【目次】
・浮気相手だった人と結婚
・浮気相手を本気で好きに…
・自分が浮気相手になる!?
・彼に浮気相手がいながら結婚してしまった…
・旦那とその浮気相手から慰謝料を取って離婚
・浮気相手がいたのに慰謝料を払わない夫
・浮気相手と結婚までして結局冷める…
・浮気相手への慰謝料の相場って?
【目次】
1:浮気相手だった人と結婚。その後の結婚生活は?
〜友美さんの場合〜
【取材データ】
友美さん、36歳。職業はエステティシャン。尽くし系の性格で、2度の結婚はどちらも別れた彼から「結婚を前提にやり直したい」と連絡が来てプロポーズされた「復縁婚」のエキスパート。
1度目の結婚では元彼Aさんに押し切られて、よりも戻していないのに結婚することになってしまった友美さん。だけどそんな理由で結婚したからなのか、人妻になってから、夫よりも好きな人が出来てしまったのです
友美さん「結婚して3年目には、仕事関係で出会ったBさんのことを好きになっていました。付き合ってはいなかったけれど、仕事や飲み会で会うたびに惹かれていって…。夫には『気持ちがなくなったから離婚したい』と何度か伝えたのですが、そのたびに『一時の気の迷いだよ』と拒否されていました」
離婚後、晴れてBさんと付き合いだしたものの、この彼がめちゃくちゃ女癖が悪かったそう。それだけなら友美さんは我慢できたそうなのですが、4年付き合ってアラフォーになった友美さんが「結婚したいし一緒に住まない?」と言ったら、「俺は他人とは絶対に住めない」と断られたんだとか。
友美さん「それで別れたんですけど、別れてからもしょっちゅう連絡が来て、家の前で待ってたりするんですよ。私の方は彼と別れてスッキリ。『もう38歳だから夢見てらんない、再婚活しなきゃ』って思ってマッチングアプリで新しい彼氏を作りました」
彼氏ができてからはBさんからのLINEも既読スルーしていたのですが、新しい彼のCさんと上手くいっていない時期に来た新年の「あけおめLINE」にうっかり返信してしまったのが運のツキ。「彼氏と上手くいってるの?」というBさんの問いに「実は今音信不通にされてて」と正直に答えたところ、「結婚を前提にやり直そう」と復縁を申し込まれたのでした。
考えた結果、やはりBさんのことが好きだという結論に達して復縁することに。
だけど去年の夏に入籍したばかりで新婚ホヤホヤの友美さんに「新婚生活はどうですか?彼の浮気ぐせはその後落ち着いたんですか?」と聞いたところ、「いや、たぶん今も誰かと会ってます」とのこと。
友美さん「私が恋愛体質だから、彼が私に向き合いすぎちゃうと深くなりすぎちゃうと思うんですよね。だから、彼がちょっとよそ見してるくらいの方がちょうどいい。夫婦として向き合うのが怖いっていう気持ちがあるんです。それに、私は飽きっぽいので完全に手に入ってしまうと要らなくなってしまうかもしれないですし。―20年後とかになれば、今の浮気なんてちっちゃなこと。それよりもずっと健康で、一緒にいられればいいかなって」
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▶︎人妻になってから付き合った、女癖の悪い元彼と復縁婚。結婚後も浮気されている恋愛体質のバツイチ女性の話〜友美さんの場合Vol.2
2:浮気相手を本気で好きに!
