相談する相手がいない
パートナーの協力がなく、育児について相談できる相手もいない状況は、一人で悩みを抱えてしまいがちです。公園などに行っても、すでにママ友のグループができていて、なかなか輪に加われないこともあります。話し相手や子どもの遊び相手がいなければ、余計に孤独を感じるでしょう。増していく孤独感に耐えられず、人の輪から足が遠のいてしまうこともあります。
両親や親せきなど、近くに頼れる存在がいない人にとっては、パートナーだけが頼りです。しかし、パートナーが協力的でなければ、「私が頑張らないと」と一人で無理をしてしまいます。寂しさや疲労が積み重なり、気付かないうちに大きなストレスになってしまうこともあるでしょう。
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寂しいと感じるときの対処法
寂しいと感じるときには、その寂しさを自分一人で抱え込まないことが大切です。外に意識を向けることで、気持ちがすっきりすることもあります。
気持ちを素直に伝える
本来、育児は一人でするものではなく、誰かに頼っていいものです。しつけはどうするか、幼稚園・保育園はどこにするのかなど、子育ては決断の連続になるため、相談できる状況を整えておくことが必要になります。
何でも一人で抱えず、まずはパートナーに相談してみましょう。気持ちを素直に伝えることが、コミュニケーションや夫婦生活を見直すきっかけにもなります。「育児が大変なことを察してほしい」と待っているだけでは伝わりません。たとえ夫婦であっても、言葉にしないとわからないこともあるのです。
また、特に男性は結婚することで、家庭を支える責任感が生まれる場合も多いようです。中には大きなプレッシャーを感じている人もいるでしょう。責めるような言葉は使わず、「一人で育児するのは寂しいな」「たまには私のことも構ってほしいな」とやさしく伝えることがポイントです。
気分転換に体を動かす
孤独を感じているときは気持ちも内向的で、室内にこもりがちになってしまいます。余計な力が入り、体も強張っていることが多いでしょう。
激しい運動でなくても、軽いウォーキングやストレッチをすれば、よい気分転換になります。外に出て体を動かすことで、体の緊張がほぐれ、気持ちのモヤモヤも晴れるでしょう。
また、適度な運動は快眠にもつながります。心地よさを感じる程度の簡単な運動から取り入れるのがポイントです。心が安定するだけでなく、前向きになることも期待できます。
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趣味を見つけて楽しむ
自分の好きなことに没頭すると、時間を忘れることができ、孤独を感じずに済みます。趣味を持つことで「生活が充実している」という感覚になり、寂しさを紛らわせることもあるのです。
例えば、やってみたかったヨガを始めてみる、好きなアーティストのライブDVDを見るなど、家庭の外に目を向けて楽しんでみてはいかがでしょうか?映画鑑賞をしたり、漫画や小説を読んだりなど、作品の世界観に入り込むのもおすすめです。
また、趣味によっては新しくコミュニティが生まれることもあります。人と接することで孤独感が薄れるだけでなく、よき相談相手に出会えるきっかけにもなるでしょう。
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育児相談もできるママ友が見つかる場所
子育てや家庭の悩みについて共有し合えるママ友は、心強い存在です。一人でも味方がいると、寂しさでつらい心もすっと軽くなります。育児相談もできてママ友も見つけやすい、おすすめの場所を紹介します。
公園や児童館
自治体が運営している子どもの遊び場は、ママ友も見つかりやすい場所です。自宅から近い場所であれば、ご近所さんと仲良くなれるチャンスでもあります。
また、同じママや子どもと毎回顔を合わせることもあり、「よく会いますね」と声を掛けやすいことも魅力です。子どもと一緒に遊んでいるママからほかのママを紹介されるケースもあり、ネットワークが広がりやすいでしょう。
自然体で付き合えるママと出会えたときには、連絡先を交換してみるのもよいかもしれません。一度に距離を縮めようとせず、少しずつ仲良くなってみましょう。
子育て支援センター
0歳から未就学時の子どもがいるママには、「子育て支援センター」がおすすめです。地域ごとにある施設のため通いやすく、保育士への育児相談もできます。誕生日会や絵本の読み聞かせ会、育児に関する講習会など、定期的な行事もあるので、まずはイベントに参加してみるとよいでしょう。
同じ境遇のママが集まりやすく、話し掛けやすさや話題に困らないシチュエーションがある点も魅力です。「住んでいる自治体(市区町村)+子育て支援センター」で検索すると、近くの施設について情報を集めることができます。
子どもの習い事
最近では、幼稚園に入る前から習い事をする子どもも少なくありません。メジャーな習い事には、音楽教室・英会話スクール・水泳などがあります。ママも一緒に参加する習い事は、お互いに会話がしやすいでしょう。同じ習い事を選んだママ同士は、育児に対する価値観や方向性が似ていることも多いので、長く付き合えるママ友が見つかるかもしれません。
習い事によっては、通っている子どもの年齢にバラつきがあるため、頼りになる先輩ママに出会えることもあります。万が一、ママ同士が気まずくなっても、所属団体の第三者に相談できる点もポイントです。
メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock
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