始める前に覚えておきたいネイルの種類
ネイルの種類は主に3タイプ
一般的なネイルの種類は、主に以下の3タイプに分けられます。
・ネイルポリッシュ
・ジェルネイル
・スカルプチュア
ネイルポリッシュ
「ネイルエナメル」や「ネイルカラー」と呼ばれることもあります。セルフネイルでもよく使われる、いわゆる「マニキュア」のこと。正確には、爪のお手入れ全般を「マニキュア」、爪に色を塗るアイテムそのものを「ネイルポリッシュ」といいます。自宅で手軽に塗ることができ、オフも除光液で簡単に可能です。ただしネイルの持ちが1週間前後と短いことと、乾くまでに時間がかかることが難点です。
ジェルネイル
ジェル状の樹脂にUVライトを当て、硬化させるネイルのこと。ネイルサロンで行うのが主流ですが、専用の機械さえあれば自宅でも行うことができます。持ちがよく仕上がりもきれいなのがメリットですが、オフするのに多少手間がかかります。機械の用意やサロンへ通うことを考えると、費用面もデメリットになるかもしれません。
スカルプチュア
スカルプチュアとは、アクリル樹脂などで爪に長さを出すネイルのこと。爪が短い人でも指を長く見せることができますが、こちらは高度な技術が必要でセルフでは施術が難しいとされています。また、オフも専用の溶剤を使い、長さを出した部分を削る作業が必要になるため、セルフでは難しく、手間もかかります。
自宅でもサロンでもできるジェルネイル。基本的なやり方は?
基本的には4ステップ
\一般的なジェルネイルの手順/
1. 甘皮処理など、爪のベースを整える。
2. ベースジェルを塗り、UVライトで硬化させる。
3. カラージェルを上から重ね、UVライトで硬化させる。
4. 最後にトップジェルを塗り、UVライトで硬化させる。
シールやストーンをのせる場合は、3で色をのせて硬化したのちにパーツをのせ、もう一度ライトで硬化します。サロンで施術する場合は、キューティクルオイルやマッサージクリームでハンドマッサージをして仕上げてくれることも多いようです。
定番ネイルデザインにはどんな種類がある?
■ワンカラー
シンプルなワンカラーの乳白ネイルは、セミマットに仕上げるとヘルシーさと抜け感がアップ。キャンディのような質感でショートネイルも垢抜けた印象に。
■マルチカラー
指ごとに色を変えるマルチカラー。同系色でトーンを変えると、指ごとにグラデーションするように調和がとれます。
■フレンチ
爪の先端にベースと違うカラーを施すフレンチネイルは王道の上品シンプルデザイン。薄いピンクをベースに濃いピンクを乗せたスキニーフレンチは、指先にさりげないおしゃれ感を演出します。
■グラデーション
根元がクリア、指先にいくにつれホワイトに変化するグラデーションネイル。爪が伸びても目立ちにくく、絶大な指長効果をもたらしてくれます。頻繁にネイルチェンジできない人におすすめ。
■マーブル
大理石風、タイダイ柄とも呼ばれるマーブルデザイン。ショートネイル派でも指をスッキリときれいに見せてくれ、こなれた印象もバッチリ!
■ニュアンスネイル
ニュアンスとは、フランス語で「あいまいな」という意味を持つ「nuance」が元になっていると言われています。ニュアンスネイルは、あえてムラを出したり、コントラストや色、質感など、異なるものを重ねて作る、どこかつかみどころのないデザイン。
ワンカラーやフレンチ、グラデーションなど、さまざまなネイルデザインと組み合わせ、自由に楽しめるのもポイントです。
参考にしたい!おしゃれネイルデザイン
可愛いパステルフレンチネイル
ポップなパステルカラーでまとめた大人可愛いフレンチネイル。ちょこんと爪先にのったグリーンがポイントです。
王道レッドのマーブルデザイン
ukaのネイリスト、金澤 妙さんにやり方を教えてもらいました!
