ケース3:飲食業
・〇〇様からのお褒めの言葉を頂戴し、料理人冥利に尽きます。これからもご納得いただける料理を提供できるよう、スタッフ一同精進を続けていく所存です。今後とも変わらぬお引き立てのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
「料理人冥利に尽きる」は、お褒めの言葉に対する飲食店ならではのフレーズです。また、今後も精進を怠らないことを伝えます。
お褒めの言葉に対して“避けたい返し方” 3つ
突然のお褒めの言葉に対して、残念な返しをしてしまうのは避けたいものです。お褒めの言葉をくださった相手を不快にさせてしまう可能性がある、避けたほうがよい返し方には、次の3つが挙げられます。
1.とんでもないです
2.まだまだです
3.たいしたことないです
それぞれ解説していきます。
1.とんでもないです
「とんでもないです」には、相手からいただいたお褒めの言葉を打ち消してしまう意味合いがあります。そのため、避けたほうがよい返しの1つです。
謙遜のニュアンスを表したいときには、同じような意味をもち、相手への敬意を示すこともできる「もったいないお言葉でございます」を使うとよいでしょう。
2.まだまだです
お褒めの言葉をもらった際に、謙遜して「自分はまだまだです」と言ってしまうケースは、少なくないでしょう。しかしそれだけではやや素っ気なく、受け取った相手は否定されたと捉えてしまう可能性があります。
3.たいしたことないです
「たいしたことないです」も、謙遜や気恥ずかしさからつい口に出てしまう返しといえます。しかし、相手はせっかく美点を見出して褒めてくれたのに、その気持ちを全否定されたと受け止められるリスクがあることに注意しましょう。
お褒めの言葉をくださった相手の善意や好意をしっかりと受け止め、適切なリアクションを取ることが、良好な関係の構築につながります。
お褒めの言葉への適切な返しをおさえよう
褒められることに不慣れだと、お褒めの言葉に対してどのように返したらよいか戸惑ってしまったり、あまり適切でない返しをしてしまったりするかもしれません。
つい口にしてしまいがちな、過度な謙遜や卑下は失礼にあたる可能性があることに注意が必要です。また、感謝の言葉とともに自分一人の成果ではないことや、さらにサービス向上に取り組むことを伝えるとよいでしょう。
ぜひ今回ご紹介した例を参考に、好印象につながる、お褒めの言葉に対する適切な返しをおさえましょう。
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