〜麻美さんの場合〜
【取材データ】
麻美さん(仮名)、44歳。元・自他共に認めるヤ●マン。29歳で同僚の夫と結婚するも、不倫しまくって34歳のときに離婚。その後、「名前も人数も覚えきれないくらいの」男性と関係を持ち、39歳のときに仕事で出会った13歳年下の恋人といわゆる〝デキちゃった婚〟し、今に至る。独立したてのカメラマンで子煩悩な旦那様が家事と育児をこなし、麻美さんが一家の大黒柱という夫婦スタイル。現在の悩みは「年下夫のプライドをことごとく砕いてしまい、もはやいったい、どうやって男を立てればいいかわからない」こと。
麻美さんですが、最初の結婚中、本気の「浮気」が2回あったそう。
1度目は、前述の職場の年下新人君。背が高くて5歳年下。
麻美(以下、あ)「彼はもし私が離婚したとしても、結婚してくれなそうな気がしたんですよ。だから離婚はしませんでした。あとね、結婚してるのに向うから寄ってくるヤツにロクなのは居ないなって思います」
結局その年下君は「付き合うなら結婚してない女性がいい」と麻美さんの元を去り、その後本気になったのが、仕事で出会ったこれまた背の高い1つ歳上の男性。ちなみに、次から次に浮気相手に不自由しない麻美さん、「どんだけモテるんだよ!」と思ってしまいますが、ご本人曰く「隙だらけだっただけ」とのこと。
このお相手とはジャスティン・ビーバーとセレーナ・ゴメスばりにオン&オフ(付き合ったり別れたり)を繰り返したのちに、麻美さんは夫Fさんへの気持ちが全くなくなってしまい、別居を切り出します。Fさんは男グセの悪い麻美さんが浮気していることに薄々気づきながらも、優しく「いいよ」と承知してくれたのでした。
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▶︎アラフォーバツイチが13歳年下男子と授かり婚!?【麻美さんの場合Vol.1】【連載:バツイチわらしべ長者】
浮気相手のSさんに本気になり、離婚した麻美さん。
Sさんと何度も別れたり付き合ったりを繰り返すうち、恋愛マニュアルで有名な、ぐっどうぃる博士の本を読み、「復縁したいなら一度完璧に連絡を絶ってみると男性から追いかけて来る」というルールを目にした麻美さんは、そのマニュアル通り、「別れる」と言い渡して一切の連絡を絶ってみました。
するとどうでしょう。まんまとSさんから連絡が来て、「結婚を前提に付き合おう」と、ずっと欲しかった言葉を手に入れるのです。
――Sさんと再婚してめでたしめでたし、となればよかったのですが、そうはいかないのが人生の常(涙)。ある日彼の携帯の中に、浮気相手の女性との××写真(××に何が入るかは想像にお任せします)をみつけてしまい、またまた修羅場に。
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▶︎離婚後ワンナイトラブ全盛期に突入した私が再婚するまで・・・【麻美さんの場合Vol.2】【連載:バツイチわらしべ長者】
3:自分が浮気相手になる!?
〜香さんの場合〜
【取材データ】
香さん(仮名)、45歳。外資系の某華やか系職業に就き、仕事もプライベートもリア充。イケメン夫と結婚したけれど、転職後彼より稼ぐようになってしまってから夫婦関係は悪化。レスな上に愚痴ばかりの夫に愛想をつかして離婚し、現在は既婚者男性と交際中。
香さん「離婚前から実家に戻っていたんですが、その生活がすごく快適で。毎晩飲み歩いても文句を言われなかったんだけどある日ついに『門限を2時にします』って宣言されて(苦笑)。別れて1年経ったころに母から『1年経ちましたけど。そろそろ出てってくれない?』って言われたんです。借りるよりも購入して月々ローンを払う方が断然安かったのでマンションを買うことにしました」
このときも内見などに付き合ってくれたのが、離婚前から付き合っていた既婚者の彼、Aさん。3つ上のAさんとは出会って1ヶ月で「この人のことはずっと好きでいられる」と確信したそう。元夫はマンション購入のときにダメ出しばかりして協力的ではなかったのに対し、Aさんは内見だけでなく、おすすめのインテリアショップに車で連れて行ってくれたり、「この家具はイケアでいい」と的確なアドバイスをくれたりと、とにかく頼もしい存在。
香さん「彼はすごい年上の奥さんと結婚していて、子供はいないけど奥さんは専業主婦なんです。だから愛は冷めていても、彼は離婚するつもりはないみたい。だけど、フリーランスで仕事をしている人で時間の自由が効くから、毎日夕方18時くらいには一緒にパーソナルトレーナーのところに通って夕飯を食べて、それで23時には奥さんのところに帰っていく、という生活が続いてます。年末年始やクリスマスも一緒に旅行に行ったりしてるし、帰る場所が違うというだけで、むしろ今の状態がすごく快適なんですよね」
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▶︎元夫にマンションも車も譲って既婚者と恋するキャリアウーマン〜香さんの場合Vol.2
4:彼に浮気相手がいながら結婚してしまった…
〜佐知さんの場合〜
【取材データ】
佐知さん、45歳。実家が経営する教育施設の後継ぎである重圧を若い頃から背負っていたひとりっ子。初婚では女癖の悪い夫のせいで鬱病になり、半年で離婚。その後38歳で再婚。長年の不妊治療の末、娘を授かる。