「マーブル模様を入れる指は、まずベースにピンクベージュを2度塗り、クリアのベースを1度かけます。クリアベースが乾く前に、レッドとピンクベージュをのせてぼかし、レッドのハケをよく広げてセパレートすればOK!」(ネイリスト金澤 妙さん)
ネイルシールで簡単!押し花ネイル
ネイルシールを使えばこんな押し花ネイルも自分でできる!人気セルフネイリスト・しずくさん(@sizuku100)に教えてもらいました。
「人差し指と小指はダスティピンクを1度塗りに、中指は2度塗りしています。『押し花びら』のネイルシールはクリア感があるので、ベースの色に注意して使ってくださいね」(しずくさん)
シアーな上品ビジューネイル
ドットがおしゃれなピンクデザイン
ピンクとグレーのベースネイルに、ゴールドやパールのビジューをオン。華やかながら、小さなビジューなのでやりすぎ感がなく、ツヤのあるシアーな質感が上品さもプラスしてくれる。
マット&シェルアートのネイル
フェミニンなシェルアート
「まず、桜のような美しいピンクとスモーキーピンクの2色を塗り分けます。次に、親指と薬指の2本にだけマットコートをかけ、シルバーのラメを塗った上にシェルをのせれば完成。シェルアートと、艶&マットの質感を楽しめる春らしいデザインです」(erikonail OMOTESANDO)
セルフで行う場合のネイルの塗り方〜ケア方法まで
ネイル前の下準備
uka代表/トップネイリストの渡邉季穂さんに教えてもらいました!
季穂さんいわく、爪をキレイに整えるために大切なのはこの3つ。
1. 切る前に爪を柔らかくしておくこと
2. 切れ味のいい爪切りを使うこと
3. ヤスリは一直線にかけること
1. 切る前に爪を柔らかくしておくこと
「爪を切るときは、お風呂上がりの柔らかくふやけたような状態で切るのがベスト。お風呂の中で爪を切ってもいいと思いますよ。爪は3層構造になっていて、カーブのついた形をしています。乾燥して固くなっている爪を切ると、カーブしている部分に大きな力がかかり、パチーンと弾けて2枚爪になったり裂けてしまったりするんです。爪が水分を含んでいると弾力が出るため、爪切りで負荷をかけても裂けることがありません」(季穂さん)
2. 切れ味のいい爪切りを使うこと
「スパッと切れる爪切りを使えば、2枚爪にはなりにくいです。切れない爪切りを使うと、引っかかって無理に引っ張るため爪が裂けてしまうことも。おすすめはKOBAKOのダイヤルネイルクリッパー。ストッパーがついていてミリ単位の長さ調節をすることができ、切りすぎることがないんです。爪切りとしては高価に感じるかもしれませんが、いくつも買うものではないので、刃先にこだわりのあるものを買うようにしましょう」(季穂さん)
▲貝印 KOBAKO ダイヤルネイルクリッパー 3,080円(税込)
3. ヤスリは一直線にかけること
「自爪に使うヤスリは180グリッド以上のものにしましょう。数字が小さい方が粗くて、大きい方が細かいです。ジェルネイルの場合は、固くて厚みがあるので100グリッドが適切。自爪に100グリッドを使うと爪に負荷がかかるので×です。素材は、紙でもステンレスでもプラスチックでもなんでもOK。ヤスリをかけるときは、指を曲げたら親指の付け根でヤスリを押さえるようにして起点をつくり、爪先があっちこっちいかないようにすることが大事です」(季穂さん)
ヤスリは固定して使用。ヤスリをおさえずにかけると、2枚爪になることも…。
▲このやり方はNG!
