「抽象概念」
「抽象概念」の「概念」とは、物事の本質を捉える考え方のことです。英語では「concept」(コンセプト)と言い表します。
「抽象概念」は、具体的な事象から、抽象によって捉えた概念そのものを指します。
多くの経験から形成されている、一人の「人間」を例に考えてみましょう。そこから抽象した「人間性」や「感受性」などの概念が、「抽象概念」にあたるといわれています。
日常生活では以下のように活用してみてください。
- 多くの考え方が存在するなか、「抽象概念」をいかにわかりやすく伝えるかが今回の議論のテーマだ。
「具体的」の意味と使い方
「具体的」は、はっきりと実態があるものに対して用いる言葉です。そもそも「具体」とは、認識できる形や内容を備えていることを表します。

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一方「抽象」は、物事のある側面のみを抜き出し、把握することを意味します。
「具体的」は以下の活用例にあるように、曖昧さを排除し、物事の詳細をより明確に伝えたいときに適した表現といえるでしょう。
- 消耗品費を見直す、社内業務のペーパーレス化を進めるなど、経費削減に向けた具体的な方法を考えてください。
- 今回のトラブルがなぜ発生したのか、具体的な原因を教えてもらいたい。
- 彼の説明は非常に具体的で、誰もがわかりやすいものだった。
- 話の大筋は理解したのですが、具体的な内容となると、いまひとつわかりかねます。
「具体的」の類語は「具象的」
「具体的」と似た意味をもつ類語は「具象的」(ぐしょうてき)です。「具象」も「具体」のように、はっきりとした姿や形があることを意味します。「具体」との違いは、「具象」は「はっきりとわかりやすく示す」という意味を含む点です。
前述したように、点や線などのモチーフを用いる「抽象画」に対し、人や静物などの誰もがわかるものを描いた絵画は「具象画」と呼ばれます。
「具体的」の対義語や類語をビジネスで活用しよう

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「具体的」の対義語は「抽象的」で、具体性に欠け、詳細が明確でないことを表します。また、「抽象的」には物事の共通点を抜き出して考えるという意味もあり、そのような考えは「抽象的思考」と呼ばれています。
対義語とは反対に、似た意味をもつ言葉には「具象的」が挙げられます。それぞれの正しい意味を理解し、ぜひビジネスで活用してみてください。
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