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LIFESTYLE 私の生き方

2023.06.20

伊東美咲さん「海外での生活はリスクも隣り合わせ。母としても人としてもタフでなければ」

 

1日のもち時間は誰でも等しく24時間。時間の使い方や過ごし方にはライフスタイルや個性が現れます。この連載では子どもをもち働く女性の“1日の時間割”を軸に、ひとりの女性の中の女・妻・母の3つの顔に迫ります。

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女には3つの顔、3つの時間がある…。今回の「女の時間割。」は、ハワイでお子さんと“教育移住”生活を始めて5年目になる伊東美咲さんの「母時間」についてお聞きしました。

伊東さんの「女の時間割。」
Vol.1「女」時間〜ひとりの女性として仕事に向き合う時間〜 
Vol.2「妻」時間〜妻として夫に向き合う時間〜
Vol.3「母」時間〜母として子どもに向き合う時間〜 ←この記事
スピンオフトーク

伊東美咲さん
モデル、女優・45歳

伊東さんの「母」時間をClose up 19:00@Living
夜はリビングで子どもたちと翌日の準備をしています

「就寝前は、“明日は授業以外で何か特別なことはあるの?”と確認することを習慣にしています。行事についても学校からのレターとすり合わせて、忘れ物がないかをチェックして安心して眠れるようにしてから、みんなでリラックスするようにしています」

伊東美咲さん ソファに腰掛けている様子

「母」時間 伊東さんのとある週末

この連載では“ある日の時間割”についてアンケートに回答してもらい、撮影シーンを構成しています。伊東さんの「母」時間を紹介します。

7:00 起床
8:00 朝食
10:00 長女のスポーツの応援へ
16:00 帰宅、夕食の準備
18:00 夕食
19:00 入浴、宿題をみたあとに、子どもたちに明日の確認
20:00 子ども就寝
21:00 自分時間
23:00 就寝

日本とは異なるさまざまな違いにも順応していく子どもたち

ベーシックなスキルとしての英語習得を視野に入れつつ、子どもたちの才能を伸ばしながらそれぞれの個性も育む環境を求めて、目下ハワイでお子さんと“教育移住”を邁進中の伊東さん。ご近所の方や現地の友人のサポートも受けながら、自然に囲まれた環境で学びの多い日々を満喫している。5年前に8歳でハワイにやってきたいちばん上のお子さんは、現在日本でいうなら中学1年、アメリカでは中学3年。伊東さんに似て背が高く、ときには洋服や靴を共有することもあるのだとか。

「子どもたちは、中学生、小学生、幼稚園生とそれぞれが成長をしてくれています。私も平日の朝と夕方は限られた時間内に学校や園へ子どもたちを送迎するため、あわただしい時間を過ごしています。みんなで一緒に遊ぶという年齢でもなくなってきているので、家の中にいるときは子どもたちは3人とも、おのおの好きなことをやりながら過ごしてくれて、手がかからなくなりましたね。本を読んだりゲームをしたり、ひとりでDVDを視聴したりと、それぞれがリビングの好きな場所で自由に過ごしている様子がいいなと思ってみています。

ハワイは気候的に日本とは季節感覚が大きく異なる国ですが、アメリカでは春や雨季にスポーツシーズンがあるため、4月は家族で上の子の部活の応援に行ったり、スポーツ観戦に行ったりしました。

異なる点はほかにもあって、たとえば子どもたちが所属する部活動はひとつではなく、部活のあとに課外授業があったりすることも。忘れものをしても簡単には取りに戻れないので、1日の終わりには必ず翌日の確認を欠かしません。“水泳の準備と、そのあとのバレエの練習着は全部カバンに入れたよね?”とか、明日の時間割の確認なども子どもたちそれぞれに聞いていきます。幼稚園にもチャペルの日やイベントによって服装の指定があったり、必要な持ち物がありますので、次女とも一緒に確認をします。そうしてみんなの時間割や持ち物の確認作業をするのですが、その時間がとても大事だったりするんですね」

伊東美咲さん ソファーに腰掛け会話をしている様子

日々の努力で、いざというときたじろかずに
冷静に対応できる自分でいられるのだと思います

お子さんたちの教育のためとはいえ、言語の異なる国へ移住するにあたって、伊東さん自身がしてきた準備や不安などはなかったのだろうか。するとやはりここでも、ポジティブで力強い答えが戻ってきた。

