透明感のある肌とは「くすみのない明るい肌」
うるおいのある肌は、透明感ある人の大きな要素です。弾けるようなみずみずしさも透明感の特徴です。透明感を手に入れるためには、スキンケアを丁寧に行うのが近道。保湿力の高い化粧水やクリームをたっぷりと肌に入れてあげましょう。ぷりっとしたハリのある肌は、透明感の代名詞ともいえます。
肌がくすんで透明感が損なわれる原因とは
メラニンの蓄積
肌をにごらせる原因のひとつ、シミやくすみ。これらの元となるのがメラニンです。
メラニンは本来、肌を紫外線から守る役割を果たす大切なものですが、過剰に生成されると肌のターンオーバーが遅れ、メラニンが蓄積されてシミやくすみへと発展してしまうのです。
体の冷え
冷えによって体の血流が悪くなると、酸素や栄養素が肌まで十分に届かず、新しい肌を作るパワーが足りなくなってしまいます。
本来肌は、新しい肌細胞がコンスタントに作られ、それに押し出されて古い肌細胞が垢となって落ちるのですが、冷えにより酸素や栄養素が届かないとこのスピードが低下。古い角質がいつまでも肌表面に残り、うるおいも透明感もない“乾燥した寒天”のようにとどまります。
しかも厄介なのが、この古い角質により化粧水や美容液の浸透が悪くなり、スキンケア効果が出にくくなってしまうということ。ますますくすんでしまう悪循環に陥ってしまうのです。
肌の乾燥
肌の水分量がしっかりある状態なら、外から入ってきた光が均一に反射し、明るく透明感のある印象になります。しかし、肌が乾燥し水分不足でしぼんだ状態では、光の反射が不揃いになって透明感が失われてしまいます。
乾燥した肌はさまざまな刺激を受けやすくなってしまうので、肌荒れや赤みが起きる原因にも。これによってくすみを招いてしまうのです。
肌の透明感を高める3つの生活習慣
入念なスキンケア
透明な美しい肌には、入念なスキンケアがとても大切です。保湿力を高めることを目指したスキンケアで、しっかりと肌にうるおいを与えましょう。また、UVケアも重要です。紫外線は夏だけでなく、春や冬にもたっぷりと降り注いでいます。日焼け止めクリームはもちろん、飲む日焼け止めや日傘なども活用してしっかりとケアを行いましょう。
また、洗顔時のクレンジングも美肌の維持に欠かせません。優しく丁寧に、肌をつつみこむように化粧を落としましょう。毎日のスキンケアを入念にしておけば、ぷりっとしたうるおいある肌に近づけます。
スキンケアのポイント【洗顔】
医師の友利新先生によると、洗顔の9割は泡で決まるんだとか。おすすめは泡立てネットを使って空気がたっぷり含まれたキメの細かい泡を作ることです。皮脂分泌が活発な場所Tゾーンから泡をのせ、重点的に洗っていくとよいそう。正しい洗顔の方法は以下。
- 泡立てネットで洗顔料をしっかりと泡立てる
- Tゾーンにたっぷりと泡をのせ、頬から全体に広げていく
- 全体に広げたらこすらずに泡を10秒ほど軽く押す
- 優しく手短に洗い流す
また、せっかくふわふわの泡を作っても、肌の摩擦につながるような洗顔はNG!
