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2023.09.21

「施策」とはビジネスに欠かせないもの! 読み方や他の言葉との違いを紹介

ニュースなどでよく見聞きする「施策」とは、政策や対策を立てて、それを実施に行うことを意味します。「施策」は、ビジネスや行政で欠かせないものであり、よく使われる言葉ですので、読み方や意味を把握しておきましょう。

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「施策」とは何か、意味をおさらい

「施策」という言葉の読み方や意味、使い方を聞かれて説明できますか? 特に読み方は、混同されがちかもしれません。

「施策」は、ビジネスシーンや行政の関連でよく登場する言葉です。誤って読んだり、使ったりすることがないよう、使い方などを把握しておきましょう。

施策について考える

「施策」とは「しさく」と読む

「施策」を辞書で調べたところ、次の意味があることがわかりました。

し-さく【施策】
政策・対策を立てて、それを実地に行うこと。政治などを行うに際して実地にとる策。
(出典:小学館 デジタル大辞泉)

上記から、「施策」は「しさく」と読むことがわかりますね。また、何かしらの政策や対策を実行する、策を施すという意味があります。

行政用語だと「せさく」と読むことも

「施策」は行政でもよく使われる言葉ですが、行政では「せさく」と読まれています。ニュースなどで行政の「施策」について伝える際、「せさく」と読むことがあるため、「せさく」と聞いても違和感を覚えない人が多いのかもしれません。

「せさく」と読むのも間違いではないのですが、行政関連のこと以外は「しさく」と読むということを覚えておきましょう。

「施策」とはどのように使う? 例文を紹介

「施策」とは実際にどのように使うかを見ていきましょう。例文とあわせて紹介します。

ラップトップ コンピューター、電卓、ノートブック、分析用の株式市場チャート紙を使用したビジネスマン会議

行政などで使う場合

まずは行政など、公的機関で「施策」を使うケースを紹介します。

《例文》
・大規模地震発生時の二次災害を防ぐための施策について議論している
・市は、自転車による事故防止のための施策を打った

行政で「施策」を使う場合は、公的な社会問題や政策に関連して使います。「施策」のあとには、「打つ」や「講じる」「立てる」などの言葉が続くことが多いでしょう。

企業で使う場合

企業における「施策」の例文も見ていきましょう。

《例文》
・このサービスを拡大させるには、どのようなマーケティング施策をするかが重要になる
・今期の営業施策において重視すべきは、ターゲットの絞り込みと営業力の底上げだ

企業においても、「施策」は行政と同様の使い方をしますが、例文のように、「○○施策」として使われることが多いかもしれません。

施策は、状況や目的、目標に見合った内容で立案し、効率的に実行していかねばなりません。行政、企業ともに、施策は重要な意味を持つため、導入や実行は慎重に検討されています。

「施策」と他の言葉、違いは?

「施策」というと、他にも似たイメージを持つ言葉があります。ここからは、「施策」と似た言葉を紹介します。

成功へのステップアッププランのイメージイラスト スタートラインに人が立っており、その先にステップ1、2、3、サクセスの文字が書かれている

「政策」

「政策」には次の意味があります。

・政府や政党などの、施政上の方針や方策
・目的遂行のための方針や手段

「施策」は実際に計画を実施することを意味しますが、政策が意味するのは「方針」もしくは「手段」。実際に行うという意味は含まれませんので、この点が「施策」と異なります。

「戦略」

「戦略」とは、組織運営において、将来を見通しての方策のこと。「施策」とは、行動計画に関する部分が異なります。「戦略」は「戦う」の文字からわかるように、勝つことを重視する傾向がありますが、「施策」は、策を施すのがメイン。勝負ではなく、問題解決のためにどう動くかを示すものです。

「対策」

「対策」には、相手の態度や事件の状況に対応するための手段、方法という意味があります。意味から、自分に影響が生じる場合に対応するための手段であることがわかりますね。「施策」は、基本的に行政や企業が策を施すことを意味しますので、ややニュアンスが異なると捉えておきましょう。

施策の提案で気をつけたいことは

企業活動において重視されているのが、「施策の提案」です。営業やマーケティングなどで、クライアントに対して施策提案をする人もいるかもしれませんが、なぜか自分の提案が通らないということはありませんか?

施策の提案が上手くいかないのは、相手に施策の意図や重要性が十分に伝わっていないからかもしれません。それを打破するために、気をつけたいことを紹介します。

ビジネスパーソンの会議風景 イラスト

内容が十分に伝わっていないことも

提案自体にそれほど問題がないと思うのに、なかなか提案が通らないのは、施策の意図や重要性を十分に伝えられていないからかもしれません。そのため、優先度が低い施策と思われてしまい、提案が通らないということが考えられます。

施策を提案する際は、次のポイントを意識して、対策してみてください。

《施策提案のポイント》
・課題点における認識のズレが生じていないか
・課題と施策のつながりについて、明確になっているか
・省略している説明箇所はないか
・わかりやすく説明できているか

 

上記の対策としては、まず現状を把握し、目的や目標の認識をすり合わせることをしなければなりません。競合他社と自社の状況を整理し、現状把握をすることから始めましょう。その上で、課題点を明確にして、分析を行ってから、課題がどこにあるのかを論理的に説明します。クライアントに十分納得してもらえるよう、順序だてて説明することを意識してください。

有効性の根拠についても説明を

施策の提案で欠かせないのが、目標に到達する可能性が十分にある内容だと理解してもらうことです。施策の概要だけでなく、有効性の根拠や影響力について、しっかりとまとめ、わかりやすく伝えてください。施策の提案では、次のことを伝えるようにしましょう。

《施策提案で伝えること》
・概要(施策を通し何をするのか)
・有効性の根拠(課題に対して、提案施策が有効とする根拠)
・影響力(施策を通して予測される結果)
・予算(施策の実施にかかる費用)

 

施策の提案を成功させるには、相手が有効性の根拠をしっかりと把握しなければなりません。上記は、社外に対しての施策提案についてのポイントですが、社内でも何かしらの施策を提案する機会があるでしょう。その際の参考にしてください。

最後に

「施策」とは、「何かしらの政策や対策を実行する」や「策を施す」という意味を持つ言葉。行政や企業には欠かせないものとして知られています。「施策」は「しさく」と読むのが一般的ですが、行政用語としては「せさく」でも問題はありません。

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