飲み会・会食後のお礼メールで押さえておきたいこと
飲み会や会食に参加した後、お礼メールを送るタイミングや内容について悩むことはありませんか? 特に取引先や上司に送るメールは、どのような文面にすればいいか考えてしまいますよね。
お礼メールは、相手に感謝の気持ちを伝える絶好の機会です。礼儀や言葉選びに気を配り、自分の気持ちを伝えましょう。
お礼のメール送付は24時間以内がベター
基本的に、お礼メールを送るのは飲み会や会食を終えた24時間以内が望ましいとされています。数日後に送るのが悪いわけではありませんが、お礼を伝えるのであれば、スピーディーに送る方がベター。
何かしらの事情がありお礼メールを送るのが数日後になる場合は、お礼メールが遅くなったことについて、お詫びの気持ちを言葉にして添えるとよいですね。
飲み会などのお礼メールの作り方【基本編】
飲み会や会食後にお礼メールを送る際、もっとも悩むのが文面でしょう。ここからは、お礼メールの作り方の基本を紹介します。
メールの構成は?
お礼メールに限らず、文章を作成する際は、内容の構成を事前に考えておくのがおすすめです。構成を考えておくと、比較的スムーズに文面を作成できるかもしれません。お礼メールは次のように構成するとよいでしょう。
《お礼メールの構成》
・あいさつ
・飲み会や会食のお礼
・当日の感想や印象的だったこと
・相手への感謝の気持ち
・結びの言葉
本文は上記の構成に沿って文面を作成すると、丁寧な印象になるでしょう。なお件名については、ひと目見てわかるものが望ましいです。本文のあとは、会社名と部署名、自分の名前などを添えるようにしてください。
シーン別! 飲み会などのお礼メール【例文つき】
ここからはシーン別のお礼メールについて、例文を用いて紹介します。ぜひ作成のヒントにしてみてください。
【シーン1】相手にごちそうしていただいた
《例文》
昨夜はお忙しいなか食事会にお誘いいただき、本当にありがとうございました。
○○様と楽しい時間を過ごすことができ、とてもうれしかったです。
コースの料理はどれもが飛び抜けておいしく、感動しきりでした。
そのうえ、すっかりごちそういただき、誠にありがとうございました。今後ともぜひおつきあいくださいましたら幸いです。
相手が費用の全額を払ってくれた場合は、たとえば「思いがけず」や「すっかり」のような言葉を添え、「ごちそうさまでした」の気持ちをきちんと伝えましょう。
なお、相手が取引先やお客様の場合は、「飲み会」ではなく「会食」や「食事会」と書くことをおすすめします。
【シーン2】相手が多めに負担してくれた
《例文》
昨晩はごちそうになりまして、ありがとうございました。
とてもおいしく、好みの料理ばかりだったので、感激しています。
また、楽しくお話させていただきましたことも、重ねてお礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
相手が多めに費用を負担してくれた場合も、ごちそうになったことへの気持ちを伝えます。ただし、「私よりも○千円多く払っていただき」などのように表現するのはNG。具体的な金額に触れるのは、あまりよい印象を与えないことの方が多いでしょう。
また、多めに払ってもらった場合は、「すっかりごちそうになって」を用いることも避ける方が無難。場合によっては嫌味っぽくなってしまうことがあります。
【シーン3】割り勘だった
《例文》
昨日は飲み会にお誘いいただき、ありがとうございました。
仕事のことでたくさんのアドバイスをいただけて、とても勉強になりました。
○○さんのお話が楽しく、あっという間の時間でした。
いただいたアドバイスを元に、しっかりと邁進いたします。
割り勘だった場合も、もちろんお礼のメールを送ります。楽しい時間をともに過ごしてくれたことに感謝し、お礼の気持ちを伝えましょう。なお、割り勘だった場合は支払いについて触れる必要はありません。
【シーン4】上司や先輩が幹事をしてくれた
《例文》
昨夜は幹事を務めてくださいまして、誠にありがとうございました。
ご多忙のなか準備をしていただくのは、大変だったと思います。
お店は雰囲気がとてもよく、料理もおいしくて感動しました。
ほかのスタッフとともに、楽しい時間を過ごすことができたのは、○○課長にご尽力いただいたからです。
本当にありがとうございました。
飲み会などの幹事をするのは、とても大変です。お店選びや予定の調整、会費徴収など、何かとタスクは多いもの。業務と並行しながら準備をしてくれたことに対して、感謝と労いの気持ちを伝えましょう。
【シーン5】お土産をいただいた
《例文》
昨晩は会食の席にお招きいただきまして、ありがとうございました。
とても素敵なお店でおいしい料理を堪能でき、幸せな時間を過ごすことができたと感じています。
また、さまざまな助言をいただきましたことも、お礼申し上げます。
いただいた助言を活かして、より一層努力してまいります。
ごちそうになったうえ、お土産まで頂戴し、誠にありがとうございました。
家族みんなでいただいたのですが、おいしくて感激しました。
今後も引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
飲み会や会食で、相手の会社で取り扱っている商品や、手土産などをいただくことがあります。その場でお礼の気持ちを伝えていたとしても、お礼メールで、再度感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。その際、感想も添えると相手にも喜ばれるはず。
お礼メールに返信が来たら?
自分が送ったお礼メールに返信が来た場合は、相手との関係性に応じて、返信するかどうかを決めるとよいでしょう。基本的にお礼のメールは一往復でよいとされていますが、内容的に返信が必要なケースもありますよね。特に、何かしらの質問などがある場合は、早めに返信するようにしましょう。
返信不要であることを伝えたい場合は、「ご返信には及びません。どうぞお気遣いなさいませんように」のような一文を添えるといいですね。返信不要の一文があると、相手も安心するかもしれません。
最後に
感染症対策やコスト削減などの影響で、飲み会や会食の機会は減ったといわれています。だからこそ、飲み会や会食などの機会があったら、きちんとお礼を伝えたいところ。お礼のメールは、相手との距離を縮め、関係性をさらに発展させるきっかけになることがあります。ぜひ本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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