類語は「応援」「鼓舞」「鼓舞激励」など
「叱咤激励」の主な類語は、「応援」や「鼓舞」「鼓舞激励」です。応援は味方となって励まし、力を貸して助けることを表します。鼓舞は励まして奮い立たせるという意味です。どちらも、「叱咤激励」の激励の部分に着目した類語です。
ビジネスシーンなどで相手を監督し、励ますことを表したいなら「督励」を使うと良いでしょう。
叱咤激励の持つ刺激を与えて元気づけることを伝えたい場合は「活を入れる」「檄(げき)を飛ばす」などに言い換えましょう。
例文
・多くの人の応援が力を与え、彼は試合で大活躍した
・ライバルの存在により鼓舞され、頑張ることができた
・社長は入社式で新入社員を鼓舞激励した
・部下を督励する
・人事異動で組織に活を入れる
・監督がハーフタイム中、選手に檄を飛ばした
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対義語は「妨害」「支障」
「叱咤激励」の対義語には「妨害」「支障」があげられます。妨害は邪魔をすること、支障はさしさわりという意味です。どちらも相手の活躍を妨げるという意味合いで、「叱咤激励」とは対極の言葉といえるでしょう。
例文
・彼は同僚の活躍を妬み、いつも仕事の妨害をしている
・彼女の業務に支障をきたすことをしてしまった
「叱咤激励」するときに使いたい名言
「叱咤激励」をするときは、名言を使う場面がよくあります。人を励ます力のある名言を引用することで、激励の効果を高めることが可能です。
部下や後輩などを「叱咤激励」する際は、名言を使ってみるのもよいでしょう。おすすめの名言をご紹介します。
・「万策尽きたと思うな。自ら断崖絶壁の淵にたて。その時はじめて新たなる風は必ず吹く」松下幸之助/実業家
・「失敗の99パーセントは、のべつ言い訳ばかりする人々から生まれる」ジョージ・W・カーヴァー/農学者
・「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ」トーマス・エジソン/発明家
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「叱咤激励」は使う場面に注意しよう
「叱咤激励」は、大声で励まして奮い立たせるという意味です。相手のことを思って行う行為で、失敗をとがめる叱責とは異なります。ただし、𠮟咤が過剰になるとパワハラになる可能性がある行為です。
「叱咤激励」は部下など目下の人、もしくは同等の人に使う言葉で、目上の人に求める場合は「ご指導ご鞭撻」を使います。記事の例文も参考にしながら、「叱咤激励」を正しく使用するようにしましょう。
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