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【目次】
はじめに
髪の長さを変えなくても簡単に印象チェンジできるのが前髪。前髪なしは、アレンジがしやすく、少しおでこを見せてひし形を作れば小顔効果も。前髪を作ると若々しく見えたり、生え際の白髪が目立ちにくいなどメリットがあります。40代に似合う前髪あり・なしの髪型やスタイリングのコツ、前髪のセルフカット法を紹介します。
メリット|前髪を作ることで得られる効果
実年齢より若く見える
前髪を作ったスタイルは、前髪のないスタイルに比べより若々しい印象を与えると言われています。第一印象でかわいらしさや優しさを感じさせてくれるので、本来の年齢より若く見せたい人にはもってこい。
顔の印象をガラリと変える効果も高いので、イメージチェンジしたいと思っている方にもぴったりです。
小顔に見える
前髪はおでこを隠すことで顔の縦の面積を小さくします。つまり、全体を小さく丸く見せる効果が期待できるということ。
前髪の形を工夫すれば、顔の大きさだけでなく輪郭のコンプレックスもカバーできるとされています。
目が大きく見える
前髪を作ることで目を大きく見せる効果も期待できます。顔の面積が減る分、目の割合が大きくなること、視線が目元に集中することが要因だと言われているよう。
人それぞれ顔全体のバランスにもよりますが、目を大きく見せたい人、目力がほしい人は前髪を作るのがおすすめされています。
NG例|前髪のせいで痛い・老けて見える40代とは
ボリュームのないペタッと前髪
髪のボリュームは加齢とともに減りやすくなります。トップの毛のみならず、前髪もスカスカでは老けて見える可能性が。
あえて軽めにカットしたりシースルーにセットしたりする前髪も人気ですが、元の髪がスカスカでペタンとしていることと、セットで軽く見せることは違います。
正しいヘアケアによる髪のボリューム不足を解消することも大切ですが、前髪の分け目を変えたり、厚みのある前髪を意識してカットしたり、少しの工夫で老け見えは防げると言われているので前髪を作る際は意識してみましょう。
パサパサツヤのない前髪
パサつきや乾燥は、日本人女性の髪の悩みで最も多いと言われています。髪がパサつきツヤがなくなると、髪型が若々しくても一気に老けた印象に見えてしまうもの。
原因のひとつは水分と油分のバランスが崩れること。ドライヤーやアイロンによる熱、カラー、パーマ剤、紫外線、エアコンなどが挙げられます。
パサつきを予防・改善するには、頭皮環境の改善や正しいヘアケア、髪のエイジングに効果的なヘアアイテムの使用が重要だと言われています。
白髪のケアをしていない前髪
あえて白髪を隠さずその髪色を生かすグレイヘアも素敵ですが、ケアを怠った故チラチラと見え隠れする前髪の白髪は、途端に老けた印象に見せてしまいます。
白髪は部分リタッチやカラートリートメントの使用で、大きなダメージなくケアできます。
無理に誤魔化そうとせず、自信を持って前髪ヘアを楽しむためにも定期的なケアを心がけてみてください。
似合っていない前髪
若く見えたり小顔に見えたり、前髪を作ることでさまざまなメリットが期待できますが、それは「似合っている前髪」にした場合。
長さや幅など、人によって似合いやすい前髪は違うと言われており、基本的には顔型で前髪の形を選ぶことがおすすめされています。
自分の顔型と相性の悪い前髪を選んでしまうと、逆に顔が大きく見えたり隠したい部分が強調されてしまったりするデメリットが。
コンプレックスをカバーできる形を選んでこそ、前髪のメリットが発揮されます。
顔型別|40代に似合う前髪【丸顔】
丸みある隙間バング×ふんわりマッシュショート
コロンとした丸さがかわいらしいショートヘア。どの角度から見ても美しい、計算ずくのカットがポイント。頭を小さく見せてくれます。
カット
アウトラインはあごの長さでカット。後頭部の丸みが出るよう襟足を短めにカットして。顔まわりは鼻先〜リップラインにかけてマッシュラインでつなぐ。前髪は黒目の内側部分を目元のあたりに設定する。
カラー
