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【目次】
原因|髪が硬くなるのはなぜ?
髪の水分や油分不足が原因
髪が硬くなる原因のひとつとして、髪の水分や油分不足が挙げられます。水分や油分が不足すると髪は乾燥し、パサついて硬くなるのだそう。
とくに濡れた状態での放置&自然乾燥は、髪を乾燥させトラブルを引き起こす原因になると言われています。
「髪が濡れているときはキューティクルが開いている状態なので、そこからどんどん水分や栄養分が抜けていきます。乾いているときに比べて強度も低下しているため、摩擦や引っ張りに弱くなっています。濡れたままの頭皮は、必要な水分が奪われ乾燥してトラブルの原因に。雑菌も繁殖しやすいんです。髪を洗ったら一刻もはやく乾かすことが大事です」(GARDEN Tokyo トップスタイリスト 本木亜美さん)
ダメージや生活習慣も関係している
ダメージによって髪が硬くなってしまうこともあるのだそう。
とくに、日々のヘアアイロンや間違った方法でのドライヤーなど、熱ダメージには注意が必要だそうです。
生まれつき髪質が硬い人もいる
髪の色や太さが違うように、質感も人それぞれ。
髪の強度やしなやかさを作っている「コルテックス」が髪の硬さに関係しているそうですが、このコルテックスはキューティクルに包まれていると言われています。
キューティクルの層が多いと髪は硬くなったり太くなったりするのだとか。キューティクルの厚さは生まれつき人によって異なるものだそうです。
ダメージにより髪が硬くなっている場合は、ダメージケアによって改善が可能ですが、生まれつきの髪質を変えることは難しいとされています。ただし、日々のヘアケアや髪を柔らかくする施術によっては、理想の状態に近づけることはできるそうです。
改善|髪質を柔らかくするヘアケア方法
髪のまとまりをよくするアイテムを使う
硬い髪を柔らかく、扱いやすくするためには、髪のまとまりをよくするアイテムを使うことをおすすめします。
たとえば「オイルシャンプー」。
オイルシャンプーとはその名の通り、オイルが配合されたシャンプーのこと。メーカーによって配合するオイルの種類や量はさまざまですが、オイルが配合されていることにより、髪をしっとり保湿しパサつきを防いだりまとまりをよくしたりする効果が期待できます。
・ツバキ油
・ホホバオイル
・アルガンオイル
・ヒマワリオイル
・マカダミアナッツオイル
以上のような保湿力の高いオイルを配合したアイテムを選び、髪をしっとり洗い上げましょう。
髪のダメージケアを徹底する
ダメージケアといえば、トリートメントでのケアを想像する方が多いかもしれません。実際、トリートメントやヘアマスクは、髪の内部まで浸透しダメージ補修に効果的です。
ダメージケア向けのトリートメントをセレクトすることをおすすめしますが、トリートメントの使い方についても一度おさらいしておきましょう。
実はトリートメントは、たくさんつけたからといって効果はアップしません。一定量以上は髪に浸透しないため、製品に記載された使用方法を守ることが重要です。
毛髪診断士の細川ひろ子さんによると、トリートメントは量よりも使い方にこだわるとよいと言います。
「トリートメントに限らず、シャンプーやコンディショナーも、製品に記載されている使用方法を守ることが大切。なぜなら、髪が吸収できる有効成分の量には限界があるため、たくさんつけたからといって効果が上がるわけではないからです。髪のダメージが気になるなら、トリートメントの量を増やすのではなく、ホットタオルやシャワーキャップで髪を包んで、有効成分をより浸透しやすくしたり、時間をおくことのほうが大切。製品によって浸透する時間は異なりますが、髪がやわらかくなっているかを、ひとつの目安にしてみてください」(細川さん)
髪を正しく手早く乾かす
細川さんによると、髪は低温の強い風力のドライヤーで一気に乾かすのがおすすめだと言います。
【ポイント】
・低温(60度程)の強風(1200W程度)で一気に乾かす
・ドライヤーは髪から20cm程離し、熱が一箇所に集中しないようにする
・頭皮全体を先に乾かし、その後通常の温度に切り替え髪を乾かす
・髪が8割乾いたら冷風に切り替え、髪のツヤを引き出す
・髪が広がりやすくなるため、顔まわりからドライヤーを当てない
・前髪や顔まわりのクセは、引っ張りながら上から風を当てる
アイテム|おすすめのシャンプー・トリートメント
ホーユー|プロマスターカラーケア スウィーティア シャンプー
▲左から 250ml 1,320円(税込)600ml 2,860円(税込)
ヘアカラーによるダメージ補修に特化したシャンプー。アミノ酸系の洗浄成分でラウレス硫酸フリー。乾燥によるフケ・頭皮のかゆみにおすすめなマイルドな洗浄力で、なめらかかつ柔らかな髪を叶えてくれます。
ミルボン|オージュア フィルメロウ
▲左 シャンプー 250ml 3,080円(税込)
「子ども一緒にお風呂に入るときは、子ども用のリンスインシャンプーを使うこともありますが、時間がある日は『Aujua(オージュア)』でゆっくりホームケア。髪の悩みに合わせて選べますが、私はヘアアイロンや紫外線などで硬くなった髪を改善してくれる『フィルメロウ』を使っています。内側からやわらかくなるので、美容院帰りのような髪になります」(Domaniオンラインサロンメンバー・岸 磨沙美さん)
