頭皮が硬くなる原因や対策は?
頭皮コンディションのセルフチェック法
見た目では、赤味がなく「青白く透き通るような状態」が健常な頭皮の目安。もちろん、フケやかゆみなどの自覚症状がある場合は、頭皮に何らかのトラブルが起きている可能性があります。
また、耳上の側頭筋から頭頂部にかけてを指の腹で触ってみて、硬いな、動かしにくいなと感じたら、頭皮がこわばっているサイン。
シャンプーをしているのになんだかニオうということがあるときは、毛穴周りに古い角質・皮脂が残っているのかもしれません。一般的に、特に固形になってしまった皮脂は落としづらいと言われています。
また、洗い残しやすすぎ残しに加え、髪が濡れたまま寝ていませんか?髪が湿った状態で寝ると、頭皮が蒸れてニオイの原因となる菌の繁殖を促すことにも。
頭皮のコンディションを健やかに保つポイント
1. 皮脂汚れをしっかり洗い清潔を保つこと(頭皮の汚れやベタつきが気になる時や爪が長い人には、ブラシの使用がおすすめ)
2. 適度に保湿を心がけること
3. マッサージなどでこわばりをほぐすこと
髪や頭皮の紫外線対策もマスト!
「alotta KICHIJOJI」店長、美容師の逢坂俊也さんに聞いてみると、
「紫外線によって肌と同様に髪の毛も日やけします。髪が日やけすることでパサつきやヘアカラーの色落ちなどを招いてしまいます。また、頭皮の日やけは白髪、薄毛などにもつながるといわれています」(逢坂さん)
髪と頭皮に使える日やけ止めスプレーが便利でおすすめです。
頭皮の硬さをケア!頭皮マッサージの方法
指の腹を生えぎわに置き、顔を引き上げるイメージで頭頂部に向かってジグザグに押し上げる。耳上→ハチ→センターの順に行い、後頭部も同様にマッサージ。
次に、親指のつけ根をこめかみに当て、目元が引き上がる方向に円を描く。5回行ってから最後はグーッと押す。
「頭皮マッサージ」を取り入れて、シャンプーの仕方にも工夫を!
両手の指先で小さならせんを描くように動かします。頭皮を押し上げるように、地肌を動かしていくのがポイント。
目安としては、額〜頭頂部、こめかみ〜頭頂部、襟足〜頭頂部、これら3つの部分を3回ずつ。
続いては、こめかみから頭頂部に向けて指先を地肌に沿わせつつ滑らせます。リフトアップを意識するとマッサージ効果UP!
最後は、気持ちいいと感じる部分を指先で押していきます。目安としては、1ヶ所あたり3秒程度。地肌を傷つけないように爪を立てず、頭皮を軽く掴むようにするのがポイント。
正しいシャンプーは頭皮ケアの基本
ヘアサロンでプロの力を借りたヘアケアや頭皮ケアも大事だけど、毎日の洗髪にも気を配ることで髪や頭皮の状態が底上げされます。銀座にある人気ヘアサロン「GARDEN Tokyo」のトップスタイリスト、本木亜美さんに正しい髪の洗い方を教えてもらいました。
Point1:髪を洗うのは夜!
