大掃除は計画性が大事
年末の大掃除で家中の掃除をしようとすると、大変なものです。やることが多い上に、あらかじめスケジュールを決めて取り組まなければ「年内に終わらなかった!」ということにもなりかねません。
大掃除は、事前に考えた上で計画的に実行しましょう。
場所と所要時間を考える
計画的に大掃除をするために、まずは「掃除場所」と「所要時間」を考えましょう。
まずは、掃除したい場所をリストアップしていきます。大掃除では普段掃除している場所だけでなく、排水口のカビや家具の後ろなど、日頃手が届きにくく掃除が手薄な場所も掃除するよい機会です。きれいにしておきたい場所をできるだけ細かく挙げていき、優先順位を付けておきましょう。
次に、所要時間を考えます。場所によっては、洗剤を付けてから数時間放置する必要があったり、カーテンの洗濯など乾燥して戻せるようになるまでに時間がかかったりする作業があります。書き出した作業を「5分ほどの短時間で完了できるもの」「1時間以上時間をかけて行う作業」などの所要時間別に分けて把握しましょう。
リストアップした後は「必ずやる」ものと「時間があればやる」ものに分けておくと、優先すべき作業がひと目で分かりやすくなります。
ゴミ収集の日を確認する
大掃除の計画時に確認しておきたいのが、ゴミ収集の日です。年末は、ゴミの収集日がイレギュラーになる自治体がほとんどです。せっかく大掃除をしても、掃除で出たゴミを希望日に捨てられないこともあります。特に粗大ゴミは年末に混み合うことが多く、希望日に捨てられないまま新年を迎えてしまう可能性も考えられます。
大掃除を始める前に、自治体のホームページなどで収集日を確認し、ゴミ収集の最終日の前日には大掃除が済むようなスケジュールを立てましょう。粗大ゴミを捨てる予定がある場合には、早めに予約しておくのがおすすめです。
大掃除チェックリストの分類
大掃除のチェックリストは、部屋・水回り・家電ごとに分類できます。掃除し忘れる場所がないように、それぞれの分類で掃除をしておきたい箇所を確認しましょう。
大掃除の場所リスト!ピカピカにする掃除のコツやあると助かるアイテムもピックアップ!|Domani
リビング・寝室・子ども部屋
家の中の各部屋は、以下の箇所ごとに掃除していきましょう。
≪リビングや寝室などで掃除したい箇所≫
・カーテンの洗濯
・ラグの洗濯
・照明器具
・天井
・カーテンレール
・網戸やサッシ
・家具の下
・棚の上などのほこり取り
・壁の拭き掃除
・窓の拭き掃除
・床掃除
家庭で洗えるタイプのカーテンやラグは、乾燥までに時間がかかるため、掃除の初めに取り外して洗濯しておきます。その間に、照明器具や棚の上、カーテンレールや窓ガラス、窓サッシの掃除に取り掛かりましょう。あまり掃除をしない高い部分には、ほこりがたまっている可能性が高いため、マスクをして窓をあけて換気しながら作業するのがおすすめです。
洗濯した後のカーテンは、そのまま取り付けて乾かすことが可能ですが、布製品は掃除中に汚れが付いてしまうこともあるので、取り付けは最後に行いましょう。
水回り
水回りはカビや水垢などが発生しやすく、家の中でも汚れがたまりやすい場所です。次のようなポイントを念入りに掃除していきましょう。
≪水回りで掃除したい箇所≫
・キッチンのシンク
・換気扇
・洗面台
・排水口
・鏡
・バスタブ
・バスルームの天井・壁
・トイレ
水回りは、重曹・クエン酸・メラミンスポンジ・台所用中性洗剤・排水パイプ用洗剤などを使い分けて掃除します。水垢掃除にはクエン酸が、カビ掃除には漂白剤が有効です。ただし、塩素系洗剤は、酸素系の洗剤と混ざってしまうと有毒なガスが発生します。洗剤を用いた掃除を行う場合は、日にちを分けて行うなど、あらかじめスケジュール調整しておくことが大切です。
家電
日々、何気なく使っている家電製品は気付かないうちに汚れがたまっているものです。大掃除の機会に、次の箇所を掃除しましょう。
≪家電で掃除したい箇所≫
・洗濯機:洗剤の投入口、糸くずフィルター、洗濯槽、防水パンなど
・掃除機:吸込み口・排気口の掃除、フィルターの交換など
・テレビ:画面の拭き掃除、配線のほこりなど
・エアコン、空気清浄機:フィルターの掃除
・電子レンジ、オーブントースター:内部の拭き掃除、焦げ付きを取り除くなど
・照明器具:照明、リモコンの掃除
本体の外側だけでなく、家電によっては排水口やフィルターなどに汚れがたまります。故障や怪我などを防ぐため、取扱説明書などで自分で掃除できる箇所を確認し、可能な部分だけを掃除するようにしましょう。
大掃除に必要な道具リスト
