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2024.08.15

「前倒し」とは? 意味と由来を解説。例文や言い換え表現も紹介

 

「前倒し」とは、予定よりも早く物事を行うときに使われている言葉です。ビジネスシーンでもよく見聞きする言葉ですが、もともとの意味や由来は何なのでしょうか。前倒しという言葉の使い方と例文や、あわせて覚えたい言い換え表現も紹介します。

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「前倒し」とは? 意味と由来を知ろう

スケジュールに関係する「前倒し」は、ビジネス用語としてもたびたび使われる言葉です。前倒しの正しい意味や、使われるようになった経緯について解説します。

カレンダーとPCを操作する女性 イラスト

(c)Adobe Stock

予定を繰り上げることを意味する

前倒しとは、予定されていたスケジュールよりも早く何かを行うことです。周囲の反応や状況を見て、臨機応変に予定を早めるというニュアンスが含まれています。

ビジネスシーンにおいても、スケジュールや納期の変更に関して使われる言葉です。前倒しという表現を使うことで、意欲的に物事に取り組んでいる雰囲気を演出できることもあるでしょう。

予定を先送りにすることを意味する「後ろ倒し」という言葉もあります。前倒しの対義語にあたるため、まとめて覚えておくと役立ちます。

まえ‐だおし〔まへだふし〕【前倒し】
[名](スル)予定の時期を繰り上げて予算を使ったり、計画を実施したりすること。
引用:小学館 デジタル大辞泉

もとは政治の場で使われていた言葉とされる

前倒しは、もともと政治家や官僚を中心に使われていた用語だといわれており、当初はあまり一般的な言葉とはいえなかったようです。政治関連のニュースなどで耳にする機会が多くなったことから、広く浸透していったと考えられています。今では、ビジネス用語として前倒しという言葉が使われることも珍しくありません。

前倒しの使い方と例文

前倒しは、ビジネスシーンでも頻繁に使われる言葉なので、正しい使い方を理解しておくとスムーズに物事が運ぶこともあるでしょう。前倒しの使い方を例文とともに紹介します。

スマホを見ながらカレンダーに予定を書き込んでいる人の写真

(c)AdobeStock

「前倒しにする」が一般的

前倒しを文章の中で使うときは、名詞のような使い方をするのが一般的です。動詞のように活用する「前倒す」という言い方もありますが、「前倒しする」「前倒しにする」といった表現の方が広く知られているかもしれません。ただ、辞書によっては「前倒しする」という用例を掲載していないものもあるようです。

「前倒し」という言葉を使った例文

スケジュールや納期が変わったときなど、ビジネスシーンで前倒しという表現が使われる場面はたびたび登場します。たとえば「新しい仕事が入ったのでタスクを前倒しで実施する」のように使います。

予定よりも作業が早く進んでいることを表したかったり、ポジティブな意味合いで使いたかったりする場合は「作業がスムーズに進んでいることが影響し、会議の日程が前倒しになった」などと表現するのが一般的です。

また、急遽予定が変更になったときにも、前倒しという言葉はよく使われます。たとえば「発売日が変更されたため締め切りを前倒ししなければならない」のように、理由を添えて使うことも珍しくありません。

前倒しの言い換え表現をチェック

前倒しという言葉は、ビジネスシーンやフォーマルな場面でも使われていますが、「前倒し」を用いても伝わりにくいケースもあるかもしれません。そんなときに言い換えとして使える、似た意味を持った言葉を紹介します。

スケジュールを確認しているビジネスパーソンたちのイラスト

(c) Adobe Stock

順番を変更する意味を持つ「繰り上げる」

順位や日付など、すでに順番が決まっているものを変更するときには「繰り上げる」という言葉を使います。もともと決まっていた予定を変更するという点で、前倒しの言い換えとして利用できる言葉です。

「予定を前倒しにする」は「予定を繰り上げる」とそのまま言い換えられるほか、「繰り上げて行う」という言い方も。これらは仕事上で何か変更があったときに使えます。

また、繰り上げという言葉はスポーツなどでも使われるのが特徴です。上の順位の選手が失格になったときに、繰り上げで順位が変わったり、受験では「繰り上げ合格」という表現をしたりするときに使います。

同じ意味合いを持つ「予定を早める」

前倒しという言葉が伝わりにくいと感じたら、シンプルに「予定を早める」と伝える方法もあります。意味合いもほとんど変わらない上、誰にでも伝わりやすいでしょう。

前倒しという言葉は業界用語として使われていた経緯もあり、耳慣れない可能性も。より分かりやすい言葉に言い換えた方がストレートに通じる場合もあります。

また、スケジュールに変更があったときなどは「打ち合わせの関係もあって予定を早めるつもりだ」のように使うのが一般的です。「予定を早める」という言葉はストレートな表現なので、相手に違和感を与えにくいのもメリットといえます。

後ろ倒しの言い換え表現

前倒しの対義語である後ろ倒しは「先送り」「繰り下げ」などの言葉で言い換えられます。

しかし、物事が予定より早く進む「繰り上げ」に対して、予定よりも遅れてしまう「繰り下げ」はネガティブなイメージを持たれやすい言葉です。そのため、後ろ倒しと言う方がマイナスな印象を薄められるかもしれません。

意味合いとしてはほとんど同じなので「先送りにする」「予定を繰り下げる」と表現した方が分かりやすい場面もあるでしょう。相手の反応を見て、伝わりにくいと感じたら言い換え表現にする方が親切といえます。

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

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