仕事を整理する
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今自分が引き受けている仕事を、いったん落ち着いて整理してみましょう。手帳などに担当の業務をリストアップし、「今すぐやるべきこと」「今週中にやればよいこと」などと分類して。こうすることで自分の頭の中が可視化でき、キャパオーバーになってミスをすることも減っていくでしょう。
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自分の仕事に責任を持つ
「責任感」を他の言葉に言い換えるしたら「使命感」。使命という言葉には「与えられた重大な務め」や「責任を持って果たさなければならない任務」という意味が加わります。時間や約束を守り、やるべきことをはっきりさせることで「責任感」の原動力をつけていきましょう。
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ミスを隠すのはNG!仕事でミスしたときの報告と謝罪方法
謝罪に加えて今後の対応を示すのが基本
ITジャーナリスト・高橋暁子さんによれば、謝罪の順序はまず電話。そして誠意を持って謝罪、さらに今後の対応を示すことが基本だと言います。
「まずするべきは、できれば電話、そうでなくともメールですぐに、誠意をもって謝罪すること。とくに問題なのは、内容が守秘義務に関わる場合です。上司を含めた社内にすぐ報告し、対策を話し合う必要があります。
さらに、今後の対策をクライアントにメールなどでご説明するのが、いいでしょう。大事なのは、相手が心配にならないようにすること。今後のビジネスに支障をきたさないこと。そして、絶対に同じ間違いを起こさないよう、会社としての対応を示すことだと思います」(高橋さん)
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お詫びメールのマナー
コミュニケーション・ファクトリーの中川路亜紀さんにお話を聞きました。
「お詫びメールを書くにあたっては、相手にどんな迷惑がかかったか想像力を働かせる必要があります。
相手に大きなタイムロスをさせてしまったというときは“大変なお手間を取らせてしまい、申し訳ありませんでした”とお詫びをし、先方に恥をかかせてしまった場合なら“大変失礼なことになり、申し訳ありませんでした”というように、先方の状況や気持ちに沿ったお詫びの言葉をしっかり書きます。メールは重大なトラブルがあったときの第一報ではなく、まずは電話で知らせましょう。そのあとで、お詫びのメールを送ります。
お詫びのメールは、お詫び、経過説明、反省の言葉、今後への誓いをセットにするのが基本です。そして何よりも大切なのは、やはり読む相手への想像力をもつこと。経緯の説明の際にはわかりにくい専門用語は使わない。場合によってはお詫びの言葉を重ねながら、丁寧に書いてみてください」(中川さん)
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重大なミスの第一報はまずは電話。その後にお詫びメールを送るのが基本なのですね。外部の人へのお詫びなら、内輪で通じる社内用語や専門用語を使わず、表現を変えて言葉を重ねることで丁寧さを伝えるのが大事なようです。
ミスばかりで落ち込む自分をリセットする方法
肯定型の人との関係性を保っておく
銀座内科・神経内科クリニック院長・医学博士の霜田里絵さんによれば、仕事のミスを引きずってしまう人は、趣味でも運動でも、食べ物でも、いろんな引き出しを持っておいてリカバリーすることが大切だそう。
「リカバーする方法は人それぞれですが、そのための引き出しは、多ければ多いほど、精神状態にはいいと言われています。ひとつ・ふたつくらいの方法ではなく、『もうダメだ~』って思ったとき、趣味でも運動でも、食べ物でも、いろんな引き出しがたくさんあることが、理想です。私自身は、お酒を飲むのも、運動するのも好き。音楽を聴くのも、映画を観るのも大好きです」(霜田さん)
そして一番気をつけたいのが否定型の人だと言います。
「気をつけたいのは、友達や家族にいる否定型の人。悩んだとき、『それダメだよ』というタイプで、それに対して『いいんじゃない?』と言ってくれるのが肯定型の人。日常では、自分が弱ったときに自信をもたせてくれる肯定型の人との関係性を保っておくと、自分自身も楽になります。
きれいごとになってしまうかもしれませんが、失敗したときほど冷静に次の仕事に向けて努力することが大事だと私は思います。そういう人のほうが評価も高いし、その後伸びていく。失敗したときをチャンスだと思って、活用してみてください」(霜田さん)
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