【目次】
・白髪対策に「シャンプー」?効果は期待できる?
・白髪ケアシャンプーの選び方ポイント
・白髪予防に繋がる!頭皮環境を整えるおすすめシャンプー
・シャンプーの効果をより引き出す使い方
白髪対策に「シャンプー」?効果は期待できる?
そもそも白髪を予防するためにはどうしたらいい?
一度白髪が生えてきた毛穴からは、次に生えるのも白髪である確立がとても高いそうですが、諦めずにケアしていれば、稀に黒髪が生えてくることもあるのだそう!資生堂プロフェッショナルのトレーナー・西山直人さんに伺いました。
ストレスなどが原因で生えてしまった白髪の場合、その原因から解放されると黒髪に戻ることがあるのだとか。
「毛根にある黒髪のもととなるメラニンを作るメラノサイト、そして毛を作り出しメラノサイトが色素を受け取り着色する役割を果たす毛母細胞、このふたつの機能が低下してしまった場合は、白髪が生える確立が高くなります。ですが、ストレスなどによって一時的に細胞の働きが弱まっているのであれば、その原因を取り除くことで、白髪が黒髪に戻る場合があります。」(西山さん)
では、どのようなケアを行えば良いのでしょうか?西山さんによると、以下の4つのポイントを意識するといいと言います。
1.マッサージやブラッシングで頭皮の血行改善
酸素や栄養分を受け取り、不要なものを排出させるために、必要なのが血流の改善。頭皮マッサージやていねいなブラッシング、適度な運動、湯船に浸かるなどが有効です。定期的にヘッドスパに通うのもおすすめ。
2.生活習慣も大切です
血行不良の原因になる睡眠不足、細胞の活性を促すビタミンB12を壊してしまう喫煙、ビタミンCを大量に消費するアルコールの過剰摂取などに注意。喫煙やアルコールの過剰摂取は、交感神経を活発にしてしまうので、睡眠不足の原因にも。「体にいい生活習慣は、髪にもいい」のです。
3.白髪を予防する食べ物やサプリなどで補いたい栄養素は?
偏った食生活は、白髪を増やす原因に。毛母細胞やメラノサイトの働きを活性する、以下に挙げた栄養素を積極的に摂ることが大切です。
・亜鉛…牡蠣、レバー、いわし、ナッツ類など。ビタミンB6と一緒に摂るとさらに効果的。
・タンパク質…肉類、魚介類、卵、牛乳、大豆製品など。毛母細胞を活性化させるイソフラボンと同様の働きをするイソフラボンを多く含む大豆製品はとくにおすすめ。
・ビタミンB…豚肉、レバー、うなぎなど。
4.シャンプー・トリートメント・美容液も白髪予防を意識して
潤いを守りながら頭皮の汚れを取り除くシャンプー&コンディショナーへの切り替え、スカルプローションや育毛剤の投入などが有効。
白髪を増やさないためにこんなケアが効く!
シャンプー時にピッタリ!“uka発” 下からもみ上げる頭皮マッサージを習慣に!
