難しそうに見えて、コツを覚えれば案外簡単な渋皮煮
急に涼しくなり、一気に秋めいて来た頃。丹波の栗を知人からいただきました。シンプルに蒸し栗で優しい甘さを味わい、ほっこりとした栗ご飯を堪能し、、さて残りは毎年恒例の栗仕事。渋皮煮を作ることに。我が家の渋皮煮は(正しく?言えば)ラム酒とバニラビーンズを効かせた、ラムシロップ煮。今回は、手間がかかりそうに見えて、覚えてしまうと実は案外簡単な渋皮煮の作り方とアレンジレシピを紹介します。
渋皮煮(ラムシロップ風味)
<材料>
栗 約1キロ
重曹 小さじ1
砂糖 栗の約半量
バニラビーンズ 1/2本
ラム酒 適量(お好みで)
<作り方>
1:栗をお湯につけて鬼皮をふやかします。
▲お鍋の中でふつふつと白い泡が立つくらいまで熱したお湯に栗をつけます。こうして、しばらくおいてから、栗の下のところから包丁で、中の栗を傷つけないように、剥いていきます。
2:包丁の刃の下の部分を引っ掛けるようにして剥いていくと、するするっと剥けていきます。
3:鍋に移し、栗がかぶるくらいの水を入れたところに、重曹小さじ1を加え、火にかけます。こうして煮ることで、栗のあくが抜けます。10分ほど茹でるとお湯が茶色になってくるので、お湯を捨てて、新しくお湯を沸かしたものを加えて煮こぼす、を3〜4回繰り返します。途中、ふやけた周りの皮や筋を竹串を使いながら取り除いていきます。
4:煮汁が濃い茶色からワイン色になったらアク抜きは完了と思って大丈夫です。栗も綺麗になったら、再び鍋に入れ、砂糖とラム酒の半量を加えて煮ていきます。
5:キッチンペーパーを上にのせて(落とし蓋だと栗が壊れやすいため)、コトコト煮ていきます。途中で残りの砂糖とラム酒を加え、さらに火を入れていくと、シロップがとろっとしてきます。
▲出来上がったら、煮沸消毒をした瓶に詰めて保存。これはシロップを入れる前の状態。
シロップにつけておけば、2週間ほど保存可能です。もっと長く楽しみたいという方は、砂糖の量を栗と同量まで増やしても。(個人的にはあまり甘すぎるよりはこのくらいの程よい甘さが好みです)朝一つ、おやつに一つ、とパクパク摘んでいると、たっぷり作ったはずの栗もあっという間(恐ろしい!)、になくなってしまいます。
食パンとヨーグルトで簡単アレンジ。爽やかな味わいに
さて、このまま食べても、美味しいシロップ煮ですが、簡単にアレンジ可能。スポンジケーキや生クリームで作ると簡単モンブランのような味わいになりますが、朝食向けにさっぱりと、ヨーグルト感覚で楽しめるのが、こちら。
栗のトライフル 一人分
<材料>
栗のシロップ煮 上に飾る分1つとその他適量
食パン 2分の1
水切りしたヨーグルト 適量
シロップ煮のシロップ 適量
分量は本当に適当、お好みで大丈夫。笑
<作り方>
1:栗のシロップにパンの半量を浸し、グラスに入れる。そこに水切りしたヨーグルト半量を乗せます。
2:ヨーグルトの上に栗の渋皮煮を崩してのせる。その上に栗→ヨーグルトを繰り返し、最後に栗を飾ります。
3: 最後にシロップを上からかけて・・・
完成です。トライフル風ヨーグルト、というようなさっぱりとした一品です。
食パンやヨーグルトの代わりに、市販のスポンジケーキやカステラ、生クリームに少量の砂糖を加えて泡立てたもの、さらにマロンクリームを中に入れたりすると、お手軽に本格モンブラン(風)が味わえますので、おやつやデザートとしていただくなら、そちらも試して見てください。
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