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2023.09.01

「顕著」の意味とは? 使い方や例文、類義語・対義語についても紹介

「顕著」とは、際立って目につくさまという意味です。誰が見ても明らかであるというニュアンスで使いますが、ほかの表現と混同されることもしばしば。本記事では、「顕著」の意味や使い方、類義語などについて紹介します。

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「顕著」とは?

「勉強の成果が顕著に現れた」や、「今年に入ってから、食料品の価格が顕著に上がっている」などというように、日常生活の中でも使われる「顕著」という言葉。よく使われる表現のため、耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか? しかし、似たような意味を持つ表現などもあり、しばしば混同されることもあります。

そもそも「顕著」とはどういう意味で使われるのでしょうか。ここでは、「顕著」の意味や使い方について紹介します。

ノートにペンで何かを書いている人の手元の写真

1:意味

「顕著」は、誰の目にも明らかなほどはっきりと現れているさまを指します。「際立つ」「目立つ」と言い換えることもできるでしょう。「顕著」に使われている「」という漢字には、「色や形がはっきりしている」といった意味が含まれます。

また、「」は「著しい(いちじるしい)」「著す(あらわす)」などの表現にも使われている通り、「あらわす」「明らか」といった意味が含まれている漢字。それぞれ「はっきりと現れる」「明らか」という意味を持つ漢字が組み合わされた言葉だとわかります。

2:使い方

「顕著」は、普段の会話からビジネスシーンまでよく使われる表現です。

「顕著である」「顕著に見られる」という表現のほかに、「顕著に現れる」と表現されることもあります。先述の通り、顕著という言葉には「はっきりと現れる」という意味が含まれるため、「顕著に現れる」という表現は重複表現ではないかと思ってしまいますね。

しかし、この場合は「はっきりと現れる」「明らかになる」という意味として使うことができるため、誤った表現にはなりません。さらに、「顕著」は人の表情や動作についてだけでなく、数字の変化などについても使うことができます。

使い方の例:
「PRに力を入れたこともあってか、売り上げの伸びが顕著だ」
「グループ分けをすることで、それぞれの性格の違いが顕著に見られる」

対象が人であっても物であっても、「誰の目にも明らかである」「はっきりとしている」ということを強調したい場合に、広く使うことができるのです。

「如実に現れる」とは何が違う?

「顕著に現れる」と似ている表現として、「如実に現れる」が挙げられます。「如実」とは、現実のままであること・事実の通りであることという意味です。そのため、「如実に現れる」という表現には、「ありのままの状態が現れる」という意味が含まれます。

段々と高くなっていくグラフの上を走るビジネスパーソンのイラスト

「顕著」が指す「はっきりしている」「明らかである」とはニュアンスが異なるので、使う際には注意しましょう。

「顕著」の類義語は?

では、「顕著」と似た意味を持つ表現には何があるのでしょうか? ここでは、「顕著」の類義語にあたる表現について、いくつか紹介します。

親指と人差し指でOKサインを作っている2人の人のイラスト その頭上には豆電球が描かれている

1:歴然

「歴然」とは、「まぎれもなくはっきりしているさま」という意味です。「最新のカメラは、昔のものと比べて性能の差が歴然だ」「歴然とした証拠が挙がっているのに、犯人はまだ容疑を否認している」などのように使います。

「まぎれもない事実」と言い換えることもできる「歴然」は、誰の目にも明らかな状態を指す「顕著」の類義語にあたるといえるでしょう。

2:明瞭

「明瞭」とは、「はっきりしていることや、その様子」を意味します。「達成すべき目標が明瞭になった」「結局何を伝えたかったのか不明瞭だったと思う」などのように使います。曖昧な点がなく、はっきりと見分けられること、わかりやすいことという意味を持つ「明瞭」も、「顕著」と近い意味の言葉であるといえるでしょう。

3:一目瞭然

「一目瞭然」とは、「ひと目見ただけではっきりわかること」という意味です。「勉強を頑張っていたかどうかは、彼の成績を見れば一目瞭然だ」「この提案が理にかなっていることは、誰にとっても一目瞭然だ」などのように使います。

「一目」は、「少し見ること」という意味で、「瞭然」は「はっきりしていること」を指します。そのため、「はっきりしている」「誰の目にも明らかである」という意味を持つ「顕著」と意味が似ているといえるでしょう。

「顕著」の対義語は?

では、「顕著」とは対照的な意味を持つ表現には何があるのでしょうか? ここでは、「顕著」の対義語にあたる表現について紹介します。

うまくコミュニケーションが取れていない様子を表したイラスト

1:漠然

「漠然」とは、「ぼんやりとしてはっきりしないさま」という意味です。「質問の内容が漠然としていてわかりにくかった」「それについては漠然と理解しているだけだ」などのように使います。つかみどころがない・わかりにくいというようなニュアンスも含まれるため、「顕著」とは対照的な意味の言葉であるといえるでしょう。

2:曖昧模糊

「曖昧模糊(あいまいもこ)」とは、「はっきりせず、ぼんやりしている様子」という意味です。「あの人は曖昧模糊な態度を取るため、何を考えているのかわかりにくい」「曖昧模糊な返答をしてしまった」などのように使います。

「曖昧」は「態度や物事がはっきりしないこと、ぼんやりしていること」、「模糊」は「物事がはっきりしない様子」を意味し、同じような意味を持つ言葉が組み合わさった四字熟語です。

3:隠微

「隠微(いんび)」とは、「かすかでわかりにくいこと」という意味です。「何か企んでいるのか、彼女は隠微な笑みを浮かべていた」「あの作品には隠微な魅力を感じる」などのように使います。「微妙な感じでわかりにくい」という意味を持つ「隠微」も、「顕著」とは対照的な表現として挙げられます。

最後に

今回は、「顕著」の意味や使い方、類義語や対義語について紹介しました。会話の中でもよく使われる「顕著」ですが、誤った使い方をしてしまっている方もいるかもしれません。正しい意味や言い換え表現についてもう一度確認し、自信をもって使えるようにしてみてはいかがでしょうか。

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