【目次】
くつろげるカジュアルさと、ラグジュアリーなおもてなしが魅力
海外旅行者にも絶大な人気を誇る京都は、ホテルなど宿泊場所の選択肢も豊富ですよね。どこを拠点にしようか、何をポイントに選ぼうか…と迷いがち。
今回わたしが宿泊したのは「クロスホテル京都」。京都にある、龍に関連する神社や寺院を巡るツアー参加時の宿泊ということで、ホテルも〝日本一龍がたくさんいるホテル(?)〟とされるクロスホテル京都に。とことん龍づくしです!
クロスホテルは、全国に5ブランド、14の施設を展開しているORIX HOTELS & RESORTSのひとつ。地域の魅力を新しいスタイルで発信するホテルブランドです。コンセプトの通り、肩ひじ張らないカジュアルさがありながら、非日常感を味わえるポイントも盛りだくさん。
クロスホテル京都は随所にアートがあるので、年代を問わず楽しめるホテルです。その魅力をたっぷりお伝えします。
細やかなおもてなしが詰まったエントランス・ロビー
クロスホテル京都は、京都・河原町三条から1本南に下がった「龍馬通」に沿った場所に位置しています。阪急・京都河原町駅から徒歩約7分、京阪・三条駅から徒歩約4分、そのほか京都市営地下鉄や京都市営バスなどの公共交通機関が近く、旅の拠点にぴったりです。
こちらのホテルに龍が多いとされる理由は、この龍馬通にちなんでいるから。ホテルの各所にあらゆるアートがちりばめられていますが、龍と馬のアートも注目してみてほしいポイントです。
まず入り口にいきなり龍を発見! 龍と馬がそれぞれ描かれた提灯がお出迎えしてくれます。
ちなみにその手前にはハート形のオブジェが。ライトアップされるとさらに素敵なので、夜にお出かけの予定があるときは見てみてください。
クロスホテル京都では、自動チェックイン機も利用可能。バーコード決済も対応しており、チェックイン・チェックアウトを非接触で済ませたい人にぴったりです。
フロント横には、開放的なロビーラウンジがあります。ゆったりとした空間で宿泊者であれば誰でも利用でき、自由に楽しめるのもクロスホテル京都の魅力の一つ。
コーヒーやお茶も無料で利用できるのがうれしいポイント。無料Wi-Fiもあり、一部の席には電源も設置。旅の合間に休憩したり調べ物したりするのはもちろん、ビジネス利用もできます。まるでリビングルームのように、くつろいで過ごせる予感。
1階フロントロビーにあるアメニティバーから、必要なものをピックアップするスタイルです。歯ブラシ・かみそり・くし・綿棒・コットン・ボディタオルが用意されており、持ち運びに便利な紙袋も。
フロントにて基礎化粧品セットが欲しい旨を伝えると、クレンジング・洗顔・化粧水・乳液セットももらえました。
コンシェルジュサービスにも注目!
コンシェルジュサービスでは、京都や関西の観光案内をはじめ、レストラン予約や京都ツアーの手配をサポートしてくれます。なかでもぜひチェックしてほしいのが、「The Cross Experience」。クロスホテル京都から30分〜60分ほどで行ける場所に範囲を設定し、コンシェルジュ自ら足を運んで情報を集めたという旅アイデアが載ったニュースペーパーです。宿泊時にいただいたのは、四神と七福神のおはなしが掲載された「かみさまものがたり」。
ちなみに四神や七福神をモチーフにしたアートがロビーラウンジにも飾られています。
The Cross Experienceはこれまで、嵯峨嵐山編・宇治編・伏見編などがあったそう。一番驚いたのが、京都ならではのアクティビティスポットがまとめられた「からだ全部で味わい尽くす京都」編。
▲The Cross Experience からだ全部で味わい尽くす京都
社寺めぐりがメインと思いがちな京都旅ですが、ラフティングができたり、バギーに乗れるスポットも! 新しい視点で京都を楽しみたい人にも、小さい子供がいる家族にもおすすめです。
The Cross Experienceは不定期で発行しており、コンシェルジュデスクにてもらえます。
「京感(共感)」と「木(気)づかい」をテーマにした客室
エレベーターを降りると、各階を表現したアートがお目見え。こちらは7階のアートですが、真ん中の大きな四角が5階分、小さい四角が1階分で7階を表現しているのだそう。もともとボウリング場だったという長い廊下も特徴的です。
シックで落ち着いた空間のデラックスルーム
今回宿泊したのは「デラックス ツイン」。アーティスティックな雰囲気にうっとりします。
窓際には、くつろいだり、食事や晩餐をしたり、旅の計画を立てるのに役立つテーブルとソファも。オッドマンつきなので、旅といえばとにかく歩き回る私にとって、疲れた足を休めることができるはありがたい! 部屋に入るなりこちらでぼーっとリラックスしてしまいました。
また、全室にダイソンハイジェニックミスト加湿器を完備。メイク時に便利なテーブル&チェアもこだわりを感じます。ちなみにこちらの鏡の前に座ると、瞳に月を宿したみたいになってテンションが上がりました(笑)。
一番推したいのがバスルーム! 全室が独立したバスルームなうえ、足をのばせるサイズ感のバスタブなので、じっくりゆったり癒やされます。
さらにアメニティの中にはバスソルトも。2〜3種類の中から好きな香りを選ぶことができます。
バスアメニティにはバリの伝統的なアロマセラピーと北欧のセラピーの概念を組み合わせた「Nü Therapy」を採用。 レモンやオレンジといった、すっきりと爽やかな香りが印象的でした。(Nü Therapyはデラックスタイプ以上から用意されています)
バスルームの扉はガラス張りとなっているので、洗面台のみ電気をつけると明るすぎず暗すぎずの絶妙な灯され具合に。暗めの照明の方が落ち着く、という方はぜひ!