指の腹を生えぎわに置き、顔を引き上げるイメージで頭頂部に向かってジグザグに押し上げる。耳上→ハチ→センターの順に行い、後頭部も同様にマッサージ。
次に、親指のつけ根をこめかみに当て、目元が引き上がる方向に円を描く。5回行ってから最後はグーッと押す。
白髪ケアシャンプーの選び方ポイント
白髪ケアに、頭皮の潤いを守りながら汚れを取り除くシャンプーや、シャンプー時のマッサージが有効なことはわかりましたが、では実際、使用するシャンプーはどのように選べば良いのでしょうか。
選び方のポイントは以下の3つ。
その1:頭皮環境を整えるものを選ぶ
髪の土台となる頭皮。一般的に白髪ケアでは、頭皮環境を整えることが重要だと言われています。白髪だけでなく、頭皮環境が乱れてしまうとかゆみやフケ、ヘタリなどといったトラブルを起こすことも…。
そのため、まずは頭皮を健やかに導く成分が配合されているシャンプーかどうかをチェックしてみるのが推奨されています。
例えば「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」などは、頭皮の潤いを保ってくれる成分。「グリチルリチン酸ジカリウム」は頭皮環境を改善する効果が期待できるそうです。
その2:洗浄成分は低刺激なものを選ぶ
一般的にシャンプーの洗浄成分は主に3種類あると言われています。
・高級アルコール系シャンプー
・石けん系シャンプー
・アミノ酸系シャンプー
市販シャンプーの多くは「高級アルコール系シャンプー」に分類されますが、高級アルコール系シャンプーは合成界面活性剤で刺激が強めだと言われているそう。
3つの中では「アミノ酸系シャンプー」が白髪ケアで使用するシャンプーに向いていると言われています。他のシャンプーに比べて高価ではありますが、肌と同じ弱酸性で肌・髪に優しいのが特徴です。
その3:染料が配合されているものは白髪の量に合わせて選ぶ
もし白髪を染めることができるシャンプーを使うなら、色味は自分の白髪の量に合わせて選ぶのがおすすめされています。
白髪が多い・目立つ→ブラック
白髪が少し気になる→ブラウン系
元の髪の色味に合わせて選ぶのも良いそうです。
白髪予防に繋がる!頭皮環境を整えるおすすめシャンプー
クレイエステ|プライミングシャンプー ピンククレイ、クレイエステ フォーティファイングヘアマスク ピンククレイ
頭皮ケアを叶えながら髪を洗浄するシャンプー。ミネラルたっぷりの天然クレイが汚れを吸着してオフ、頭皮や髪の水分を奪わずにスッキリと洗い上げてくれる。
「泡立ちがとてもよくて、モコモコ泡で頭皮マッサージするのが気持ちいい!タオルドライ後、乾かすときの髪の解け方が今までと全然違います。指通りなめらかなので、ドライヤーで髪が絡まってしまうストレスからも解放されてうれしい!ほんのり甘さがある爽やかな香りで男性でも使えそうです」(吉川和子さん・40代・会社員)
「洗ってる最中から洗い上がりまでずっとツルツル。ドライヤーで乾かしているときもツルッと&うるっと感が手触りで感じられました。淡いピンク色のかわいいビジュアルやリッチな香りだけでも贅沢気分!」(皆川麻理江さん・40代・自営業)
左から:プライミングシャンプー ピンククレイ 400mL、クレイエステ フォーティファイングヘアマスク ピンククレイ 400mL どちらもサロン専売品
レソンスボタニーク|スター for スカルプ&ヘア シャンプー、トリートメント
白髪や抜け毛、髪のパサつきなど、髪の変化を感じる揺らぎ世代におすすめのエイジングケアシャンプー&トリートメント。厳選した育毛成分、頭皮や髪の保湿・抗酸化作用が期待できる14種の植物オイルを配合。アミノ酸系の洗浄成分なので、低刺激で肌に優しいのも嬉しいポイント。
左から:スター for スカルプ&ヘア シャンプー 460ml、トリートメント
ファンケル|マイルドクレンジングシャンプー、リペアエッセンストリートメント
美容成分を贅沢に配合したスキンケア発想のヘアケア。健康な髪が育つストレスのない頭皮環境に整える。
左から:ファンケル マイルドクレンジングシャンプー 250ml、リペアエッセンストリートメント 200g 各¥1,428
ネオメディック|セルキュレイト スカルプ&ヘアシャンプー
漢植物エキスを贅沢に配合した無添加シャンプー。頭皮を健やかに保ちながら、毛穴の汚れもオフ。
セルキュレイト スカルプ&ヘアシャンプー 500ml ¥4,500
S&M スキャルプシャンプー N
ユーカリやペパーミントの香りが清涼感たっぷりの頭皮ケア用シャンプー。比較的時間のあるときはワンステップ追加がおすすめ。2回目の洗髪時に頭頂部までよくマッサージし、泡を髪&頭皮全体になじませたらしばらく放置。洗い流した後は頭皮の毛穴まですっきり!
