肌荒れを起こす原因とは
赤みやぶつぶつ…肌のターンオーバーが乱れている
ターンオーバーとは一般的に、肌が新しく生まれ変わる代謝の仕組みのことを言います。このターンオーバーが乱れてしまうと、ニキビや肌荒れの原因になると言われているのです。
ターンオーバーが乱れる原因は、以下のことなどが考えられます。
・食生活の乱れ
・寝不足
・ストレス
・間違ったスキンケア
・ホルモンバランスの崩れ
・飲酒喫煙
大人ニキビや肌トラブル全ての原因は「乾燥」?
自由が丘クリニックの皮膚科医である松浦佳奈先生に伺いました!
肌が乾燥すると表面の角質がめくれて内側の水分の流出につながる
皮膚の表皮の、いちばん外側にあるのが角質。正常な状態だとキメが整ってレンガのように連なり、内側の水分や美肌に必要な成分が保たれている。
乾燥がさらなるニキビを招くことも! 肌の水分と油分のバランスを保つために保湿で角層を整えて
実はニキビができる人ほど、肌が乾燥している傾向にあります。人間の肌の表面には油の膜が張っているんですね。それは、肌自らが持つ水分が蒸発してしまわないように、ラップのような役割をしているんです(=肌のバリア機能)。肌に水分が足りていない人ほど、肌を守るための油分をもっと出そうとして毛穴が詰まってしまい、ニキビができやすくなるというメカニズムです。
乾燥状態のうろこのような角層なのに油分が過剰に出てくると、毛穴にその油分が詰まってアクネ菌が活発になりニキビにつながるんです。角層は、紫外線やホコリなどの刺激から守る役目もあるため、角層がガサガサになると様々な悪影響を受けやすい。角層を守るためにはとにかく保湿がいちばんです。
紫外線によるダメージも
銀座ケイスキンクリニック 院長、慶田朋子先生によると、紫外線は肌の乾燥とたるみの原因になるんだとか。
「老化の原因の多くは紫外線。肌深部の真皮層にダメージを与えてたるみを引き起こし、表面の乾燥も招きます。すると、たるみ毛穴が悪化したり、角栓が詰まりやすくなったり。秋も日焼け止めをしっかり塗りましょう」(慶田先生)
肌荒れさせないためのスキンケアは?
洗顔料を見直してみる
中でもクレンジング剤は、メイクを浮かせるために強い洗浄剤が含まれていることが多いアイテム。これが肌のバリア機能を傷つけ、乾燥や肌荒れの原因になっている可能性が高いのです。
マイルドなクレンジングを使ったり、クレンジング料を使わなくても落ちるコスメを使うなど、肌への負担を減らしてみて。
専門医が伝授!肌荒れした日のスキンケアはどうする?
野本真由美クリニック銀座の院長、野本真由美先生に、肌がデリケートになっているときのスキンケアについて教えていただきました。
肌荒れしたときは、皮膚にできるだけ触らないのがいちばん! けれども、働いている方はノーメークともいかないと思います。
Q:メークを落とすときに、気を付けるべきことは?
A:クレンジングや洗顔のときには、低刺激や敏感肌用の洗浄剤を使うこと。皮膚は洗浄剤で濡れているときに傷つきやすいので、洗顔を短時間にすることもポイントです。あと、バリア機能低下で花粉皮膚炎が起きやすいので、クレンジングでのマッサージもやめておきましょう。
Q:肌が濡れているとき傷つきやすい…ということは、化粧水やパックも避けた方がいい?
A:水分の多いアイテムほど刺激を感じるので、肌荒れしたときはできるだけ使用アイテムを減らし、美白製品や強い日焼け止め高機能アイテムなどは避けた方が賢明。あと、鼻をかむ前や目薬を使用する前にプロペトやサンホワイトP-1など、酸化しにくいワセリンなどの保護剤を周辺の皮膚つけると刺激を受けにくくなります。そして、目はこすらないこと! 皮膚は元に戻せても、目は戻せないですからね…。とにかく、できるだけ皮膚に触らないのがいちばんなのです。どうしても掻きたくなったら、保冷剤などで冷やして痒みが引くのを待ちましょう。