トラウマを抱えている
「人は失敗を乗り越えて成長する」と言われますが、失敗がトラウマになってしまう人もいます。そこから積極的に行動するのが怖くなり、マイナス思考に陥ってしまうことも。「失敗を繰り返したくない」と強く思ってしまうと、前向きになるのはなかなか難しいでしょう。
▼あわせて読みたい
マイナス思考は悪いこと?良いこともある?
「マイナス思考を直さなければ」と思い過ぎると、自己肯定感を下げてしまうかもしれません。悲観し過ぎず、冷静な目で自分を見るようにしたいですね。実はマイナス思考には、メリットもあるんですよ。
メリット
マイナス思考であるメリットは、「何ごとにも慎重」「リスク回避しやすくなる」という点です。「思い切った行動ができないこと」や「先の心配ばかりしてしまうこと」は、悪いことではありません。そのような一面があるからこそ、軽率な行動が減り、リスク管理ができるのです。
具体的な例を出すと、マイナス思考の人はミスが少ないはず。失敗を恐れるため、手順の見直しなどにも長けているでしょう。また、トラブル回避はもちろん、トラブル対応も上手なことが多いです。
また、「他人の言動を気にしてばかり」という一面は、「他人の気持ちや変化に気づきやすい」というメリットにつながるはずです。自分が気にするからこそ、人の気持ちに寄り添えたり、励ましたりできるでしょう。
▼あわせて読みたい
デメリット
デメリットは「ネガティブ発言が多くなること」「生きづらさ」などがあるでしょう。これが悩みという人も多いかもしれませんね。
人の思考癖は、言動に現れます。マイナス思考だと、ネガティブな言動になりやすいでしょう。落ち込むことが多い、人と交流するのが怖いなど、複数の葛藤を抱えながら過ごすということも。そうなると、感情も不安定になりがちです。人との信頼関係を築くことができにくく、生きづらさを感じることが多いでしょう。
▼あわせて読みたい
マイナス思考から抜け出す方法
マイナス思考になりやすい人は、考え方や行動を少し変えてみるのがおすすめです。少し視点を変えるだけで、前向きな気持ちになることも。ここからは、マイナス思考から抜け出したいとき、試してみたい方法を紹介します。
目の前のことに集中する
マイナス思考の人は、「今」に集中するのがおすすめです。特に、過去の苦い思い出や失敗が思い浮かんだときは、目の前のことに意識を向けるといいですね。大切なのは「今」だと自分に言い聞かし、目の前のやるべきことに集中してください。
また、未来に対して不安を覚えるときも、「今」に集中を。「もしかしたら失敗するかも」と思うかもしれませんが、それはまだ起こっていないことに気づきましょう。不安や心配はいったん忘れ、目の前のやるべきことに意識を向けてください。何かあったら、そのときに考えればよいのです。
▼あわせて読みたい
悩む時間を決める
マイナス思考の人は、結論の出ない問いを頭の中で延々と繰り返しがち。マイナス思考がマイナス思考を呼び、明確な結論を出せなくなってしまうかもしれません。これでは行動するのが遅くなる上、タイミングを逃がして後悔することが増えるでしょう。
どうしても悩んでしまうなら、「悩むのは○分まで」と決めておくといいですね。気持ちを切り替えやすくなり、悩んだことを後悔することが減るでしょう。悩み続けるのをやめるだけで精神的な負担が減少します。自分のために使える時間も増えるでしょう。
▼あわせて読みたい
体を動かす
積極的に体を動かす人は、比較的精神が安定しやすい傾向にあるそうです。思考がマイナスに偏り過ぎていると感じたら、運動してみるのもいいですね。心地よい汗をかき、体を適度に疲れさせましょう。運動で交感神経が活発になり、気持ちがポジティブに向くというメリットも。
運動は、どのようなものでも構いません。ただし、ハード過ぎるのは避けるのが無難。継続がしにくく、ケガにつながるかもしれません。おすすめは軽いランニングやウォーキングです。継続することでストレス耐性がアップする、質の高い睡眠が得られるなど、メリットも多いでしょう。
マイナス思考の人との上手な付き合い方
ここからは、周りにマイナス思考の人がいる場合の対処法を見ていきましょう。上手な付き合い方のポイントを紹介します。
相手を変えようと思わない
まず意識したいのが、自分の力で相手を変えようと思わないということ。マイナス思考な人を見ると、アドバイスをしたり、なんとか相手を変えようとしたくなったりするかもしれません。「もっと前向きな人に変えよう」「マイナス思考を変えてやろう」などと考えて行動するのはNG。上手くいくことはない、と心得てください。
人は、自ら望まない限り、変わることはできません。それは誰もが同じです。マイナス思考の人を変えるのではなく、相手のよいところに目を向けるのがいいですね。
スルーする
マイナス思考の人は、ネガティブな発言が多いかもしれません。「そんなことないよ」「あなたならできるよ」と励ましても、相手が変わることはないでしょう。さらに言えば、そう言われただけでポジティブになれるのなら、マイナス思考の人にはなりません。
マイナス発言をめんどうくさく感じる場合は、スルーしてOK。「マイナス思考は相手の課題」と捉え、話を聞くのに徹するといいですね。アドバイスをしたとしても、相手の心には届かないと考え、自分が影響されないようにしてください。
ポジティブな話題を出す
マイナス思考の人と接する時、あえてポジティブな話題を出すのもいいでしょう。相手の趣味や推しの話をする、最近あったおもしろいことを話す、最近うれしかったことは何かを尋ねるなどすると、会話が盛り上がるかもしれません。
特に、大笑いするようなことが話せるといいですね。笑うことは、自然と気分をアップさせてくれます。ポジティブな話題を見つけ、会話を楽しんでください。
最後に
「マイナス思考な人」について、特徴や抜け出し方などをまとめました。マイナス思考は悪いことではありません。マイナス思考ならではのメリットもたくさんあるはずです。大切なのは、マイナス思考であることを責めないことと、思い込み過ぎないこと。楽しいことにも目を向けて、気持ちのバランスをとるようにしたいですね。
TOP画像/(c)Adobe Stock
▼あわせて読みたい