明るいラベンダーアッシュでワンメイク。しっかりとツヤを感じる、抜け感あるカラー。
スタイリング
根元を立ち上げるようにドライしたら、大体のフォルムを整える。その後、毛先に丸みをつける程度にストレートアイロンを使って巻く。バームを少量手に広げて全体にサラッと塗布し、サイドを耳にかけたら完成。
シースルーバング×ワンカールのナチュラルセミロング
やや重さを残しつつも、顔まわりを軽く仕上げている素髪風ナチュラルセミロング。薄めの前髪にすることで抜け感が出るうえ、おでこの肌色のおかげで顔を縦長に見せてくれる。
カット
ベースはバストラインに設定。重さを残しながらカットする。毛先には少しグラデーションを入れ、まとまりをアップさせて。前髪(両黒目の内側)は眉下で薄く作ったら、サイドバングにレイヤーを加えフェイスラインに沿わせる。
カラー
落ち着いたトーンのショコラベージュ。肌をキレイに見せてくれる、深みを感じるツヤカラー。
スタイリング
32mmのアイロンで、サイドを上下2段に、後ろを左右ふたつ・上下3段に取り、上からワンカールの内巻きにする。巻く際は毛束を少し持ち上げて巻くと、カールの重なりがランダムになってラフなふんわり感が。少量のバームを手にしっかり広げたら、中間〜毛先に手ぐしを通すようになじませる。
長めシースルー前髪×フェミニンなニュアンスボブ
芯のある意思を感じられる、はっきりとしたカットライン。毛先に柔らかな動きをつけることで、近寄りがたい強さは回避できます。全体に長さがあるので、髪質や顔型を選ばないオールマイティさも魅力。
カット
全体はあご下で平行にパツンとカット。サイドはリップライン付近に段差がつくようカットし、前髪は薄め&長めに。
カラー
明るめのシフォンベージュでワンカラー。透け感あるまろやかな色味が特徴。
スタイリング
カールアイロンで全体の毛先をほのかな外ハネに。前髪とサイドの段差は、毛先がほんのり曲がるくらいにクセづけて。100円玉代大のオイルを手にのばしたら、髪の内側から塗布し、その後全体にまんべんなくなじませる。前髪と顔まわりは指でつまんで束を作り、最後に粗歯のコームでとかして完成。
顔型別|40代に似合う前髪【面長】
眉下前髪のほんのり甘いスタイル
前髪はおでこが透ける眉下に。面長感を緩和し、かわいらしい雰囲気を演出してくれます。
カット
ツヤっぽさのあるミディアムスタイル。トップにレイヤーを加えると頬あたりで毛先が動き、ニュアンスが生まれる。
スタイリング
32mmのアイロンで毛先を外巻きにしたら、レイヤー部分を持ち上げながら毛先を内巻きにして動きをつける。オイルとセラムをミックスしたスタイリング剤で、ツヤとまとまりを出し完成。
このモデルの顔型や髪質
サイドバング×大人かわいいヨシンモリヘア
甘めテイストファッションが好きな人におすすめの「ヨシンモリ」と呼ばれている愛されヘア。顔まわりをデザインすれば、小顔見えも叶えてくれます。
カット
全体をバストラインで前上がりにカット。トップのみレイヤーを加える。前髪は目元ギリギリに設定し、そこからサイドに自然につなげつつ、鎖骨あたりにボリュームがくるようカットして。
カラー
ベージュに少しアッシュをミックスしたカラー。落ち着いたトーンながら透明感が出て、優しい印象に。
パーマ
トップの根元が立ち上がりにくい人やぺたんこになりやすい人は、根元にかけるプリカールがおすすめ。
スタイリング
32〜38mmの太めカールアイロンを使って、全体を内巻きのワンカールに。その後、顔まわりのみリバース(後ろ方向)のワンカールにし、毛先をメインにオイルをなじませて。前髪が崩れやすい人、根元がペタッとしやすい人は、スプレーを吹きかけキープして。
ふんわりラウンド前髪×きれいめなメリハリショート
マッシュをベースにしつつ、前髪で透け感を演出したメリハリショート。トップの長さを残せば、柔らかく女性らしい雰囲気は十分です。
カット
全体の長さをあご上1cmに設定。前髪は、眉とまぶたの間で流れるようラウンド気味にカットする。そのままサイドバング、サイドへマッシュラインでつなげ、ハチ上の角を取る程度にレイヤーを加える。