「私自身の心配というよりも、長女を主体として“海外への教育移住”を考えてみると、子どもの才能という“宝”をもって海外に行くかたちになるので、あまり心配ごとはありませんでした。むしろどんなふうに伸ばせるのかな?という期待感や楽しみのほうが大きかったですね。もちろん、子どもには英語教育の基盤は必要だと考えていたので、海外移住を考える前から上の子はインターナショナル幼稚園に通わせていました。逆に大人の場合は、それまでの経験値でなんとかなるものです。

意外かもしれないですが、海外の学校では語学レベルうんぬんではなく、その子のもっている才能みたいなものをすごくかってくれようとするところがあるんですね。たとえば作品集や楽器演奏を披露して才能ありと認められた場合には、入学者の受け入れ方針などのアドミッションへの積極的なアプローチが合格へつながります。スポーツで賞をとっている子も同様で、そのあたりは日本と違いがあるかもしれません」

現在はお子さんたちのサポートを人生の主軸としている伊東さん。その軸が今後再び変わりそうなのはおよそ何年後くらいと捉えているのだろう。

「その時期は長女の高校卒業あたりかなと考えると、あと5年くらいになってくるわけですよね。そのタイミングできっと大きく何かが変わっていくんじゃないかと思っています。私の場合、メインのミッションは子どもたちを育て上げること。その軸は変わりません。彼らの成長やライフステージの変化に伴って、私の人生にもさまざまな選択肢が生まれてくるというわけです。

長女が大学生になれば、下の子ふたりになることで生活のリズムも変わるでしょう。もし長女がほかの国に行きたいと言えば、一緒に移住する選択もあります。その時期に自分ができる仕事として女優業をしている可能性もありますし、心理の学びを活かして教育に特化した番組に出演しているかもしれません。いずれにしても私の場合、母時間と女時間は表裏一体のようなものなのです。

夢や期待は広がりますが、残念ながら今暮らしているアメリカは銃社会であり、スチューデントドライバーもハンドルを握る車社会です。危険も隣り合わせであることは常に子どもたちにも伝え続けていますし、自分自身でも意識しています。日本は治安のいい国ですが、アメリカは一歩外に出たらそうではありません。そうした場所で暮らす自覚や危機感をもちながら、 母としてひとりの人間として、社会への関わりにも注視したいと考えています」


夢と現実を両輪にお子さんとの教育移住生活をアクティブに切り拓いている伊東さん。ハンサムウーマンのタフな横顔がかいまみえるようなインタビューでした。次回スピンオフでは、伊東さんによる3つの自己分析をお届けします!

Profile

伊東美咲

いとう・みさき/1977年、福島県生まれ。学生時代は大阪で過ごし、在学中に幼稚園教諭二種免許や社会福祉主事任用資格などを取得する。スカウトがきっかけで芸能の仕事を始め、女性誌『CanCam』専属モデルを経て、2000年に女優としてドラマデビュー。『ごくせん』(日本テレビ系)や『電車男』(フジテレビ系)など数々の話題作に出演。2004年に初主演した映画『海猫』で第28回日本アカデミー賞新人俳優賞に輝く。32歳で結婚。33歳で長女、38歳で長男、40歳で次女を出産してハワイへの“教育移住”を選択。子育てに専念する30代を経て自分のペースで仕事に復帰。昨年から心理学の勉強も開始する。趣味は着付け、茶道、料理。着付けは準師範の資格ももっている。
インスタグラム : @misaki_ito_official

撮影/髙木亜麗 スタイリスト/大沼こずえ ヘア&メーク/杉田和人(POOL) 構成/谷畑まゆみ

衣装協力/カーディガン¥75,900・プルオーバー¥49,500(サン・フレール<プロタット>)、サテンスカート¥30,800(カオス表参道<カオス>)、ネックレス¥408,100(ロイヤル・アッシャー カスタマーサービス<ロイヤル・アッシャー>)

サン・フレール 03-3265-02503-3265-0251
カオス表参道 03-6432-9277
ロイヤル・アッシャー カスタマーサービス 0120-407-957

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