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2024.02.23

誰かに「必要とされたい」と感じることはある?100人のエピソードと対処法を紹介【心理カウンセラー監修】

 

仕事で、家庭で、「人に必要とされたい」「求められたい」と思うのは、自然なこと。では、みんなはどんなときに感じて、どう解消しているのでしょうか。心理カウンセラーの実践アドバイスも参考に。

【質問】あなたは誰かに必要とされたいと感じるときはありますか?

「よくある」「たまにある」と答えた人をあわせると6割超え。「必要とされたい」と感じるのはとても普通の感情で、それと上手につきあっていくのも大人にとって必要なことといえそうです。

【質問】あなたは誰かに必要とされたいと感じるときはありますか? アンケート結果

「よくある」…22.5%
「たまにある」…39.2%
「ほとんどない」…30.0%
「ない」…8.3%

※アンケートは30〜45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。

【体験談】誰かに必要とされたいと思うシーンはどんなとき?

仕事や子育て中に感じる人が多いようですが、ふとネガティブな感情がわき上がったときなどにも、強く感じることがある様子。何かに失敗したとき、自信をなくしたとき、などがそのタイミングのようです。

仕事

・仕事で唯一無二の存在になりたい(30代・大阪府)
・職場で失敗してしまったとき(30代・福岡県)
・仕事など社会的な立場で必要とされたい(30代・愛知県)
・仕事をしていない期間、社会的に存在価値があまりないような気がする(30代・北海道)
・仕事上で後輩から頼られたらうれしいのにな…と思うことなどはあります(40代・大阪府)

PCを前に話し合う女性ふたり

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暇なとき

・家でぼーとしているとき(30代・神奈川県)
・暇なとき(40代・静岡県)
・家にいるとき(40代・埼玉県)
・家庭で(40代・千葉県)
・自分の手があいてるとき(30代・愛知県)

ネガティブな気持ちのとき

・さびしいとき。自信をなくしたとき(30代・愛媛県)
・孤独を感じたとき(30代・埼玉県)
・自分が精神的に弱っているとき(40代・大阪府)
・自分が仲間外れにされているような気がするとき(30代・愛媛県)
・自分だけが取り残されていると感じるとき(30代・新潟県)
・自分に自信がなくなったとき(40代・福岡県)
・寂しいとき(40代・福島県)

子どもに

・子ども(40代・奈良県)
・娘に(30代・滋賀県)
・子どもが甘えてくるとき(30代・神奈川県)
・子どもたちが困っているのを感じたとき(40代・福岡県)

キッチンで料理しながらはしゃぐこども2人

子育てで

・ひとりで育児をして閉じこもっているとき(30代・東京都)
・育休中(30代・東京都)
・子どもがまだ小さいので(30代・神奈川県)
・子どもたちが小さいので。まだまだ親の手が必要だから(40代・鳥取県)

社会との繋がり

・決まった場面はないが、社会から必要とされたいと漠然と思う(40代・東京都)
・子育て中心なので社会で必要とされたい(30代・福岡県)

いつでも

・四六時中(40代・神奈川県)
・子どもや夫、友達が困っているときは頼ってほしい(40代・千葉県)
・周りで困っている人がいるとき(40代・東京都)

悩み相談など

・会社ではもちろん、子どもの小学校や保育園の他のママたちから悩みを相談されたりすると頼りにされているような気がして、少しうれしい (40代・千葉県)
・聞いてほしいとき(40代・佐賀県)
・他の人がわからなかったり、困ったりしているときに、自分の知っている知識や知見を教えたいと思う(30代・愛知県)

やる気があるとき

・やる気が出てるとき(40代・広島県)

コミュニケーション不足

・何も話してもらえないとき(30代・福岡県)

人の役に立っている実感がないとき

・家庭や職場で、人の役に立てている実感がもてないとき(40代・滋賀県)

友人に

・友達の生活が厳しそうなとき。お金の支援ではなく、ちょっとしたお菓子をプレゼントしたい(30代・愛知県)

カフェでリラックスした雰囲気の女性3人

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心理カウンセラーのある吉野麻衣子さんは、「必要とされたい」心理の本質が「自分の存在価値や存在意義を得られることが最上級の幸せ」というところにあると、話します。

「人は、誰かから必要とされたり、注目をされたり、感謝されたり、愛情を向けられたりといった行為によって、最も幸福感に満たされるようになっています。特に女性は原始時代からコミュニティをつくり、その輪の中で他者との協力関係を得ることができなければ生き残れなかったため、誰かからの評価を無意識のうちに重要視する傾向があるともいわれています。

子どものときは親や親戚が身近にいたり、学校というコミュニティがあり、そこには先生がいたりと、気づかないところで自分を守り、認めてくれる存在がいたものです。が、社会に出ると、自分の力で認められる存在になってくことが求められます。

そのため、より強く必要とされたい意識と危機感が自然に働きやすいといえます。現代においても、なかなかそう簡単には変わらないものです」(吉野麻衣子さん)

誰かに必要とされたい気持ちを解消するには?

