時間の使い方を学べる
やることがたくさんあるときは、それを「こなすこと」が目的になってしまいがち。しかし、目の前のことをただこなしているばかりでは、子どもの考える力が育ちません。考える力がないまま大人になってしまうと、誰かの指示を待ったり想像力が育たなかったりする恐れがあります。退屈だと思う時間でも、上手く使えば子ども自身が「何をしようかな」「あれをしようかな」と考える時間に変わります。子どものスケジュール力を育てる時間でもあるため、どのようにして時間を使うか見守ってあげましょう。
想像力や行動力を養える
暇な時間は、子どもの想像力や行動力を無限に広げてくれます。例えば子どもが紙粘土遊びを始めると、ただこねたり形を作ったりするだけでは終わらないことも。気付けば本格的なお菓子をかたどってみたり、大人顔負けの雑貨を作ってみたりと、予想外の遊び方をすることもあります。考える時間があるからこそ「こうしてみよう」「あれしてみたらどうかな?」を叶えられるのではないでしょうか。
また、今日はこれをやろう!と決まっていなくても、ぼんやりしているときに新しいアイデアや新しい世界が見つかることもあります。無理に考えさせようとしなくても、自由な時間が子どもたちに発想力を与えてくれるでしょう。
暇なときにやるおすすめのこと
暇な時間が生まれたことで「何をしようかな?」と迷っていませんか?考えているうちに時間が過ぎてしまい「結局何もできなかった…」と、うなだれてしまうのはもったいないことです。暇な時間を使って自分磨きをすれば、明日以降の自分をさらに高めてくれます。おすすめの方法四つをチェックしましょう。
キャリアやスキルアップのための勉強
キャリアやスキルアップのために役立つスキルを身に付けることも選択肢の一つ。暇な時間を利用すれば資格習得することもできます。新しいスキルを身に付ければ、自分の価値を高めることにつながるでしょう。
仕事の手当てに結び付く資格やキャリアアップに必要な資格を取得することは、将来の自分に投資になります。もちろん、仕事に直結しない、自分が興味を持った資格を取ることも一つの手です。外国語を取得することも自分の価値を高めることにつながります。スクールに通う以外にも、オンラインや通信講座を利用すれば、自宅にいながら外国語を学ぶことが可能です。
好きな音楽を聴きながら本を読む
読書は、暇つぶしをながら新しい知識や価値観を学べて一石二鳥。話題の本や読んでみたかった本だけではなく、漫画や雑誌を読むことも自分の知見を広げてくれます。読書をしながら好きな音楽を聴くこともおすすめです。好きな音楽には心が癒される効果以外にも、外部の音を遮断して本の世界に集中できる効果もあります。耳馴染みのある音楽であれば、読書の邪魔をする心配はありません。歌詞が気になってしまう人は、インストゥルメンタル・クラシック・ドラマや映画のサウンドトラックなど歌詞がない曲を選択するのがおすすめ。
部屋の掃除やいらないものの整理
やることがない日は、思いきって掃除をする日にしてみてはいかがでしょうか?こまめに掃除をしている人でも排水口の奥やカーテンレールの埃など、細かい所の掃除を日々こなすのは難しいもの。暇な時間を生かして、普段は掃除が行き届かない場所の掃除を徹底的に行いましょう。
部屋がきれいになると、すがすがしい気分になるものです。着なくなった服・何となく保管しておいた紙バッグ・使わなくなった雑貨などを断捨離するのも手です。一度に全ての掃除や断捨離をしようとすると、時間が足らなくなったり途中で投げ出してしまったりします。エリアを決めてから取り掛かると、無駄なく作業できるでしょう。
あえて何もしない
「暇だから何かしよう」「何かしなければ」と焦ってしまうと、せっかくの暇な時間なのに心が休まる時間がありません。やることがない・思いつかないのであれば、あえて何もしないことも選択肢の一つ。普段忙しくしている人は、何もしないことに罪悪感や居たたまれなさを感じるかもしれません。どこか後ろめたい気持ちを感じたときは「今は明日に向けた準備期間」だと思いましょう。心と体をしっかりと休めることで、明日へのエネルギーチャージにもなります。
何もしないと決めたらスマートフォン・PC・TV・ゲームなど、あらゆる情報媒体をシャットアウトしてみましょう。普段から触れているものを断つことで、ストレスから解放されるかもしれません。
暇な時間に子どもと一緒にできること
子どもと暇な時間を過ごすのであれば、一緒に楽しめることを取り組んでみましょう。子どもと一緒にできる三つの方法を紹介します。
折り紙などで工作
折り紙は、紙さえあれば始められる手軽な遊びです。紙飛行機や折り鶴などの定番の折り紙もよいですが、変わり種の折り紙は子どもの好奇心に火をつけます。
コマ・パズルキューブ・手裏剣などの折り紙は、そのまま遊ぶことができて便利。お花やカブト虫などの上級者向けの折り紙は、子どもの「どうやって作るんだろう」という考える力を延ばしてくれます。ハサミ・のり・両面テープ・クレヨンなどの道具を用意すれば、さらに楽しめる可能性が広がり、子どもたちは夢中で遊んでくれるはずです。
絵本を読んだりゲームをしたりする
スマートフォンやゲーム機の種類がどんどん増え、「アナログゲームで遊ぶ機会が減っている」という子どもが珍しくありません。ときには暇な時間でトランプ・UNO・ボードゲームなど、親子でできるアナログゲームに挑戦してみましょう。アナログゲームは、親子でコミュニケーションを取りながら楽しめます。相手の出方を予想したり、自分の手札の使い方を計算したりと、遊びながら考える力を身につけられることもポイント。絵本を読むことも親子のコミュニケーションになります。間違い探しやなぞなぞを楽しめる絵本だと、親子の会話が盛り上がり楽しい思い出になるかもしれません。
お菓子作りなど料理をする
お菓子作りを子どもと一緒に楽しめば、いつものおやつタイムもすてきな時間になることでしょう。ホットケーキミックスやお菓子手作りキットを利用すれば、子どもでも簡単にお菓子が作れます。初めてのお菓子作りはマフィンやクッキーなど作業工程がシンプルなものがおすすめ。一緒に作ることで、普段食べているお菓子を「どうやって作っているのか」「どんな道具を使っているのか」など、子ども自身が学べます。また、お菓子作りを体験することで、日々食べているお菓子は簡単に食べられるものではないと知る機会にも。「食べることの大切さ」を学ぶ食育になるでしょう。
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