5位:太
連続で5位に入った「太」は、「太い」以外に「豊か」「大きい」「非常に」という意味を持ちます。たくましさや勇敢さ、大らかさを連想させることや、漢字自体が簡単であることなどから、名付けに使われる頻度が非常に高いことでも知られています。「陽太(ひなた)」「翔太(しょうた)」の止め字以外に、「太(ふとし)」「太一(たいち)」のようにも使われます。
歴代の「男の子」の名前とはどう変わった?
「男の子の名前」ランキングは、時代とともに変わるのでしょうか? ここでは、「たまひよ」で発表されている「2012年 名前ランキング」を参考に比較しながら、考察してみます。2012年に1位だったのは、「悠真(ゆうま)」です。2021年度「人気の漢字ベスト5」には、「太」「大」「翔」「斗」がランクイン。その人気ぶりは、10年前から変わらないようです。
「2012年 男の子の名前」ランキングの2位は、「大翔(ひろと)」です。とても壮大でスケールの大きさを感じさせる名前。3位にランクインしているのは「蓮(れん)」。10年前も変わらず人気だったことがうかがえます。4位の「陽斗(はると)」、5位の「悠斗(ゆうと)」は、その呼びやすさや漢字の持つ力強くて明るいイメージが魅力です。
10年前と比べると、2022年度に人気のある名前には、色や自然を表すものがより増えました。雄大な自然のように力強く、広い心と愛情を持つ人になるようにという願いと、呼びやすさや書きやすさをより重視する傾向が強くなったと考えられます。また世界や日本が不安定なことから、力強さや安定感のある名前を選ぶ人が増えたともいえるでしょう。
名付ける際のポイント
名前を付けるポイントとして、どのような人に育ってほしいかを考え、それに見合う漢字を選ぶということが挙げられます。また、呼びやすさ、響きのよさなども意識したいところ。それに加え、読みやすさもチェックするとよいでしょう。読み方や書き方が難しく覚えづらい名前は、学校や日常生活に支障をきたすかもしれないので、注意したいポイントです。
生まれた月や季節に関連して、名付けるのも。春生まれなら「春馬(はるま)」、夏生まれは「海斗(かいと)」、秋生まれだと「拓実(たくみ)」、冬生まれは「柊太(しゅうた)」というように、季節を連想させる漢字や呼び方を使った名前は今も高い人気があります。また、「れん」「かい」「しゅう」のような海外でも通用する名前をつけるのもひとつです。
なお、画数による姓名判断の結果を気にする人もいるかもしれません。姓名判断は、流派により結果が異なることもあるため、あまり気にする必要はないという見方もあります。どうしても気になる場合は、名前の候補を複数挙げ、その中で良い結果になった名前を選ぶのもよいかもしれません。
あわせて読みたい