では、「必要とされたい」と感じたときの対処法には、どんなものがあるのでしょうか。仕事から睡眠、ペットなどまで、オン・オフにわたって広い解消法があげられました。

仕事

・仕事をする(40代・福島県)
・一生懸命働く(30代・香川県)
・仕事を頑張る(40代・福島県)
・副業をすること(30代・東京都)

和やかな打ち合わせ風景

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コミュニケーションをとる

・仲のいい友達にグチをいう(30代・大阪府)
・友達にメールする(40代・東京都)
・相手の話を聞くこと(40代・佐賀県)
・話を誰かに聞いてもらう(30代・愛知県)

リフレッシュ

・ほかのことをして気持ちを切り替える。散歩する、ヨガをするなど(30代・愛媛県)
・美容院に行く(30代・神奈川県)
・特に解消しようとはしていませんが、ストレスを溜めないようにエステやマッサージ、ヘッドスパに行ってグチらせてもらったりすることがあります(40代・大阪府)

眠る

・考えすぎずに眠る(40代・東京都)
・寝る(30代・神奈川県)
・睡眠時間を長くする(40代・大阪府)

ベッドですやすや眠る女性

あきらめる

・できる限り頑張るが、無理な部分は仕方ないと思ってあきらめる(30代・愛知県)
・あきらめます(40代・愛知県)

子どもと遊ぶ

・子どもたちと遊びます(30代・北海道)
・子どもたちから話したくなるような言葉をかける(40代・福岡県)
・子どもをハグする(40代・神奈川県)

ペット

・ペットと添い寝(40代・愛知県)
・ペットを溺愛する(40代・埼玉県)

前向きに考える

・ポジティブ思考(30代・愛媛県)
・向上心をもって頑張ること(30代・福島県)

やることを見つける

・何かやることを見つける。掃除とか(30代・愛知県)
・言われないけど自分からやる(40代・広島県)

漫画を読む

・漫画を読む(30代・徳島県)
・恋愛漫画に没頭します(30代・滋賀県)

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趣味を楽しむ

・花を育てる(40代・千葉県)
・趣味に没頭する(40代・静岡県)

アニメをみる

・アニメをみる(30代・埼玉県)

お酒

・好きなお酒を飲む(30代・岡山県)

アピール

・さりげなく仕事のメンバーにアピールする(40代・福岡県)

スポーツ

・スポーツなどをしてストレス発散する(30代・茨城県)

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気にしない

・その場が過ぎたら忘れるタイプなので、気にしていない(30代・愛知県)

意見を伝える

・「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」をきっちり行い、自分の意見を伝える(30代・大阪府)

家族に尽くす

・家族に尽くします(30代・神奈川県)

相談

・家族への相談(30代・福岡県)

家事

・ごはんを作る(40代・京都府)

好きなものを食べる

・好きなものを食べ飲みする(30代・東京都)

フルーツたっぷりのボウルを持つ人

心理カウンセラー・吉野麻衣子さんは、「子どものころや過去に感じた『人から愛されていたこと』を思い出して、全身で感覚を味わうことも大切です」ともアドバイスします。その実践方法を詳しく聞きました。

「心理療法の中でときどき行うことなのですが、瞑想にも近いものです。まず、目を閉じて完全にリラックスして座ります。その状態で、五感すべてを働かせて『今この瞬間』を感じ取り、そこから、幼少期などに『人から愛されて幸せだったこと』を思い出します。その上で、そのときの感触を五感で再度、感じ直します。

そうすると、全身でそのときの幸せで満ち足りた感覚を、再度感じることができて、それに似た感覚になれるものを想像し、そこに自分の身を置いていけるようにしていくのです。

また、お子さんや動物と触れ合うことも有効です。子どものほうもメンタル面で安定しますし、母子ともに『幸せホルモン』ともいわれるオキシトシンが分泌されて、幸せな気持ちを味わうことができます。お子さんはよりリラックスし、甘えてくれるようになるので、母親自身も存在価値をより強く感じることもできるようになるはずです」

「感じる」ことを繰り返して自分に自信を

「誰かに必要とされたい」という気持ちはあって当然。「だからこそ、周囲と自分との実力差を感じたり、家族や周囲の人との人間関係が上手くいかないときなど、余計にその気持ちが増大して、つらくなります」と吉野麻衣子さん。

「不安になることなく、将来の自分に向けて、上で紹介したような〈幸せな気持ちを五感で思い出し〉、そして〈体が忘れないように感じる〉を実践して。すぐにはできないかもしれませんが、繰り返し実践することで、自分を客観的に見ることもできるようになりますよ」(吉野麻衣子さん)

写真/Shutterstock.com
メイン・アイキャッチ画像/(C)Adobe Stock

心理カウンセラー  吉野麻衣子先生

心理カウンセラー

吉野麻衣子

「SMART BRIDAL」代表/MBA婚活心理カウンセラー/モデル「MBA(経営学)・心理学・AI・オンライン」を融合させた、科学的根拠(エビデンス)に基づいた、戦略的婚活が可能な結婚相談所を経営。43歳で14歳年下3高男子と再婚。MBAと心理カウンセラーの資格をもち、さまざまな企業で経営側に立って部下を指導した経験と、多くの婚活&キャリア指導の経験を活かし、多くの独身男女の婚活を支援中。
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