▲「こすったあとの線が、一直線になっていればOK、線がガタガタになっていると爪先があっちこっちにいっている証拠です」(季穂さん)
「爪はギュッと押しつけず、ヤスリでバイオリンを弾くかのように滑らかに動かしてください。削ろうと思うと力が入るので、心穏やかに、優しく。一定方向に削ろうとすると力が入るので、左右に動かしても大丈夫です。最後に一定方向に削って整えてください。利き手じゃない方で削る場合は、ヤスリではなく指を動かすこと。押しつけちゃダメですよ。
ヤスリのおすすめもKOBAKOです。これは角度がついているので爪に当たる角度も一定にキープでき、爪先を均一に整えることができるんです」(季穂さん)
▲貝印 KOBAKO ネイルファイル(オーバル) no.2 1,430円(税込)
長持ちするマニキュアの塗り方
クチュリエール代表、山本美樹さんに教えてもらいました!
1. 筆をしごいて液量を調節
マニキュアがヨレてしまったり、剥がれてしまったりするのは厚塗りが原因。まずは筆をボトルネックでしごいて、筆裏の液を落とす。
2. 爪の先端を塗る
いきなり全体に塗る前に、まずは爪先端のエッジから塗っていく。爪の裏側にも色がのるように、筆で爪の先端を挟むように塗って。
3. 爪の表面を塗る
表面は中央→横→横の順で塗っていく。筆を動かすのではなく、爪を動かすイメージで塗るとスムーズ。
4. トップコートを塗る
ネイルカラーを塗ったら、爪を保護しつつカラーをキープするため、仕上げにトップコートをオン。速乾タイプが便利。
ネイルを早く乾かす方法
一度にたくさん塗らない
マニキュアは一度に多くの量をつけると、それだけ乾くのに時間がかかってしまいます。ひと塗りで理想の色味を出そうと思わずに、何度か薄く重ね塗りをすれば、早く乾くことに加え好みの発色に調整もできるでしょう。
冷風を当てる
ドライヤーの冷風を当てるのも有効です。マニキュアを塗った後、3分程度自然乾燥させたあとに冷風を当てましょう。
あまり強風だと風圧でマニキュアがヨレてしまう可能性もあるので、風圧やドライヤーと手の距離を調整して行うのがポンとです。
マニキュアを冷やす
マニキュアを事前に冷蔵庫などで冷やしてから使うことも、早く乾かすのに有効だそう。
冷やすことでマニキュアの温度が一定に保たれ、伸びが良くなって厚塗りを防ぐことができるのだとか。塗る30分から1時間前くらいに冷蔵庫に入れると良いようです。
ネイルオフ&ケアのポイント
ノンアセトン除光液でオフする
(C)shutterstock
uka代表、渡邉季穂さんによれば、セルフネイルを落とすならノンアセトン除光液がベストだと言います。
「アセトンは油脂を溶かしてしまうため、爪が白くなって乾燥してしまいます。ネイルカラーを使ったセルフネイルの場合は、ノンアセトンの除光液がおすすめ。もし爪が白くなったり乾いてしまったら、そのあとに美容液できちんと保湿してくださいね。とにかく乾燥させないことが大事です」(季穂さん)
▲uka ネイルカラー リムーバー 24:40 80ml 2,750円(税込)
自爪を丈夫にするネイルケアの方法
爪にネイルオイルはもはや当たり前、ネイルオイルの前にひと手間加えることでぐっと自爪が丈夫に!
爪は「有機ケイ素」や「有機硫黄」を補うことで傷みを補修できます。マニキュアをオフしたら、これらを含む「スギナエキス」などを配合した美容液で自爪を強化して、オイルでコーティングするのがベスト。
▲(左)興和 Dr.Nail ディープセラム 3.3ml 2,860円(税込)
薄い爪や二枚爪、割れやすい爪に浸透し、補修。就寝前に使用して。
(右)uka ベターネイルセラム 10ml 3,300円(税込)
素に戻した爪を強化する美容液。乾燥して割れやすくなった爪にもGOOD。