仕事のやりがい
・裁量が広がるから (40代・神奈川県・子ども1人)
・仕事にやりがいを感じているので、出世したいと思っている (30代・福岡県・子ども3人)
・出世という形で、自分のやってきた成果が認められるとうれしい (40代・栃木県・子ども1人)
キャリアアップ
・今後転職を考えるかもしれないので、自分のキャリアアップを図りたい (30代・滋賀県・子ども2人)
出産前の役職に戻りたい
・今の役職より出産前の役職に戻りたいから (30代・埼玉県・子ども1人)
女性の自立
・女性も自立した方が良いと思うから。社会と繋がりが欲しい。成功したいと思うから (30代・埼玉県・子ども1人)
スキルアップ
・スキルアップしたい (30代・神奈川県・子ども1人)
【体験談】出世をうまく逃れる方法とは?
出世をうまく逃れる方ほとして「子ども」と回答した人が多く、家事と育児の負担が多い女性ならではなの言い訳が存在しました。
子ども
・子どもがまだ小さく手がかかるのでみんなに迷惑がかかると言う (30代・鹿児島県・子ども2人)
・子どもが小さいことを理由にしたら辞退できた (40代・福井県・子ども3人)
・子どもが小さく残業、休日出勤が出来ないからと断った (40代・愛媛県・子ども3人)
パート
・私パートなので無理ですと言った (30代・青森県・子ども1人)
遠方のため
・異動先が、住んでいる場所から遠かったから (40代・大阪府・子ども2人)
出産のため
・出産のため (30代・埼玉県・子ども1人)
条件が悪くなる
・正社員にならないか話があったが給与等が今よりかなり悪くなるから (30代・福岡県・子ども3人)
体調
・電車酔いをするから移動したくない (30代・兵庫県・子ども4人)
臨床心理士が伝える「出世をする」or「出世をしない」正しい捉え方
出世をしたくない人の心理を、臨床心理士・吉田美智子さんにお聞きしました。
「出世をしたくない人には、出世する(管理職になる)と、仕事の負担が重くなり、立場的にも中間に立たされて苦しくなり、仕事時間も長くなるのに、見返りは少ない、と仕事と家庭、もしくは仕事と給与を天秤にかけ「出世したくない」と感じているが多いよう。また出世したくても、子育てや介護など、優先しなくてはならないことが他にあるという人も。あとは性格的に、人の上に立つのは苦手だという方もいらっしゃいますよね」(吉田さん)
出世をしたい人も、したくない人もいる中、ワーママとして「出世」をどう捉えていけばいいのでしょうか。
「出世=社会的地位があることに対して、興味を持つ、持たないは、人によると思います。でも、自分が興味を持って取り組んでいる場合は、仕事に成長や広がりを期待するのは自然です。出世する=管理職になる、責任が重くなる、拘束時間が長くなる、と決めつけないで、自分なりに何かできることはないか、工夫できることや、新たな知識やスキルを得たいと感じることはないか?と考えてみてはいかがでしょうか。つまり、出世する(社会的評価を得る)にこだわらず、自分の成長は自分で計画実行する。そうすれば、出世したい人は自然と出世していくでしょうし、特に出世にはこだわらない人も前向きな気持ちで仕事ができたり、次の仕事を描きやすくなったり、場合によっては思わぬ評価を得て新しいチャンスがやってくるかもしれません」(吉田さん)
「出世」と聞くと、責任や仕事が増えるなどをイメージしがちですが、今の時代、新しい立場を描きやすかったり、個人個人への配慮が認められる時ではないでしょうか。「出世」という言葉に、二の足を踏むことなく、仕事に邁進するのが本来あるべき姿かもしれませんね。
写真/(C)Shutterstock.com
臨床心理士
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon
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