6:家族の急病
自分は元気でも、家族が急病ということもあり得ますよね。特に、小さいお子さんがいらっしゃる家庭では、具合の悪い子供を家でひとりにしておけないという事情もあるでしょう。
また、病気をしている家族がいて、ほかに看病を任せられる人がいないという家庭も。家庭の事情はさまざまですので、家族の病気が原因で、会社を当日休まざるを得ないというケースもありますね。
7:身内の不幸
家族や親戚の不幸で、会社を当日休むということもあるようです。こういった場合、前日の深夜や当日の朝になって連絡が入るということも。特に、近しい親類が亡くなったときは、葬儀の準備や親戚への連絡など、かなり慌ただしくなるということも多いようです。そのため、会社を休まざるを得ない状況だという人がほとんどでしょう。
精神的な理由のときは?
ストレスなど、精神的な理由がある場合は、どうしたらよいのでしょうか? ここからは、メンタルの不調で会社を休む際の留意点も見ていきましょう。
まず、避けたいのは、自分を追い詰めることです。中には、精神的な理由で会社を休むことに、罪悪感があるという人もいらっしゃるのではないでしょうか? また、本当は辛いのに、「きっと気のせいだろう」というように本音に蓋をしてしまう人もいるようです。
特に、残業が続いている場合や、ゆっくり休息を取れていないという人は要注意。知らず知らずのうちに疲労をため込んでしまい、うつ病などの精神的な不調につながってしまうこともあり得ます。
「最近ずっと気分が沈んでいる」という場合、思い切って会社を休んで、ゆっくり休息を取った方がよいでしょう。「こんなに忙しいのに、休めるはずなんてない」と思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、こうした違和感や不調を放置したがために、精神状態が悪化してしまうケースも少なくありません。中には、そのまま長期の休職になってしまうことも。
責任感が強い人や、オーバーワーク気味の人は、「休むことも仕事のうち」と考えてみるのもいいかもしれませんね。
また、厚生労働省の「5分でできる職場のストレスセルフチェック」などを活用して、自分の状態をチェックするのもおすすめです。なお、不調が長引いている場合、医療機関の診断を受けることも考えてみましょう。体の不調と同じように、心も早めのケアが重要です。
参考:「5分でできる職場のストレスセルフチェック」厚生労働省
連絡はどうする?
当日会社をお休みする場合、誰に連絡したらよいのでしょうか? 連絡先や連絡方法も、一緒に見ていきましょう。
原則としておさえておきたいのは、自分の直属の上司に電話で連絡するということ。上司に電話をするのは気が引けるという方も、いらっしゃるかもしれません。ついついLINEなどで、仲のよい同期に伝言を頼んでしまうということもあるようですね。ですが、これは社会人としてはマナー違反でしょう。
上司が人づてに聞いたとしたら、さらに印象が悪くなってしまうこともあり得ますよね。そのため、会社を休む連絡は、本人が直属の上司にするべきと考えておくのがよいでしょう。
もちろん、メールやチャットで連絡するという会社もあるようです。その場合、会社の文化やルールに合わせた方がよいですね。
最後に
この記事では、当日会社を休む理由として多いものや注意点、精神的な理由があるケースなどを解説しました。急病や家族の事情などで、急に会社を休まなければいけないということは、誰にでもあり得ます。そんなときのために、おさえておくと安心ですね。
執筆
塚原社会保険労務士事務所代表 塚原美彩(つかはら・みさ)
行政機関にて健康保険や厚生年金、労働基準法に関する業務を経験。2016年社会保険労務士資格を取得後、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。趣味は日本酒酒蔵巡り。
ライター所属:京都メディアライン
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