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そもそも「承認欲求」とはどういう意味?
「承認欲求」という言葉を見聞きする機会があるでしょう。正確な意味は知らないけれど、なんとなく良い意味では使われないなと感じている人も多いかもしれません。
「承認欲求」は、誰しも持っているものではありますが、強すぎると生きづらさを感じる要因にも…。本記事では、「承認欲求」が強い人の特徴や対処法について解説します。
他人から認められたいという欲求
承認欲求とは、一般的に「他人から肯定的な評価を受けたい」「否定的な評価をされたくない」「自分を価値ある存在だと思いたい」などと望むことを指します。つまり、「自分を認めてほしい」という〝欲求〟のことです。
「承認欲求」は、ある意味、人間らしい欲求の一つと言えるかもしれません。
「自己顕示欲」との違いは?
自己顕示欲とは「自分の存在を必要以上に他人に目立つようにする」欲のこと。自己顕示欲は自分のことをアピールしたいという、自己中心的な意味合いがあるようです。
承認欲求は「認めてもらいたい」と望む欲求を指しますので、「自己顕示欲」とは意味が異なります。二つの言葉の違いを適切に把握してください。
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承認欲求には主に2種類ある
「承認欲求」は、主に2つの種類があるとされています。ここからは「自己承認欲求」と「他者承認欲求」について見ていきましょう。それぞれの意味や違いなどをチェックしてください。
自己承認欲求
自己承認欲求とは、自分に価値を感じたいという欲求を指します。自分自身を認めたい、自分自身を尊重したいという願望があり、自分は価値ある存在であると自分が感じたいと望むのです。
自己承認欲求が強いと、人一倍がんばるのに、自分に自信を持つことができないということも…。自分に対する評価基準が高くなりがちで、自分に厳しい人が多いとも言えるでしょう。
他者承認欲求
他者承認欲求とは、他人から評価され、認められたいと望む欲求のこと。「注目されたい」「高く評価されたい」「自分を肯定してもらいたい」など、他人からの評価を得ることで満たされる欲求と言えます。自己承認欲求とは反対の意味を持つことがわかりますね。
他者承認欲求が強いと、他者からの評価を得るために自分を殺したり、自分を犠牲にしたりすることがあります。他人からの承認を得ても、満足することができず、虚しくなることもあるでしょう。
承認欲求が強い人の特徴とは?
承認欲求が強い人の特徴を見ていきましょう。自分や周りの人にあてはめて考えてみるのもいいかもしれません。
プライドが高く見栄っ張り
心理カウンセラーの吉野さんによると、承認欲求が強いと「自分は相手より劣っていると認めたくない」「周囲から高く評価されたい」という気持ちから、自分が優勢を保とうとする心理が表れるのだそう。
周囲から認められないことを恐れ、見栄を張ってしまったり負けず嫌いになったりしてしまうケースがあるようです。
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他人を嫉みがち
承認欲求が強いと「あの人より自分のほうが優れているのに」などという思いから、自分より評価が高い人や待遇のいい人を嫉んでしまいがち。もちろん、すべての人に当てはまることではありません。
「認められたい」という気持ちが歪んでしまうと、こういった嫉みや悪口の発生に繋がってしまう可能性もあるようです。
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何にでも依存しやすい
恋愛依存やSNS依存は一般的に、「自分を認めてほしい」「他人から必要とされたい」などという承認欲求の強さから生まれるものなのだそう。
誰かに認められたり、必要とされたりしていないと精神的に落ち着かないということも。スマホを肌身離さず持ち歩いたり、メンヘラ気質のようになってしまったりする傾向もあるようです。
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自分を卑下する
自分を認めてもらうために、あえて卑下する人もいるとされています。
本当はとても頭がいいのに、「私は頭が良くないから、いい大学に行けない」などとあえて発言。周囲から「そんなはずはない。あなたは頭がいいからきっといい大学に行けるよ」と言ってもらえるのを期待していることがあります。自分を卑下することで、周りが気にかけてくれるのを待ち望んでいるのでしょう。
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