ネガティブな意見として…
「自己中心的」「自慢」「わがまま」「謝らない」など、少数でしたが、このような意見も見られました。これは「自分に自信がある」ということを自負しており、言動が悪い方向に現れてしまっているのかもしれません。
アラフォー世代が、今からでも「自分に自信を持つ」ためにできること
ある程度自分の考えや、生き方が決まってきているアラフォーでも、今から「自分に自信を持つ」ということが可能なのか前出の吉田さんにお聞きしました。
「いろんな判断がつくアラフォー世代は、まずは【マインドセット】で心の準備をし、そして【実践編】へと移ってみてはいかがでしょうか。それぞれオススメのやり方をご紹介します。
【マインドセット】
・自己肯定感を持つ…自己肯定感は『ダメなところもあるけど、それもひっくるめて自分よくやってるな』という感覚です。
・自分の中の信じられる点を確認…『人を傷つける言葉は使わない』とか『大切にしているポリシーがある』とか『早寝早起きしている』でもいいんです。自分はこういうことを大切にしているんだと静かに胸を張れることがあれば、自信があるといえますよね。
・自分を労う…自分に『お疲れさま』と言ってますか? 自信は自分をきちんと労うところから始まります。
【行動編】
・マインド編で確認できた自信をぜひ生活の中で表現してみてください。具体的には、笑顔や他者への肯定的な態度・声かけ(自分に自信がある人は他者にもそれを分け与えられるもの)。
・自分への労いも、自分なりの行動に落とし込んでみてください。スキンケアでもいいし、深呼吸やストレッチ、ご褒美スイーツでも、自分が喜ぶものを選んでくださいね。
・【自分のいいところ】を家族やお友だちに聞いてみませんか? 思いもよらない点を教えてもらえて、きっと驚くことがあるでしょう。お返しに相手のいいところも伝えてあげられるといいですよね。
これらのことを毎日気にかけることで、【自分に自信を持つ】という癖がついていくと思います」(吉田さん)。
今からできる! 自信を持つための方法とは?
ワーママの皆さんが自信を持つために実践している行動をいくつかご紹介します。
自分を認める
・ひとつひとつ小さな事でいいので自分を認めてあげる (40代・山形県・子ども2人)
・自己肯定感を高める (40代・新潟県・子ども2人)
・自己肯定感を持つ。人は人という他人への境界線をしっかりと認識する (40代・宮崎県・子ども2人)
特技や得意分野
・狭くて深い知識があると、その分野に関しては誰にも負けないって思える (40代・沖縄県・子ども2人)
・他人に負けないものを作る (40代・青森県・子ども2人)
自分を磨く
・外見も内面も磨く (30代・埼玉県・子ども1人)
・自信につながるくらいの立ち振る舞い、スキルを身に付ける。周りから称賛される機会を持つ (40代・東京都・子ども2人)
前向き
・プラスに考える (40代・石川県・子ども2人)
・プラス思考、いい意味での楽天家になる (40代・佐賀県・子ども4人)
努力
・なりたい自分を想定し、努力すること (30代・神奈川県・子ども1人)
・人から褒められたところをさらに伸ばす努力をすること。自分の実力を試せる場があるならば挑戦してみること (40代・千葉県・子ども1人)
・努力をする。他のひとの良いところを取り入れる (30代・三重県・子ども2人)
成功体験の積み重ね
・小さい成功を積み重ねる (40代・愛知県・子ども2人)
・仕事で成果を出したり、プライベートでも成功する経験を積む (40代・神奈川県・子ども1人)
周りを気にしない
・人と比べたり、自分にないものにばかり目がいくようにすると、いつまでも自分に満足できず自信も持てない。ないものより、今あるものに目を向けて自分を認めることが自信に繋がると思う (30代・神奈川県・子ども2人)
・他人から見てどうかではなく、自分がどう思うかを考えて生きていった方がいいと思う (30代・愛知県・子ども1人)
目標の人
・憧れの人や目標になる人を見つけ、近づけるように勉強をしたり自分磨きをする (30代・徳島県・子ども3人)
・出来る人の真似をすること (40代・佐賀県・子ども2人)
経験を積む
・いろんな場面で積極的になり経験を積む (40代・岩手県・子ども2人)
・新しい事を始めたりして経験値を上げる (40代・茨城県・子ども2人)
スキルアップ
・資格取得や、人よりちょっと頑張ってスキルを身につける (40代・滋賀県・子ども2人)
・技術力を身につける (30代・千葉県・子ども1人)
ほかにもこんな方法が!
「たくさん褒めてもらう」「好きな事を見つける」「自己暗示」「落ち着いて対応する」「イメトレ」「ひとつのことに打ち込む」「自己分析」など、方法は多種多様のようです。
「自分に自信を持つ」のも「持てない」のも自分次第
「自分に自信がある」かどうかを考えるとき、自分自身のことだけでジャッジできていますか? 例えば、「同僚には立派な資格があるけど、私にはないから自信が持てない」「あのママ友は子どもを3人産んでも綺麗でスタイルいいけど、自分は子ども1人なのに産後体型が戻ってないから自信がない」など、もし誰かと比較して自信がないのなら、それはちゃんとした自信の得方ではないかも。自分が大切にしている考えや生き方に向かって、少しでも努力し続けられているかで判断してみてください。今よりもっと自信が持てるようになるかもしれません。
取材・文/福島孝代
写真/(C)Shutterstock.com
臨床心理士
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
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