コアミー|EXTRA MOISTURE アロマティックローズの香り
▲左から コアミー シャンプー 250ml 3,520円(税込)・コアミー ヘアマスク 235g 3,740円(税込)・コアミー トリートメント オイル EX 80ml 4,180円(税込)
硬毛・太毛、ストレート毛(直毛)、広がりやすい髪におすすめなのがEXTRA MOISTURE。根元のボリュームをつぶさず、広がりが落ち着く仕上がりにしてくれます。
アイテム|扱いやすい髪にするアウトバストリートメント
ラ・カスタ|アロマエステ ヘアエマルジョン
▲80ml 3,080円(税込)
ハーブエキス配合のヘア美容液。傷んだ髪にもスルスルなじみ、なめらかで輝きある髪へと仕上げてくれます。
ナプラ|エヌドット ポリッシュオイル
▲150ml 3,740円(税込)
重さのあるテクスチャーなので、乾かしたあとのスタイリング時に使うのがベスト。
「トレンドのウエットな質感を作るときにはこれがイチオシ。ミディアムで1円玉大くらいの量ですね。つけすぎるとベタベタになるので注意を!」(SUNVALLEY 副店長 みち子さん)
ヴェレダ|ヘアミルク
▲90ml 3,300円(税込)
乾燥や枝毛、切れ毛、広がりが気になる髪に芯からうるおいを与え、まとまりよく整えてくれるヘアミルク。植物由来成分がヘアアイロンなどの熱ダメージから髪を守り、毛髪補修成分がダメージを補修します。軽やかな使用感ながらしっとりと手ざわりのよい髪へと導いてくれ、アウトバストリートメントとしてもスタイリング用としても使用OK。
髪型|硬毛さんにおすすめのヘアスタイル
硬くて多い髪質を生かしたコンパクトなマッシュショート
根元が浮きやすい、髪が多くて広がりがち。そんな悩める髪質におすすめなのが、襟足をタイトにしたショートヘア。毛量の多さを襟足でキュッと引き締め、丸みのあるメリハリシルエットに。首元がスッキリしていると清潔感があり、シャツやタートルなどのトップスにお似合いです。どの角度から見てもキレイにキマるから、好感度アップも間違いなし!
【カット】
あごラインのやや前下がりショートスタイル。襟足はタイトに、前髪は流せるように少し長めにカットする。後頭部にはグラデーションを入れ、乾かすだけで頭の丸みが出るように。表面全体にはレイヤーを加えて、ふわっとした動きを作りやすくする。
【カラー】
アッシュとバイオレットを1:1でミックスしたカラーに。ツヤのある落ち着いたカラーで、大人女性にぴったり。
【パーマ】
クセがあって毛量が多くコンパクトに収まらない場合は、髪が自然にのばせるコスメストレートパーマをぜひ。
【スタイリング】
ストレートアイロンやカールアイロンを使って、全体の毛先を軽く内巻きに。バームを指の間にまで広げ、髪の内側からなじませる。表面にもまんべんなくつけてから、そのまま指には足さずに前髪を流すように整えて。最初に前髪につけてしまうと、スタイリング剤の量が多すぎて逆にまとまらなくなるので注意! 片サイドを耳にかけ、イヤリングやピアスなどを見せても素敵。
【似合う顔型や髪質】
スタイリングしやすくて小顔に見えるショートボブ
クセがつきにくい硬毛さんは、毛先をグラデーションカットにして丸みをつける!
ひし形のシルエットになるので、全体がバランスよく、小顔に見えるのも高ポイントです。
【オーダー方法】
リップラインのボブベース。毛先はグラデーションカットにして、自然な丸みとまとまりを出す。顔周りはノーズラインあたりからレイヤーを入れる。ウエイトの位置を少し下に置くことで、落ち着いた印象に。カラーは7トーンのミントアッシュ。透明感と品のよさが感じられる色味。
【スタイリング方法】
トップはふんわり、毛先は内巻きになるように手ぐしで乾かす。下を向いて上から風を当てるようにすると、空気感が出やすくなる。ヘアアイロンで毛先だけ軽く内巻きにしてから、オイルを薄くなじませて完成。くるくるドライヤーで内巻きにしてもOK。
【似合う顔型や髪質】
内側の毛量を削ったスタイル
硬くて多い髪は内側の毛量を削って重さを軽減! 毛先のまばらな部分をカットしてボブラインにし、内側の毛量をしっかり削って毛先に動きをつけられるスタイル。
顔周りに外ハネを足しているせいか、おさまりすぎずあか抜けた雰囲気に。
【オーダー方法】
鎖骨下5cmの前下がりボブにカット。前髪は少なめに取って目の下くらいの長さにしたら、束感が出るように粗めに毛量を調節。顔周りに軽くレイヤーを加えて、全体の内側の毛量を削る。カラーのベースは、6トーンのブルーグレー。もみあげの内側に10トーンのメープルベージュを入れ、内側から動きと柔らかさが出るようにする。
【スタイリング方法】
全体の根元を浮かすようなイメージで乾かす。表面は長さを残しつつ内側を短くカットしているので、乾かすだけで毛先は自然に内巻きになる。ヘアアイロンで、顔周りの毛束だけ外ハネに。少量のヘアバームをしっかり手に広げて溶かし、毛先の内側から手ぐしを通してなじませる。前髪は横分けにして流し、毛先をところどころつまむようにして動きと束感をプラス。
【似合う顔型や髪質】
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