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2025.02.24

オープン・クエスチョンとは? 相手の本音を引き出す質問テクニック

ビジネスでも私生活でも、コミュニケーションの質を左右するのは「質問力」かもしれません。質問力を向上させるために注目したいのが「オープン・クエスチョン」です。そもそもオープン・クエスチョンとは何なのか、長所と短所も併せて解説します。

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オープン・クエスチョンの意味を解説

その言葉が意味するところを正しく把握していないと、「オープン・クエスチョンを駆使してコミュニケーションを図ること」は難しいかもしれません。まずは言葉の意味を押さえるべく、オープン・クエスチョンの基礎知識を解説します。

男女 虫眼鏡

(c) Adobe Stock

回答範囲に制限がない質問を指す

オープン・クエスチョンとは、質問を受けた人が自由に受け答えできる質問手法です。回答者は考えや感情を率直に表現できるため、本音を引き出すのに効果的といえます。

オープン‐クエスチョン(open question)
回答の範囲を制限しない質問。「はい」「いいえ」などの選択肢がなく、回答者が自由に考えて答える質問。「休暇にはどこへ行きたいか」「なぜそう思うか」といった質問など。
引用:小学館 デジタル大辞泉

この質問手法では、「なぜ」「どのように」「何を」といった疑問詞を使うことが多々あります。疑問詞を的確に使うことにより、相手に自由に回答してもらえるため、より詳細な情報を得ることに期待ができます。

状況や相手との関係性を考慮しながら、適切なタイミングでオープン・クエスチョンを投げかけることが重要です。他の質問の仕方と組み合わせることで、より効果的なコミュニケーションが可能になるでしょう。

オープン・クエスチョンの例文

自由に受け答えができる質問手法の例文には、下記のようなものが挙げられます。

・休日はどのように過ごしていますか?
・仕事で最もやりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
・理想の職場環境とはどのようなものだと思いますか?
・最近印象に残った出来事は何ですか?
・今後のキャリアについてどのように考えていますか?
・子育てをしていて一番苦しかったことは何ですか?

これらの質問を投げかけられた人は、思うがままに答えられるため、よりその人に迫った情報を得られるでしょう。

オープン・クエスチョンの活用シーン

オープン・クエスチョンは、さまざまなシーンで活用できる汎用性の高いコミュニケーションツールです。

たとえば面接や商談の場では、相手の経験や考えを深く理解するのに役立ちます。「前職での最大の成果は何でしたか? 」といった質問を投げかければ、候補者の能力や価値観を知ることができるでしょう。

また、コーチングやリハビリの場面でも「今の状況についてどう感じていますか? 」と尋ねることで、クライアントの内面を引き出せるとされています。

ただし、使用する際は、相手の状況や場面を考慮することが大切です。たとえば緊急時や時間が限られている場合は、他の質問の仕方の方が適している可能性もあります。

オープン・クエスチョンのメリット

オープン・クエスチョンはたくさんの利点があるといえる質問手法です。コミュニケーションを取る中で的確に織り交ぜることができれば、相手との距離がぐっと縮まるはず。ここでは、オープン・クエスチョンの長所を解説します。

クエスチョンマークが書かれた木製ブロック

(c)AdobeStock

自由に回答できる

大きな特徴として挙げられるのが、回答者が選択肢に縛られず答えられることです。「はい」「いいえ」といった単純な返答ではなく、自分の言葉で考えを述べることができます。

たとえば「最近の仕事はいかがですか? 」という質問に対して、回答者は自分の経験や感情を交えて詳しく話すことができるでしょう。この自由度の高さが、相手の本音を引き出すのに効果的とされているのです。

また、回答者自身も質問を投げかけられたことで、自分の考えを整理する機会となり、新たな気づきを得られることもあります。

次の会話につなげやすい

次の会話へと自然につなげやすいという利点もあります。回答者はさまざまな答えを返してくれるので、回答の内容を糸口に話を広げていくことができるでしょう。

たとえば「最近どんな趣味に熱中していますか? 」と尋ねると、相手は自分の興味や経験について詳しく話す機会を得られるといえます。この回答から質問者は、相手の価値観や生活スタイルを知り、新たな話題へと展開できます。

相手の言葉を丁寧に聞き、その内容に基づいて質問を重ねることで、より深い対話の実現に期待ができるのです。

さまざまな情報を引き出せる

思いも寄らない回答が返ってくる可能性があるのも、利点の一つです。相手の回答範囲に制約がないため、予想外の洞察や詳細な情報を得ることもあるでしょう。

たとえば「最近のプロジェクトについて教えてください」という質問に対し、相手は進捗状況だけでなく、直面している課題や成功体験など、多岐にわたる情報を共有してくれるかもしれません。質問を通して、表面的な会話では得られない深い理解が可能になります。

ただし、得られる情報量が多いため、重要なポイントを見逃さないよう注意が必要です。

オープン・クエスチョンのデメリット

数々の利点があるオープン・クエスチョンにも弱点はあります。そのため「自由に答えられる質問手法が万能のコミュニケーションツールだ」と信じ、どんな場面でも考えなしに使っていると、思わぬトラブルを引き起こすかもしれません。オープン・クエスチョンのデメリットを見ていきましょう。

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