道具を上手に活用することで、大掃除を効率よく進めることができます。大掃除に必要な道具を揃えましょう。
基本の掃除道具
手のかかる大掃除の際には、掃除道具をある程度揃えておくと、作業がよりスムーズになります。
大掃除の際に揃えるべき、基本の道具は以下の通りです。
≪基本の掃除道具≫
・雑巾
・スポンジ
・ブラシ
・使い終わった歯ブラシ
・掃除機
・ハンディモップ
・ペーパーモップ
・手袋
・マスク
・マイクロファイバークロス
雑巾は新品を購入しなくても、古くなった衣類やタオルを活用することが可能です。床掃除用のペーパーモップに加えて、ハンディモップがあると家具の隙間や高い位置にある窓掃除にも活躍します。日頃から揃えておき、場所によって使い分けをするのがおすすめです。
汚れに合った洗剤
掃除したい箇所に付いた汚れの性質に合った洗剤を使うことで、効率よく汚れを落とすことができます。
例えば、油汚れは酸性なので、キッチンまわりの換気扇やガスコンロなどには、重曹やアルカリ電解水など、アルカリ性の洗剤がぴったりです。一方で、お風呂やトイレまわりなどの水垢・尿石などのアルカリ性の汚れには、クエン酸が有効です。
汚れを落としたいからといって、あれこれと洗剤を試してしまうと、成分が混ざって大変危険です。あらかじめ調べてから使用するようにしましょう。
あると便利なグッズ
汚れの箇所によっては、落とすのに時間がかかってしまうこともあるでしょう。掃除に役立つ便利なグッズを揃えておくことで、少しでも掃除の負担を減らすことができます。
≪あると便利な掃除グッズ≫
・メラミンスポンジ
・マイクロファイバータオル
・掃除用シート
・水切りワイパー
・電動掃除ブラシ
メラミンスポンジやマイクロファイバータオルは、洗剤を使わなくても水で濡らすだけで汚れを落とすことが可能です。必要以上に強い洗剤を使わずに掃除できるので、小さい子どもがいる家庭や食事を作るキッチンまわりの掃除にも安心でしょう。
ただし、メラミンスポンジは研磨効果のあるスポンジです。塗装やコーティングが施された場所やフローリングなどには使えないため、使用場所には注意が必要です。
大掃除を効率的に進めるコツ
効率よく大掃除を進めるためには、いくつかのコツがあります。コツを押さえて、効率よく掃除を完了させましょう。
不用品の整理・処分をする
壊れてしまった小物や使わなくなったおもちゃなど、部屋の中にある不用品は大掃除の前に処分しておきましょう。部屋にものがあふれている状態だと掃除がしにくくなり、掃除が面倒に感じてしまいがちです。掃除がしにくいので効率が落ちたり、掃除自体が面倒になったりする可能性があります。
大掃除の前には、生活ゴミ以外にも減らせるものはできる限り捨てておくことが重要です。例えば「過去1年間で使わなかったものは捨てる」などのルールを決めることで、機械的に処分しやすくなります。
事前にものを減らしておけばスペースを広く使うことができるため、効率よく大掃除を進められるでしょう。
家族で役割分担をする
普段の家事をママが引き受けていても、大掃除は1人きりで行うのは大変な負担がかかります。家族みんなで手分けをすることで、1人当たりの負担を軽減しながら、協力して効率よく掃除をしましょう。
家族で手分けをする場合には、役割分担を決めるのがポイントです。分担を決める際に場所で決めてしまうと、分け方が不平等になったり、苦手なことをあえてやる羽目になってうまく進まなかったりすることがあります。家族の得意なことを生かせるよう、役割ごとに分担を定めるようにするのがおすすめです。
例えば、パパは高い場所の掃除や重いものの運搬、ママは洗剤などを取り扱う箇所の掃除、子どもは掃除機がけや窓拭きなどの単純作業を任せるなどです。
役割を定めて同じ場所を掃除することで、家族みんなで流れ作業ができます。子どもの様子を見守りながら掃除できるので、怪我などの恐れも少なく安心でしょう。
手順は「上から下へ」と「奥から手前へ」
限られた時間で作業数も多い大掃除では、一つ一つの作業に少しでも手戻りを発生させたくないものです。作業をする順番は、原則「上から下・奥から手前」に向かって掃除するようにします。
先に床掃除をしてから天井や照明の掃除をしてしまったり、手前から掃除して奥のゴミの行き場がなくなってしまったりすると、掃除の効率が悪くなってしまいます。先に上や奥の掃除をすることで、二度手間が生じにくくなります。上から降ってきた汚れやほこりも、最後に床掃除をすることできれいに取り除くことができるのです。
掃除の手順を意識することで作業効率が上がり、きれいに掃除ができた達成感も得られるでしょう。