佐知さん「実家はお寺の檀家総代も務めていて、だから同じお寺のことを理解している人じゃないと結婚は難しいかなとも思っていたんです。周りが結婚ラッシュでバタバタと結婚してしまって遊んでくれる人が居なくなって焦っていた29歳のときに、父がかわいがっていた、同じ檀家の世話役のひとりだった男性と仲良くなって。『この人なら変わり者の父とも上手くやって行けそう』という打算もあって、大して好きでもないけれどここらで手を打っておくか、という感じで30目前に滑り込むような感じで結婚を決めました」
この相手Aさんが、蓋を開けたら超がつく女好きの浮気者だったことが判明。女癖が悪いだけでなく、生活費すら入れてくれない夫だったそうです。
今思えば「結婚をやめとけ」というサインがいくつかあったとか。
佐知さん「デートのとき、明らかに女性の車だと思われる軽自動車に女物のキーホルダーをつけて迎えに来たことがあったんですよね。でも彼は経営者だったから、おかしいと問い詰めたら、『会社の車だよ』って。交際1年未満で結婚したんですけど、挙式準備の時点で価値観が合わないって思うところもあったんです」
佐知さんは幼稚園からいわゆるお嬢様学校と言われる私立の一貫校でのほほんと育ち、それまで人の悪意に遭ったこともなければ、挫折らしい挫折も知らないで育って来たため、「人生なんとかなる」と思ってしまったこともAさんの人柄を見抜けなかった原因のひとつのよう。
しかしその結果、新婚旅行で早くも浮気疑惑が浮上する事件が。
彼に来ていたメールをたまたま開いたら、会社の経理の女の子からで「お土産買って来てね」というメッセージだったそう。
佐知さん「もちろん大げんかになったんですけど、そのときは彼に言いくるめられたし、今まで付き合った相手に浮気なんてされたことがなかったから『まさか裏切るなんて』と思ってうやむやになりました」
その後も怪しい言動は続き、佐知さんは新婚2ヶ月目には精神を病むことに。
佐知さん「新婚旅行のときの経理の子とは、どうやら私との結婚前から付き合っていたみたいなんですよね。披露宴でも彼の会社の人は全員来たのに彼女だけ来なかったし。だけど相手は彼女だけじゃなかったんです」
東京だけでなく、大阪にも会社があるAさんは月に何度か出張で家を空けることがあり、「怪しい」と思って彼の携帯をチェックしたら、経理の子はおろか、Aさんがコーチを務める少年野球の教え子のお母さんやキャバ嬢など、あらゆるジャンルの女性たちとのやりとりが出て来て真っ黒だったそう。
愛情がいつからか不信感から攻撃に変わるようになり、Aさんの目の前でネクタイをハサミで切り刻んだこともあったそう。
佐知さん「愛情を確かめたくて、ケンカしたときに道路に飛び出したことも。もちろん、車には轢かれないよう計算して(笑)。だけど彼は、助けるどころか、追いかけてもくれなかった」
最終的に、そんな佐知さんを見かねた母親から「家に帰ってらっしゃい」と言われて実家に帰り、Aさんと佐知さんの父親が話し合って離婚が成立。
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▶︎29歳で焦って結婚し離婚。アラフォーで再婚、出産して今が一番幸せなバツイチ女性の話〜佐知さんの場合vol.1
5:旦那とその浮気相手から慰謝料を取って離婚
〜玲奈さんの場合〜
【取材データ】
玲奈さん、32歳にしか見えない44歳。36歳で離婚するも、その後20代のイケメンたちから次々言い寄られ、この世の春を満喫するスーパーモテ子。
玲奈さん「結婚したのは30歳のとき。以前勤めていたアパレル会社の先輩で、玉木宏そっくりの仕事ができるイケメン部長でした。結婚が6年も持ったのも、顔が良かったおかげだと思います(笑)。」
その元夫 Aさんとは6年ほど同棲したのちに結婚したのですが、結婚前からレスだったそうです。
玲奈さん「同じ業界内だから、彼が浮気していることが私の耳に入ってきて。彼女の合鍵を持っていることも発覚して、ブチ切れて夫に郵送で返させたんですよ。そしたらその後、家にイタ電はガンガンかかってくるわ、ネット掲示板に私の名前で誹謗中傷が書き込まれるわ…。しまいには家まで来ちゃったんです(泣)。」
そんな状態が続き、Aさんが鬱状態になり別居スタート。
玲奈さん「だけど忘れもしない東日本大震災の日。交通機関が全てストップしたから会社から自宅まで歩いて帰っている途中で、彼のマンションの前を通ったら、1階にあるコンビニから彼が偶然出て来て会ったんですよ。その瞬間になんか、『あ、こいつ、女と一緒に住んでるな』ってわかっちゃったんです。」
翌日にAさんに電話して、「一緒に住んでる女の名前を教えろ!」と詰め寄ったところ、浮気相手のスタイリストと同棲していたそうです。
震災の影響もあり、突然Aさんと離婚するという啓示が降りて来た玲奈さんですが、 Aさんは離婚届になかなか判を押してくれず。面倒になったので弁護士を立ててメンヘラの浮気相手からは100万円、Aさんからは300万円の慰謝料を取って半年後に離婚が成立。
玲奈さん「何が腹立つかって、こっちはわからないように浮気してるのに、なんでそういう気配りができないのか?なんでそんなメンヘラ女を浮気相手に選んでしまうのか、ってところですよね。」
って、自分も浮気してたんか〜〜〜〜いっ!!