右:S&M スキャルプシャンプー N
N organic|マイルド&リファイニング シャンプー
肌や髪にやさしい「アミノ酸界面活性剤」を6割使用しているアミノ酸系シャンプー。天然由来率97.9%という数字からも分かるとおり、植物由来の有用成分がたっぷり。肌だけでなく髪の毛も歳を重ねるにつれ老化していくから、スキンケアでは当たり前になりつつあるエイジングケアの考えを取り入れた成分処方。女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きをするといわれている「イソフラボン」を配合しており、頭皮環境を整え、美しい髪へと導きます。
300mL ¥3,000(税抜)
HANA ORGANIC|リセットシャンプー
加齢やヘアカラーなどが原因の頭皮ダメージをその日のうちにリセットし、正常なヘアサイクルへ戻してくれるシャンプー。天然の美容成分たっぷりの泡で優しく洗い上げ、自らうるおう豊かな美髪を育む頭皮へ。
【容量】280ml 【価格】¥3,700(税抜)
ルメント|スパークリングオイル クレンジング&シャンプー
5000ppmという高濃度にもかかわらず、洗い上がりはしっとりとうるおう炭酸シャンプー。「アルガン」「バオバブ」「クプアス」の3種の植物オイルが頭皮を潤し、髪をコーティングしてくれます。保湿系の炭酸シャンプーのため、ヘアカラー後に使っても影響はありません。
洗浄成分は刺激の少ないアミノ酸系で、石油系界面活性剤やシリコンは使用されていません。9種類の植物エキスとヒアルロン酸を超えるともいわれる保湿成分「リピジュア」なども入っており、髪の毛と頭皮を健康な状態に保ちます。ぜいたくな気分を楽しめる、フローラル系の香りも魅力です。
シャンプーの効果をより引き出す使い方
正しいシャンプー方法で洗う
せっかく白髪対策や頭皮にいいシャンプーを使っても、シャンプー方法が間違っていたら効果は半減…。頭皮の汚れをしっかり落とすため、正しいシャンプー方法も覚えておきましょう。
【Step1】シャンプーを塗布する
まずはシャンプーの塗布場所。頭に適当につけるのではなく、「額の生え際」「耳の上」「襟足」「頭頂部付近」に、髪の根元から地肌に沿わせるようになじませましょう。指の腹ですべらせるようにつけるのがポイントです。
【Step2】頭皮全体を洗う
次に、洗い方。洗うのは髪ではなく頭皮。頭皮を押し上げるように、地肌を動かしていくのがポイントです。額〜頭頂部、こめかみ〜頭頂部、襟足〜頭頂部を3回ずつ、両手の指先で小さならせんを描くように動かして。
【Step3】引き上げる
洗い終わったら頭皮を引き上げます。指先を地肌に沿わせながら、こめかみから頭頂部に向けてすべらせて。
【Step4】プッシュする
最後は指先で頭皮をプッシュ。気持ちいいと感じる部分を1ヶ所あたり3秒を目安に押しましょう。洗浄だけでなく、こうしてマッサージも加えることで頭皮がほぐれ、血行の改善も見込めます。
洗髪後、保湿すればさらに効果大
スカルプシャンプーや正しいシャンプー方法で、頭皮をスッキリ清潔にしても、その後乾燥してカラカラに乾いてしまうと、フケやかゆみを引き起こす原因となるだけでなく、健康的な髪が育ちにくい環境になってしまいます。
シャンプー後はできれば肌と同じように、頭皮にも保湿効果のある頭皮用美容液をなじませてあげましょう。
シャンプー後、湿った頭皮に洗い流さない頭皮用美容液を直接オン。髪の生え際や頭頂部を中心に、10か所ほどなじませて。その後、浸透させるイメージで指の腹でマッサージしてあげるとGOOD!
一刻も早く髪を乾かす
GARDEN Tokyo スタイリスト、津田恵さんによれば、濡れたままの髪は頭皮にも、髪自体にも良くないと言います。
「どんなに忙しくても、濡れたまま寝ることで、いいことはひとつもありません!濡れている髪は、キューティクルが開き、栄養が逃げやすい状態。そこに枕などの“摩擦”が加わると、枝毛や切れ毛をどんどん助長してしまいます。また、根元に水分が残っていると、最悪、カビが生えることも。カビは、頭皮から嫌なニオイが発生する原因となるので要注意!シャンプー後は風量が強く、温度が低めのドライヤ ーで、素早く乾かすことが大切ですよ」(津田さん)
乾かす前にしっかりとタオルドライし、一刻も早く髪を乾かすことが、頭皮にも髪にも大切なことのようです。