「洗髪は夜にすることが鉄則。1日の活動で出た皮脂が酸化して、毛穴を詰まらせてしまうことがあるためです。また、髪のアンチエイジングにも関わる成長ホルモンは22時〜2時に多く分泌されると言われていますので、そのときに頭皮が清潔になっていると髪の健やかな成長につながることも考えられます。朝の洗髪で必要な皮脂を落としてしまうと、日中、頭皮への紫外線によるダメージが増えるという観点からも、できるだけ夜に!」(本木さん)
Point2:シャンプーの量は髪の長さに合わせて調整
「ショート〜ボブは1プッシュ、ミディアムは2プッシュ、ロングは3プッシュが基本。髪の多さや硬さで、半プッシュ程度ずつ調整してください。シャンプー前のお湯洗いをしっかりしておくと汚れが半減しているため、シャンプーの量が少なめでも泡立ちがよくなります。シャンプーを多く使うと泡立ちはいいですが、すすぎ残しが出てくるので注意してくださいね」(本木さん)
Point3:髪というより頭皮を意識して洗う
「シャンプーの目的は、頭皮の洗浄です。頭皮にたまった老廃物や皮脂汚れを落とすためと考えてください。まずシャンプー液を手のひらになじませてから、髪でなく頭皮につけます。前髪の生えぎわから頭頂部、耳の後ろから後頭部、襟足の3つのブロックを、順番に3回洗います。パーツごとに洗うことで、洗い残しを防ぎます。洗い方は、指先で頭皮をしっかりとらえて揉むように。何度も言いますが、頭皮を意識して洗ってください」(本木さん)
Point4:すすぎはシャンプーの倍の時間をかける
「洗うときよりも長く時間をとります。例えば2分かけてシャンプーしたら、すすぎには4分かける。すすぎ残しがあると髪や頭皮の負担になり、頭皮の炎症の原因になることも。完全にぬめりがなくなるまで、よーくすすいで。すすぐ前に、髪についている泡を手で落としておくとすすぎ残しが減ります」(本木さん)
Point5:トリートメントをつけたらコーミング
「髪に悩みを抱えている場合は、トリートメントがおすすめです。すすいだあとの髪の水分をギュギュッと絞ったら、トリートメントを毛先→中間の順につけます。油分の多いトリートメントは、残ると頭皮トラブルの原因になるので頭皮にはなるべくつかないように注意を。なじませたあとは目の粗いコームでザッととかすと、液が全体に行き渡るのでおすすめです。目の細かいコームを使うと髪に力がかかりすぎてダメージにつながる場合があるため、避けて。そのまま、湯船に入りながら5〜10分ほど放置します」(本木さん)
Point6:最後のすすぎはぬめりがなくなるまでしっかりと!
「トリートメントの油分のぬめりがなくなるまで、丁寧にすすぎます。毛先には少しトリートメント成分が残っている方がいい?と聞かれることもありますが、絶対によくありません。頭皮から毛先まで、十分にすすいでください」(本木さん)
硬い頭皮にはヘッドスパが気持ちいい
暑い夏が終わった今の時期、疲れを感じている人も多いのではないでしょうか? ただでさえ仕事や家事、子育てなどで忙しい働くママには、日ごろの疲れをリセットしてくれるヘッドスパがおすすめ。
その魅力を奥渋谷エリアにある美容室「SEVEN」ビューティストのKEICOさんに伺いました。
「ヘッドスパメニューでは、カウンセリングで頭部の状態を確認し、オイルを使った手技のマッサージで頭から首筋までしっかりほぐしていきます。お客さまの頭皮や髪の状態に合わせて、シャンプー、トリートメントを選定していきますが、手技マッサージに時間をかけてほぐしていくのがメインです」
あまりの気持ちよさに、ほとんどの方が気持ちよくて眠ってしまうそう。リクエストがあれば、日常のケアやマッサージのやり方などをレクチャーしながら施術も可能。疲れをリフレッシュのために訪れるのもちろん、おうちでできる頭皮から首まわりのセルフマッサージも教えてもらえるのもポイント。
ヘッドスパの施術には、フランス発の化粧品ブランド「エバラシェ」のトマジェンヌ ウォーターとオイルを使用。
頭皮の硬さをケアするおすすめアイテム
