透けてほんのりパープルっぽさが出るのですが、この色味がなんとも儚げ。爪先に〝艶まる〟を使ってぽてっとジェルを立体的になるようにのせました。〝艶まる〟の立体部分を硬化したら付属のチップでミラーパウダーを擦り付けます。よ~く擦れば擦るほどメタリック感が出てきますよ。ちなみにはみ出た部分は、アルコールをつけた綿棒や細筆などで拭き取ると取れるので慌てなくて大丈夫。余分なパウダーをブラシなどで払ってからトップコートを塗れば完成です。薬指には繊細なラメが入ったベージュ寄りのコーラルピンクを塗ってアクセントを入れてみました」(うめりさん)
【白×ピンク】乳白にローズを効かせた大理石ネイル
ベースの乳白色が乾く前に、部分的にローズカラーと微量のマットホワイトを点置きし、極細筆の先端で混ぜてマーブル模様に。大理石風のデザインは、ショートネイル派でも指をスッキリきれいに見せ、こなれた印象に。
ニュアンスネイルも!プチプラで完成するおしゃれデザイン
プチプラネイルでこんなに凝ったデザインができる!「DAISO」「CANMAKE」「 KATE」といったおなじみブランドを使ったネイル3選。セルフネイリストさやかさんに教えてもらいました。
ピンクブラウンのネイル
[使用したネイルポリッシュ]
(1)ネイルエナメルカラーN BR-1[KATE]、(2)フレンドネイル ライトグレー [DAISO]、(3)フレンドネイル ホワイト(細筆) 、(4)恋ネイル 告白[Seria]
「チョコレートのようなピンクブラウンを使ったニュアンスネイル。中指の白ポリッシュで描いた、さりげない3つの丸がかわいくてお気に入りです」(さやかさん)
オリーブグリーン×オレンジのネイル
\親指のデザインはこちら/
[使用したネイルポリッシュ]
(1)フレンドネイル オリーブグリーン[DAISO]、(2)ネイルエラメル 412[ちふれ]、(3)カラフルネイルズ N29[CANMAKE]、(4)GD 083[NAIL HOLIC]
「ネイルを薄く塗るコツは、刷毛からポリッシュをしっかり落としてから塗ること。そうすることで、柔らかなニュアンスが生まれます」(さやかさん)
レッド×くすみカラーのネイル
\親指のデザインはこちら/
[使用したネイルポリッシュ]
(1)NL11 フルーツトマト[excel]、(2)GENEネイル ラベンダーダズル[DAISO]、(3)フレンドネイル オリーブグリーン[DAISO]、(4)フレンドネイル ホワイト(細筆)[DAISO]、(5)GD 083[NAIL HOLIC]
「人差し指と小指はグリーンを基本カラーにしていますが、先に〝GENEネイル〟のラベンダーダズルを塗っているので、見る角度や日の光によって、グレーやシルバーに見えて雰囲気が出ますよ」(さやかさん)
フットネイルにも!天然石ネイルの人気デザイン
人気セルフネイリスト、うめりさんに、凝って見えるのに実は簡単な、フットネイルを教えてもらいました。
天然石風のデザインが魅力のフットネイル
[使用したネイルポリッシュ]
ORLY[キスザブライド、ガムシロップ、ピンクチョコレート、カントリークラブカーキ、ラックス、シアーピーチ]
「まず、オフホワイトでベースを塗り、その上に、ピンク、ブルー、ライトブラウンをラフに塗っていきます。次に、クリアベージュを全体に塗って色味をぼかし、アクセントとしてゴールドを指先に塗れば完成! 色の組み合わせは、ブルー&ブラウン、ピンク&ブラウンのように、指によって変えて変化をつけています。カラフルですが、色をぼかすことで大人っぽく仕上がり、天然石のようなニュアンスを楽しめますよ」(うめりさん)
スケルトンで軽やかに!大人っぽサマーネイル
[使用したネイルポリッシュ]
ORLY[プリンスチャーミング、コアシェラドゥエラー、ヘアーバンド]
「大好きなチョコミントの組み合わせ! 涼しげに見えるよう、濃いブラウンは親指だけにして、ゴールドラメを組み合わせました。塗り方は、まず親指の下半分にゴールドラメをON。ラメカラーが乾いたら上半分にブラウンを塗り、境目にシールを貼ります。シールがなければ、丸スタッズを中央に3つくらい並べてもいいですし、ラインテープを貼ってもおしゃれですよ。中指はラメ単色。そのほかの指はミントカラー単色を塗っています。簡単だけど凝って見えるので、忙しいママにおすすめです」(うめりさん)