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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2023.05.07

「お知らせください」は目上の人にも使える敬語表現? 正しい意味や使い方を解説

「お知らせください」の類語
  1. ご一報ください
  2. お教えください
  3. ご教示ください

ご一報ください

「ご一報ください」の「ご一報」は、簡単に知らせる・耳に入れるという意味の「一報」に「ご(御)」をつけた丁寧語です。このため、「ご一報ください」には「とりあえず知らせてください」という意味が含まれ、取り急ぎ連絡するというニュアンスが強いです。

詳しい内容を教えて欲しいというよりは、なんでもいいからとりあえず連絡が欲しいときなどに使用します。緊急を要するシーンにも使える表現だと言えるでしょう。

【例文】
・大変恐縮ですが、至急担当者までご一報ください。
・大雪の影響が心配です。無事でしたらご一報ください。

お教えください

「お知らせください」は「お教えください」と言い換えられますが、両者のニュアンスは少し違います。

「お知らせください」には「連絡が欲しい」というニュアンスが含まれるのに対し、「お教えください」には相手が自分に何かを「教えて欲しい」という意味合いが強くなり、「連絡が欲しい」という意味合いはありません。

また、ビジネスにおいては、「お教えください」よりも堅い言い回しである「ご教示ください」を使用するケースが多いです。「お教えください」自体に命令のニュアンスがあるため、強制力を感じてしまう可能性もあります。

「お教えください」は丁寧な表現とされており、決して間違った言葉ではありません。しかし、敬語表現ではあるものの、ビジネスでは使われない場面が多いことは念頭に置いておきましょう。

【例文】
・〇〇の件について、詳細をお教えください
・お申し込みに必要ですので、住所や電話番号をお教えください。

ご教示ください

「ご教示ください」は「教えてください」をより丁寧に表現した言葉です。このため「お知らせください」の丁寧表現としても使用できます。

ただし、「お知らせください」よりも詳しい内容や状況に対して教えを請うという意味合いが強いため、ビジネスでは部下や後輩に使用する機会はほとんどなく、先輩や上司に対して使用する場合が多いです。

なお、「ご教示ください」をより丁寧に伝えるには「ご教示のほどよろしくお願いいたします」「ご教示くださいますようお願い申し上げます」「ご教示いただけますか?」のような使用方法があります。

また、より専門的な知識を教えて欲しい場合には「ご教授願います」のように「ご教授」を使用するのが一般的です。「ご教示」と「ご教授」は似た表現ですが使えるシーンが違うので誤用には注意しましょう。

【例文】
・会議の資料に目を通しましたが、よく分かりませんでした。資料にある◯◯についてご教示ください。
・営業は不慣れなのでノウハウをご教示ください。

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「お知らせください」の英語表現を2つご紹介

「お知らせください」を英語で表現するなら「Please let me know」が適しています。また場合によっては「Please tell me」も使用できるでしょう。しかし、この2つの表現には明確な違いがあるので、使い分けが必要です。

お知らせください

ここでは「お知らせください」の英語表現である「Please let me know」「Please tell me」について、詳しくご紹介します。

1.丁寧な表現をするなら「Please let me know」

「お知らせください」という丁寧な表現を英語で再現するなら、「Please let me know」がふさわしいです。「よろしければ」というニュアンスが含まれるので、日本語の「お知らせください」にぴったりです。

また、組織に知らせて欲しい場合には、「Please let us know」と言い換えることも可能。より丁寧にするならば、「Can you please let me know?」というように疑問形にしても良いでしょう。

なお、連絡手段を指定したい場合には「by telephone」「by mail」のように「by〜」を付け加えて表現することも可能です。

【例文】
・Please let me know your progress.
(私に進捗状況をお知らせください)

・Please let us know if you have any other queries.
(他に何か質問があったら、私たちに知らせてください)

2.積極的なニュアンスを伝えたいなら「Please tell me」

Please tell me」 は「Please let me know」よりも積極的に「教えて欲しい」ときに使用されます。

「Please let me know」が「都合の良いときに教えてね」というニュアンスであるなら、「Please tell me」は「いますぐ教えてね」という催促や相手から答えを聞き出そうとする意図を含む表現です。

「Please tell me」には、「Please let me know」のように「よろしければ」というニュアンスは含まれていません。ビジネスでの依頼や質問をするときに「Please tell me」を使うと、催促や強制している印象を与えるので注意しましょう。

なお、「Please+動詞」だけでは、命令形のため少々不躾な表現です。「Could you tell me〜?」「Would you tell me〜?」を使うと、「教えていただけませんか?」「お知らせいただけませんか?」という柔らかで丁寧な表現になります。

【例文】
・Please tell me some.
(いくつか教えてください)

・Could you tell me some.
(いくつか教えていただけませんか?)

・Please tell me the details.
(詳細を教えてください)

・Would you tell me the details.
(詳細を教えていただけませんか?)

丁寧な応対をするときは「お知らせください」を使おう

「お知らせください」は、目上の人にも使える丁寧な表現です。丁寧な応対が求められる場面では、「連絡ください」「教えてください」ではなく、「お知らせください」を使いましょう。

お知らせください

ただし、「お知らせください」は丁寧な表現とはいえ命令形なので、人によっては上から目線だと感じ、不快に思う場合があるので使用には注意が必要です。誤解を避けるには「お知らせくださいますよう」「お知らせ願います」のように、依頼形にすると良いでしょう。

「お知らせください」の類語も、ニュアンスや使用するシーンに合わせて、適切な表現を使うように心がけてください。そのためにも、正しい意味や用法をきちんと把握しておきましょう。

「お知らせください」や類語を正しく使用して、円滑なコミュニケーションに役立ててくださいね。

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