玲奈さん「まあ、レスでしたしね。だけど、割り切ったお付き合いが浮気の醍醐味じゃないですか。それがスマートにできない彼に対しての怒りと、ネット掲示板に書かれたりして、将来かわいい甥っ子に見られたらどうしよう、って思ったら、すーっと愛情が引いて行きましたね。結局、離婚を決めたのは自尊心の問題だったと思います。」
「自尊心」が最後の決め手。それはよぉくわかるな〜〜。
玲奈さん「でも決心するまではすごく揺れましたよ。愛情が100だとして、2でも残っていたら離婚なんてできない。〝永遠のゼロ〟にならないと。」
ちなみに慰謝料のほかに弁護士費用や引っ越しにかかった諸費用も請求し、なぜか「新しいソファも買ってあげる」と言われて、Aさんに払わせたのは総額500万円。
玲奈さん「だけど払えないっていうから分割にしてあげたし、ジャパネットか玲奈かっていうくらい良心的だったと思う(笑)。これはお金の問題じゃなくて、落とし前としての慰謝料なんです。」
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▶︎離婚したらモテ度急上昇!20代イケメンからアラフォーバツイチが毎晩口説かれる理由〜Vol.2
6:浮気相手がいたのに慰謝料を払わない夫
〜茉莉花さんの場合〜
【取材者データ】
茉莉花さん(仮名)、45歳。24歳で銀行マンと結婚し専業主婦になったはいいけれど、3年後に夫が突然家出し離婚を要求され呆然。離婚後精神的にも病み激ヤセするが、生活のために再就職。その後は様々な恋愛の失敗経験を経たのちに同級生の男性と再婚し、現在はフリーランスのPRとして活躍。離婚をきっかけに天職と最愛の夫を手に入れた幸運の持ち主。
茉莉花さん「夫から『付き合ってる人がいるんだ』と告白されたときは衝撃でした。でも私は、〝結婚したら絶対にその人と添い遂げるもんだ〟と思って育ったし、その覚悟で結婚したんだから離婚なんて考えられなかった。『お互いの家族に今回のことは黙っておくし、私ももう忘れるから彼女と別れて』と夫にお願いしました」
茉莉花さん「両親の前で彼は、『彼女には5年付き合った恋人がいて、その彼にプロポーズもされたのに僕のために断って僕と付き合ったから責任がある。だから彼女とは別れられない』って」
茉莉花さん「母も呆れて、『Oさん、あなたは茉莉花と結婚してるのよ?』と言ってました(苦笑)。それと私、三姉妹の真ん中で、そのときまでずっと、私は父に愛されてないんじゃないかと思ってたんです。だけど違うって、そのときの父の振る舞いを見ていて初めてわかりました。父にとって彼は初めての婿。私が別れたくないと思っている限りは、彼に対しての怒りは全て飲み込んで、とにかく私たち夫婦の仲を諌めようとしてくれてることが伝わって来たんです」
そんな両家の話し合いもむなしく、その2週間後にはOさんが飼っていた犬を連れて実家に帰ってしまったそう。Oさん…いい大人の男性が浮気して出て行く先が実家って…どうなのよ?
