例文1:目上の人に使う場合
・会議の時間変更の件、了解しました。
・了解しました。ホテル予約はこちらで手配いたします。
・お客様への電話の件、了解しました。
「了解しました」は関係性によっては目上の方にも利用できる言葉です。ただし、相手との距離感を考慮し、失礼にあたらないように注意しましょう。
例文2:同僚や目下の方に使う場合
・夕方までですね。了解しました。
・了解しました。お客様に連絡しておきます。
・打ち合わせ会議の件、了解しました。
同僚や目下の方に対してであれば、特に問題なく利用できます。もし「了解しました」を使う関係性にないと判断する場合は、後述する「かしこまりました」や「承知しました」といった類義語と言い換えてみてください。
「了解しました」における3つの類義語
「了解しました」のおける類義語には、次の3つが挙げられます。
・かしこまりました
・承知しました
・了承しました
いずれも「了解しました」と同じような意味で、相手の関係性によって使い分けることができる言葉です。「了解しました」の代わりに使える言葉としてこれらを自分の中にストックしておくことで、ビジネスシーンでも活用できます。ここでは、それぞれの詳しい内容について解説します。
1:かしこまりました
「かしこまりました」には相手への敬意を含むため、目上の方や社外の方に対して使う言葉として適しています。
ただし、「了解しました」とは多少ニュアンスが異なる点には注意が必要です。「かしこまりました」とは、相手の要望を受けて「承りました」という命令や依頼を謹んで受け入れるという意味があります。
2:承知しました
ビジネスシーンで「分かりました」と伝える場合には、「承知しました」の表現も使えます。これは「分かりました」の謙譲語であり、この言葉だけで目上の方への敬意を示せます。
ビジネスシーンで「理解したこと」を伝えたいのであれば、「承知しました」を使うと安心です。また、お客様や取引先などに対しても使えます。
3:了承しました
「了解しました」と同じような意味を持つように思えますが、少しニュアンスが異なる点には注意が必要です。「了解しました」は、相手から言われた内容を理解しただけなのに対し、「了承しました」は受け入れるというニュアンスが含まれています。そのため、相手側から「納得してほしい」とお願いされた場合に使える表現です。
なお「了承しました」にも尊敬や謙譲の意味合いはないため、基本的に目上の方には使わないように注意しましょう。
相手と状況を見て上手く使い分けよう
「了解しました」は、使う相手によって失礼と感じさせてしまう可能性があります。文法的には問題のない言葉であっても、受け取り側の考え方によっては思わぬトラブルも招きかねません。
そのため、目上にあたる上司や社外の方と連絡をする場合には特に注意が必要です。目上の方や顧客に対しては類義語である「承知しました」や「かしこまりました」などを使うと失礼がありません。
うっかり「了解しました」を使ってしまわないよう、相手や状況によって意識的に使い分けてみてください。