カラー
明るめのアッシュベージュ。肌の透明感を引き出しながら髪を柔らかく見せてくれる。
スタイリング
分け目をつけないようトップ〜前髪をふんわりと乾かす。その後、ストレートアイロンを全体に通し毛束に丸みをつけて。オイルとバームを混ぜたものを、髪の内側からなじませ、前髪は重くならないよう毛先にだけ塗布。サイドは耳にかけて襟足はタイトに仕上げるのがコツ。
シースルーバング×ワンカールのフェミニンミディ
表面にレイヤーを入れ、ワンカールに巻いた空気感あるミディスタイル。ひし形シルエットで小顔に見せてくれる効果も大です。
カット
鎖骨下5cmのミディアムがベース。ハチ上にレイヤーを加え、前髪はサイドに厚みと長さを残しながら、真ん中を眉下の長さで薄く作る。カットラインを生かしたシースルーバングにするのがコツ。
カラー
明るめのショコラブラウン。肌なじみよく、柔らかさを出してくれるカラー。
パーマ
基本的にはノンパーマ。髪がベタッとしやすい人は、中間〜毛先にデジタルパーマをかけ、しなやかさを出して。
スタイリング
32mmのアイロンを使い、毛先をワンカールの外巻きに。顔まわりの髪はリバース(後ろ向き)巻きにして、手によーく広げたバームを中間〜毛先になじませスタイリングする。ひし形をイメージして整えたら完成。
顔型別|40代に似合う前髪【エラ張り】
かき上げ前髪×くびれミディアム
前髪をかき上げアップバングにし、くびれあるミディアムスタイルと合わせれば、甘さ控えめのクールな印象に。顔まわりにレイヤーを入れ、流して後れ毛っぽく見せたり、顔に沿ってモードなウルフスタイルに見せたり、さまざまなスタイリングを楽しむことが可能です。
カット
全体は胸と鎖骨の間くらいに設定。トップのみレイヤーを入れて。もみあげの長さを決めたら、サイドバングからもみあげにかけローレイヤーでつなげる。
カラー
やや明るめのグレージュでワンカラー。日本人特有の赤みを消して、透け感を演出するカラーでこなれた雰囲気に。
パーマ
基本はノンパーマでOK。巻くのが苦手な人はデジタルパーマでベースの毛先を逆巻き、トップのみウエーブをかけておくと再現しやすく。
スタイリング
太め(32〜38mm)のアイロンを使い毛先を外ハネに。その後、トップの毛束を持ち上げ毛先から外巻きにしてからふわっと下ろすことで、リバースの毛流れに。オイルを手に広げたら、カールをほぐしながら塗布する。
シースルーバング×大人のくびれミディ
甘さと爽やかさをあわせもつ、大人のくびれミディスタイル。くびれあるひし形シルエットにより、バランスがよくなり小顔効果アップ。
カット
少しプツンとした感じを毛先に残しつつ、全体は肩につく長さでカット。切りっぱなしから厚みをそいだら、毛先には軽さをプラスして。くびれができるように表面だけレイヤーを加える。前髪は目の上。肌色が透ける薄さに。
カラー
明るすぎず暗すぎない、ミルキーベージュカラー。ラベンダー・グレージュを混ぜたベージュは、オレンジっぽさを抑えてくれる。
スタイリング
32mmのカールアイロンを滑らせるようにして毛先を外ハネにする。表面のレイヤー部分は内巻きにすると、くびれを強調できる。顔まわりのデザインレイヤーは、軽く曲線がつく程に内巻きにして。オイルを少量、全体にサラリとなじませ手ぐしでフォルムを調節したら完成。
目の上前髪×さりげない動きのニュアンスボブ
毛先にほんのり曲線をつけフォルムを調整した、ナチュラルなボブスタイル。サイドバングをこめかみあたりに作り、小顔見えを狙って。ひし形シルエットが骨格も補正してくれます。
カット
全体は鎖骨あたりに設定し、ワンレングスにカット。顔まわりと表面にはレイヤーを入れ、巻いたときの動きを底上げ。前髪は目の上、サイドバングを作って流しやすいようにカットする。
カラー
やや落ち着いたトーンのグレージュカラー。しっかりした色味ながら透明感があり、軽やかな印象に。
スタイリング
ハチラインで髪を上下に分けたら、下の髪の毛先を外ハネワンカールにする。上の髪は内巻きのワンカールに。仕上げにバームをなじませながら形を整え、前髪を軽く流して束感を出す。