お風呂上がりは、洗面台の下にセットされていたワッフル地のようなやわらかな手触りのルームウェアで過ごしました。また、パナソニック・ナノケアのドライヤーがあるのもアガるポイントでした。速乾のためストレスフリー&すぐにベッドに入れるうえ、心なしか髪のコンディションもいいような…。
家族と、友人と、さまざまな楽しみ方ができる客室も
今回、特別にスイートルームも取材させていただきました。クロスホテル京都のスイートルームは、東山三十六峰を望む大きな窓、落ち着きあるベッドルームを備えた「プレミアムスイート」と、日本の伝統美と現代的な機能性を融合した「和スイート」の2タイプ。
▲プレミアムスイート
▲和スイート
私が注目したのは、和スイート。仕切りがあり、最大5人まで泊まれるので、2〜3世代での利用にも最適です。就寝する人、夜な夜なお酒やテレビを楽しむ人、お風呂でゆっくり癒やされたい人…と思い思いに過ごすこともできます。
〝大人の修学旅行〟として友人と宿泊するのもおすすめなんだそう。学生時代を振り返ったり、修学旅行気分を味わったりしてホテルステイを満喫するのも素敵です。
和スイートの床は一部〝なぐり加工〟が施されていて、味のある雰囲気。靴下やスリッパで歩いていても滑りにくいので、テンションが上がって動き回っても安心。
▲デラックス ファミリー ツイン
そのほか、「デラックス ファミリー ツイン」では最大4人まで宿泊できるのも特筆したいポイント。意外と見つけるのに苦労する3〜4人家族での宿泊にも便利です。
遊び心たっぷりのレストラン&バー
アート好きには一番たまらない場所といっても過言ではないのが、レストラン&バー「KIHARU Brasserie」。KIHARUは京都の言葉で「来はる(来る)?」を由来としているんだそうです。地元の人が利用することも珍しくなく、宿泊者に限らず愛されています。
ホテルからはもちろん、外にも入り口があります。ここにも龍と馬の提灯を発見!
店内はグラフィックアートやペインティングアートが至る所に飾られていてワクワク! 席間隔が広めなので、ベビーカーと一緒のママ友会や、ふらっとおひとりさまランチにもおすすめです。
苺好きにはたまらないアフタヌーンティー
2024年5月6日までの間、フレッシュな苺をメインとしたスイーツとセイボリーがそろった「ストロベリー&チョコレート デライト」を提供中。森でピクニックしているかのような木製ティースタンドに心躍ります。
最初に「グラス ストロベリー」が提供されるのですが、こちら+550円でスパークリングワインを注いでいただけます。一気にリッチ感が増すうえ、いちごとスパークリングワインの相性も抜群。
ちなみに半個室のこちらの空間には、嵐山や東福寺など京都の名所が描かれたアートが10作品飾られています。
わたしのイチオシは「ストロベリーアイスムースとホワイトチョコのロリポップ」。アフタヌーンティーというと焼き菓子がメインのイメージだったので、アイスは珍しい印象。溶けてくるとふわっとした食感、まるでムースのような口当たりになり、時間変化を楽しめる一品です。
限定の響きに弱いため、冬のドリンクである「ルビーチョコレートラテ」と「ストロベリーカプチーノ」もいただきました。カップが大きめなので、一度のオーダーでたっぷり楽しめるのもうれしい。
▲左から「ストロベリーカプチーノ」「ルビーチョコレートラテ」 個人的イチ推しはストロベリーカプチーノです!