スケジュール管理できるアプリもおすすめ
大掃除をする上で、スケジュール管理ができるアプリがあります。大掃除に使えるアプリを見ていきましょう。
掃除項目別に管理できる「Tody」
Todyは、掃除の進捗をインディケーターで可視化してくれるアプリです。あらかじめ掃除頻度や難易度、担当者を設定しておけば、あと何日で掃除が必要なのか、何日過ぎてしまったのかなどがひと目で分かります。
通知機能のON・OFFが選べるので、ついつい掃除を忘れがちな人や予定通りに掃除を進めたい場合にはONにしておくとよいでしょう。掃除した後には「今、掃除完了!」ボタンを押すことで、達成感を味わうことができます。
他のユーザーと成果を共有できるので、家族と分担した掃除の進捗をリアルタイムでシェアできます。
アプリ名:Tody
価格:860円
App Store:インストール
Google Play:インストール
シンプルで使いやすい「おそうじログ」
おそうじログは、日々の掃除の記録を残すことで、次回の掃除のタイミングをリマインドしてくれるアプリです。家の中のさまざまな箇所の掃除は、頻度や回数もバラバラなもの。前回いつ掃除したかを忘れてしまい、しばらく放置して汚れがたまってしまったということもあるでしょう。
掃除する場所と掃除する頻度を設定しておけば、次に掃除すべきタイミングを事前に通知してくれます。前回の掃除日が残っていれば、何日で汚れがたまってしまうのかなどの把握もできます。掃除頻度が少なめの「エアコンフィルターの掃除」「洗濯槽掃除」「カーテンの洗濯」などの掃除管理にぴったりの機能です。
アプリ名:おそうじログ
価格:無料
App Store:インストール
家族で共有できる「魔法の家事ノート」
家事の中のやるべきタスクと記録を家族で共有し、分担をスムーズにするためのアプリです。
家事を家族で分担しようとすると、誰かに負担が寄りすぎてしまったり、誰が何をすればいいかのか分からなくなったりしてしまうことがあります。魔法の家事ノートの「家事の整理」機能を活用することで、それぞれの担当家事の内容が一覧にできます。家族の中で負担に偏りが生じていないかをひと目で把握できるため、平等に家事分担することができるでしょう。
5人まで同じアカウントを共有でき、家事を達成すると順位付けされる仕組みになっています。子どものお手伝いの後押しにもなるアプリです。
アプリ名:魔法の家事ノート
価格:無料
App Store:インストール
Google Play:インストール
忙しい場合は掃除代行サービスを利用
年末は仕事などが立て込んでしまい、大掃除の時間が十分に取れないこともあるでしょう。忙しい年末に使える掃除代行サービスを紹介します。
ダスキン
日本での家事代行事業の先駆者である、ダスキンの家事代行サービスです。ダスキンは、1989年に家事代行事業「メリーメイド」を開始しました。長年のノウハウが詰まった高品質な家事代行で、定評のあるサービスです。500ページ以上にわたるマニュアルを熟知したプロのスタッフが、幅広い内容の家事を行ってくれます。
1回のみのスポット利用プランと、定期的に依頼できるプランから希望に合うものを選択できます。掃除についても、家中の掃除をするプランから水回り中心のもの、掃除箇所を選べるコースまで幅広いニーズに応えてくれるでしょう。
ベアーズ
ベアーズは、要望に合わせて依頼内容をオーダーメイドできる、カスタマイズ性の高い家事代行サービスです。依頼できる内容は、日々の掃除・料理・買い物・洗濯はもちろん、プランによってはパーティーの準備・役所での手続き・引っ越し手伝い・靴磨きまで幅広く対応してもらえます。
日々の家事以外にも、年末の大掃除など1日だけ依頼したいときにも利用可能です。急ぎで依頼したい場合には、当日14時までの依頼にも応えてくれるエクスプレスプランなども用意されています。
ミニメイド・サービス
ミニメイド・サービスは、老舗の家事代行サービスです。活躍する女性が増えるだろうという先見のもと、1983年に創業されました。世田谷区尾山台で誕生した背景により、富裕層の家庭の期待に応えるサービスを提供し続けています。利用客のうち、96%以上が1年以上利用を続けるほど、継続利用者の多いサービスです。
特に掃除では、環境にも人にもやさしい独自の製品を使用しています。家庭ごとに使い回しをせず、汚れを持ち込みません。プロのハウスクリーニングサービスで、エアコンや換気扇などの手が届きにくい場所の掃除も依頼できます。
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