ウカ スカルプブラシ ケンザン バリカタ
▲ウカ スカルプブラシ ケンザン バリカタ
シャンプー時にこれで頭皮マッサージするのが気持ち良い! 徐々に血行が良くなっているのが実感できて、お風呂上がりに鏡を見たらもう、フェイスラインがシュッとしています(自分調べ)。
水はけのよいシリコン製素材で、メンテナンスも簡単なのもうれしい! ヘッドスパやエステになんて、なかなか行けない!そんなワーママさんにぜひ。
私は首や肩の凝りが強いから、硬めの『kenzan barikata』がお気に入り。通常タイプより強い力で刺激を与えられるので、首肩の凝りや頭皮の硬さが気になる方にぴったり。
ドクターシーラボ リフトアップマッサージャー
▲13,037円
大人気の頭皮マッサージがついにシーラボからも登場。4つのローラーがまるでエステティシャンの指先のようにもみまくる。顔のシワやたるみにも大いに関係する頭の側頭筋や前頭筋にアプローチ。
「ギュッとつかんでグーッとほぐす。まるで人にもんでもらっているようなリアル感あり。いらない水分や老廃物が流される感覚。百会のツボあたりはもう気持ちよすぎて眠りそうになるレベル。インバスでシャンプーのときにも使えるし、アウトバスで頭皮用の美容液などをつけても使える。もちろん仕事中も凝ったと感じたら即マッサージ」(編集部・さ〜や)
サボン ヘッドスクラブ デリケート・ジャスミン
▲300g 5,170円
予洗いした髪にヘッドスクラブを塗布してマッサージすることで、頭皮ケアとヘアケアが同時に叶うという、新感覚のヘッドスクラブ。ミネラル豊富な死海の塩に加え、保湿成分であるユチャオイルなど3種のボタニカルオイルを配合することで、毛穴汚れをスッキリ除去しながら、地肌と髪を美しく整えてくれます。マッサージによる血行促進も相まって、ケアしたあとのスッキリ感は病みつきに。
蓋を開けた瞬間、ふわっと広がる香りも癒し効果絶大!ジャスミンにイランイランやスズランをブレンドした上品な香りが、いつものバスタイムを贅沢で心地よい時間にアップデートしてくれるはず。
いい香りで女子力あがりそう♡ これでマッサージしたあとは、いつもよりシャンプーの泡立ちがよく、指通りもなめらか。ドライヤーで乾かすだけでサラサラヘアになれます。ドライ&ダメージヘアなので、週に1〜2回程度使ってます。(寺谷夕子さん・会社役員)
スクラブなのでザラザラしているかと思いましたが、もっちりとしたテクスチャーでびっくり!見た目のかわいさにもテンションが上がります♡(光延樹里さん・銀行員)
耳の上や頭の上、後ろ、襟足などを指の腹で2〜3分ほぐしてからシャンプーをすると、洗い上がりがスッキリ気持ちいい!頭も軽くなります。(Ayumiさん・会社員)
ホワイトティーの香りが好きでよく愛用していますが、ヘッドスクラブのデリケート・ジャスミンの香りもお気に入り!(伊藤ツグミさん・金融関係勤務)
アヴェダ プラマサナ スカルプ トリートメント マスク
▲150mL 5,280円
シャンプーしたあと、髪の水分を軽くとった後とり、頭皮をマッサージしながら使うヘアマスク。毛穴が詰まっていると言われながらも時々感じていた頭皮の乾燥がこれを使い始めてから気にならなくなってきたのもうれしい限り。
uruotte (ウルオッテ) ナチュラルシャンプー エキゾチックフラワー
250mL 3,300円
髪の毛を洗って、流して、そしてコンディショナーをつけ置き、また流す。毎日当たり前のようにそうしてきましたが、これをシャンプー1回で済ませることができるとなると、やはりとてもラクなのです。
イランイラン、ゼラニウムやネロリの天然精油入りで、ちょっぴりスパイシーな南国のリゾートを感じる「ナチュラルシャンプー」のエキゾチックフラワー。もふもふの泡立ちで洗い上がりも指通りのよいしっとりとした髪にまとまります。
古来より抗炎症作用や殺菌作用があるとされ、漢方として用いられてきた紫根エキスも配合されているので、陽の光や外気をたくさん浴び、疲れが溜まった夏から秋にかけての頭皮にもおすすめです。