「泡をのせた瞬間から洗浄剤が汚れを吸着してくれるので、こすらずに顔にのった泡を10秒ほど軽く押す。これだけです。究極論、泡をのせればそれだけでも汚れは落ちます。ただ、気になるようなら小鼻のところだけは手で細かく押してあげてもかまいません」(友利さん)
「すすぎについても、お水だけで洗っていても大切な保湿成分は逃げていきますから、きちんと洗い残しがない程度に、でも短時間で洗うようにしてください。ただし、生え際や小鼻、フェイスラインは泡が残りやすいので、そこだけ気をつけてください。ちなみに、私はいつも、洗顔の際には首まで洗っています。 流し終わったら、清潔なタオルで上からポンポンと優しく押さえるようにして水分を拭き取ります。洗顔直後は、汚れと同時に大切な皮脂も取り除かれていますから、この後すぐに保湿のケアをしてください」(友利さん)
スキンケアのポイント【化粧水・美容液】
意外かもしれませんが、美容家の水井真理子さんいわく「スキンケアはつけ方がとても大切」なんだそうです。
\肌が音で知らせる“浸透のサイン”/
「スキンケアはひとつひとつ浸透させて使うことが大切で、それができればうるおいやツヤはもちろんのこと、透明感や肌のやわらかさまで高まります。最近のスキンケアは昔に比べて浸透がよくなっていますが、それでも手のひらの圧を使ってグッグッと入れ込むプッシングが大切です。浸透したことを見極めるポイントは“肌の音”。浸透しきってないときはぴちゃぴちゃと水っぽい音がしますが、浸透するとシュワッシュワッと少し乾いた音に変わります。この音を確認してから次のスキンケアをつけましょう。化粧水は浸透までに少し時間がかかるので、軽くプッシングしたら浸透までの合間に家事をしても構いません。ただし、化粧水の湿り気が完全に乾く前にスキンケアに戻りましょう。次のスキンケアをつける前にもう一度プッシングして、肌表面に残っている化粧水を余さず入れ込むことも重要です」(水井さん)
プッシングは“頰の内側→頰の外側→額の順”に
化粧水を顔全体になじませたら、手のひらを頰の内側にあて、少し圧をかけるようにして5秒間キープ。
続いて、頰の外側へ手のひらを移動。ここも同様に手のひらで圧をかけます。頰の内側→外側の順でつけると巡りがよくって浸透しやすくなったり、むくみ対策にもなります。
頰の次は額へ、何回かに分けて額全体をプッシングします。そのあと、鼻やあごも。小鼻の脇は指先を使って凹凸にもまんべんなくプッシング。
手に残ったもので首もケアします。顔をしっかり保湿しても、首が乾いてるとうるおいが吸いとられていきます。首までうるおいを与えましょう。最後に、顔全体をもう一度プッシングして“浸透のサインの音”を確認してから美容液、乳液やクリームも同様につけていきます。
スキンケアのポイント【UVケア】
メイクをしなくても日焼け止めは必ず塗って紫外線ダメージを防ぎましょう。紫外線はシミだけでなく肌の乾燥も招きます。塗り方が不十分だとダメージを防ぎきれません。
日焼け止めは均一に塗ることが大切で、指先のはらだけでのばすと塗りムラができやすく「塗ったのに日焼けした」の原因になりがちです。塗る時は指のはら全体に日焼け止めをのばしてから塗るのがおすすめで、日焼け止めをあらかじめ広げておくと均一に塗ることができ、密着しやすくなります。鼻の先や小鼻、目尻や口角の細かいパーツも忘れずに。
血行をよくする
朝晩のスキンケア時に取り入れたい血行を高めるマッサージを紹介します。
肩まわし
1.ひじを曲げ、手は肩の近くに置く。
2.ひじを大きく動かすようにして前から後ろへ向けてゆっくり円を描く。腕だけをまわすのではなく肩甲骨から動くようにまわすことがポイント。
3.10回ほどまわしたら、今度は後ろから前にむけて同様に回す。
デスクワークによる猫背や子どもの抱っこなどでガチガチの肩をしっかりほぐしましょう。
頭皮マッサージ
クッション性のあるブラシを使い、下から頭頂部に向かって髪をとかしながら頭皮をマッサージします。ブラシのピンで頭皮を軽く押し当てながら動かすのがポイント。後頭部、側面、前頭部それぞれを5〜7回マッサージします。指でもむ頭皮マッサージはすぐに疲れてしまうけれど、ブラシを使ったマッサージなら簡単なので朝晩気軽にできます。
頭皮と顔は“一枚皮”。頭皮が凝り固まっていると顔の血流も低下してくすみやすくなります。
顔の下半分のリンパを流す
くすみをなくすためには血行をよくすることが大切。スキンケア時に顔の下半分のリンパを流すマッサージで、パッと明るい肌を目指しましょう!
How to
1:化粧水を顔につけたら、指の腹であごから耳にかけて優しく流す。
2:そのまま耳の後ろを通って、首や鎖骨まで流す。
3:1〜2を2セット行う。
余裕があるときは、鎖骨まわりをグリグリとほぐしてみましょう。