スイーツだけじゃない桜風味を楽しめるディナーコース
4月21日まで、期間限定のスペシャルコース「KIHARU de SAKURA ディナーコース」も登場。桜の香りに包まれる桜づくしのコースです。
葉桜とマリネしたサーモンに桜の香りを染み込ませた「桜香るサーモンとクスクスのサラダ」(下の写真の上段左)が特にお気に入り。サーモン好きということもあるのですが、厚めのサーモンがふわっととろけます。信楽焼の黒い器で提供されるこちら、食べ終わってまわりの桜トッピングが残った様子がまるで夜桜のようで、なんとも風情があります。
一番驚きがあったのは「牛サーロインの桜の葉包み焼き」。お肉と桜風味って、なかなか想像がつかないですよね。まず口に運ぶときに、桜の香りがふわっと漂います。桜の葉の塩みがちょうどいいアクセントとなり、お肉のうまみが引き出されてジューシーな味わいでした。焼きリゾットが添えられているので、ちょっとした口直しにも。
そしてコースを締め括るのが、シェフの格別なこだわりを感じる「桜のヴァシュラン」。桜香るミルクアイスに桜クリームとメレンゲを添えたデザートです。メレンゲにアイスやクリームをつけて食べるもよし、メレンゲの上にのせて食べるもよし。さまざまな組み合わせで楽しみました。
桜のスパークリングやストロベリーロワイヤルといったスペシャルドリンクも。桜のスパークリングは香りも味も濃厚ながら、あっさりした後味で飲みやすく、心ゆくまで桜を堪能できました。ディナーの提供は不定期とのことなので、事前に確認することをおすすめします。
それぞれのスタイルにマッチする朝食ビュッフェ
朝食は和食から洋食、がっつりメニューから軽食まで幅広くラインナップ! クロスホテル京都では海外からの宿泊者も多いのですが、観光がてら外で和食や京都らしい食事をすることがほとんどなので、朝は洋食がいいというニーズにも応えているのだそうです。
私はホテル予約の際に朝食付きのプランを選ぶことがほとんど。多彩なジャンルのメニューがそろっているので、朝からテンションが爆上がりしました! 朝食時は仕切りが開放され、どこに座ろうかとまず迷ってしまいます。
京都らしい甘い白みそ汁や京風混ぜご飯といった、京都ならではのメニューもそろいます。
▲日替わりおばんざい
▲濃厚なコクと鮮やかな卵黄が特徴の京都産「卵どすえ」を使った出汁巻き
コーヒーマシンには、コーヒーやカフェラテをはじめ、辻利の抹茶ラテやココアも! 朝からしっかり食べたい派や軽く済ませたい派のニーズに応えているのはもちろん、たんぱく質多めのメニューにしたい、変わり種を楽しみたい、コーヒーや特製ジュースなどドリンクを楽しみたい…と、それぞれの朝食タイプやあらゆる年齢にマッチするのが魅力です。
客室にあるQRコードを読むと、フロントとレストランの混雑状況を確認でき、タイミングを見計らって行きたい人にはうれしいサービスも。
内観アートをちら見せ!
▲世界の著名人のグラフィックアートが目一杯飾られたダイニングホール。「あれは誰かな? 」「あの人は何をした人かな? 」なんて、話題も尽きない予感です
▲優雅な雰囲気のこちらの空間には、京都と同じ碁盤目状が見られる世界の地図が飾られています。
▲アンティークやコレクションが飾られたセレブの書斎を思わせる棚も。まじまじと見入ってしまいます
▲カウンター席正面に並べられたビアグラスもかわいい!
▲カウンター席奥にも龍と馬の絵が! 今にも飛び出してきそうな迫力です
ロビーからレストランへ向かう入り口には「龍と馬の掛け軸」が飾られています。龍と馬の絵はそのまま、背景が季節によって変わるそう。宿泊時は春仕様で、桜が描かれていました。
ホテル周辺のお散歩レポ
せっかくなので、ホテル周辺をお散歩してみました。ドラッグストアやコンビニも徒歩5分圏内にあり、急遽必要なものが出てきてもパッと買いに行くことができそうです。
▲龍馬通から見たクロスホテル京都もパシャリ。4月上旬には桜も楽しめるそう!
ホテルを出てすぐに電動アシスト自転車のシェアサイクリングのサービスも発見。(クロスホテル京都と提携しているわけではありません)京都旅はいつもバス移動がメインですが、運動がてら自転車で楽しむのもアリだな…と思ったり。
木屋町通が近くにあるので、ホテルからそう離れずに飲み歩きも叶いそうです。宿泊時は3月上旬でまだ桜開花期ではありませんでしたが、早咲きの桜を発見しました。
龍馬通という名前からも想像できるように、坂本龍馬や幕末・維新の志士たちの足跡が近くにちらほらあります。ホテルの近くには池田屋騒動地もあり、歴史・幕末好きは必見です!
京都観光の拠点にしやすく、ビジネス利用としてもぴったり。アートを通して子供や友人とさまざまな楽しみ方をするのもおすすめです。新たな京都の魅力を堪能できる「クロスホテル京都」を、宿泊地候補の一つとしてみてはいかがでしょうか。
取材/近藤亜衣子
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