さらにその後Oさんから「妻が家事を一切せずに苦しめられた」という訴状が送られて来て、ふたりは裁判所で争うハメに。自分の浮気で一方的に別れたいというのが原因なクセに、茉莉花さんのせいにして離婚を請求するなんて、最低過ぎる…!ショックと心労で、茉莉花さんは一ヶ月ほど入院してしまいます。
茉莉花さん「診断名はPTSD。ご飯も喉を通らなくなったし眠れなくなって、抗うつ剤に睡眠導入剤、精神安定剤を処方されました」
そんな仕打ちをされても別れたくなかった茉莉花さんですが、あることで裁判で争うという気持ちにスイッチが入ります。
茉莉花さん「ある日、家に荷物を取りに来た彼が、私の両親から贈られたエルメスの財布やバッグを持って行こうとしたんですよね。それを見たら『今まで散々うちの両親を利用しておいたクセに、何なの?』と怒りが込み上げて来ちゃって。しかも捨て台詞が『俺は金持ちのお前の実家に踊らされた』って。金銭面的にもかなり援助を受けてきたはずなのに、ですよ。もうやり直せないな、と思って弁護士さんに『戦う方向でいきます!』と伝えました」
離婚に際して最大のネックになったのが、共同名義でローンを組んで買った家。実際は茉莉花さんの実家が購入資金の3分の2を出して、残り3分の1を夫がローンで返済していたのですが、夫を立てるために3分の2を夫名義にしていたそう。しかしがめつい銭ゲバ夫は、物件を売却したお金からローンを返済し、余った3分の1の金額を茉莉花さんに渡す、という一方的な条件を突きつけてきたのです。
この後、夫が家庭裁判所に訴える→茉莉花さんが訴え返す、というドロ試合になり、結局3年3ヶ月続いた結婚を終わらせるためには、同じ3年3ヶ月もの月日が費やされました。最終的には慰謝料ではなく和解金として200万円をもらい、彼の持ち分(と主張している)の家の権利、3分の2は茉莉花さんの妹が買い取ってその家に妹さんが住む、ということで手を打つことに。
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▶︎浮気されたけど別れたくない! 不倫夫との裁判の行方〜 茉莉花さんの場合Vol.2
7:浮気相手と結婚までして結局冷める…
〜和美さんの場合〜
【取材データ】
和美さん、43歳。22歳で出会った相手と2ヶ月でデキちゃった婚。子どもをふたり授かるも、9年目に離婚し、すぐに別の相手と再婚、新たにふたりの子どもを出産。元夫と現夫の子、4人を育てるステップファミリーの母親。
和美さん「最初の結婚は、付き合って2ヶ月でのスピード婚だったんです。2年くらい前から知っていた7歳年上の男性だったのですが、3月くらいからそういう関係になって、8月には妊娠発覚して9月には入籍しました。」
けれどふたりめの子どもが生まれてすぐに、Aさんの会社が倒産。育児で精一杯だった和美さんに夫は「お金のことは俺がなんとかするから」と言い、どこからかお金を調達してきて普段と変わらない生活をしていたために、実感はなかったと言います。だけどそのうちに、各方面から借金返済最速の電話がかかってきたり、自宅に直接取り立てに来るように。
そんな状況を見かねて和美さんもパートに出るようになりますが、半年経っても状況は変わらないどころか、数百万円だったはずの借金が、いつしか一千万円以上に膨らんでいました。
和美さん「夫は新しい会社を立ち上げると言いながら、実は毎日働きもせずパチンコに通っていたんです。それでうちの母が紹介した仕事に就いて働き始めたと思ったら、今度は浮気が発覚して…。」
結婚9年目にして協議離婚が成立すると、和美さんは離婚の少し前から交際していた、既婚者だった上司と半年後に再婚します。
和美さん「離婚を決意したときに、これからはシングルマザーになって夜働けなくなるからと昼間の仕事に転職して出会ったのが今の夫、Bさんなんです。8個上で仕事ができて、そのときは素敵に見えました。彼は当時奥さんと家庭内別居していたんですけど、私とのメールのやりとりがバレて離婚することになって。私の離婚もその後成立したので、一緒になることにしました。」
子どもがふたりいるのに、離婚して半年で再婚とはかなり先を急いだ感じがしますが、これには理由があります。
和美さん「子どもがいると、再婚のタイミングって難しいんですよね。そのときは3月に娘が卒園するので、苗字が変わることを考えたらここを逃すとタイミングがないな、と思って焦って入籍してしまったんです。」
「今の夫と一緒にいるのは生活のため」。再婚14年にしてそんな言葉を口にするほど夫への愛が冷めてしまった和美さん。今まで取材したバツイチさんは皆離婚して割りとハッピーになっていたと思うのですが、どうやら前の離婚を時折後悔したくなるほど、今の夫とあまり上手くいっていない様子なのです。
和美さん「はっきり言って、彼が真面目に仕事していること以外、すべて不満です。普通のサラリーマンで、生活に困らないお金はちゃんとくれる。だけど子煩悩だった前の夫に比べて、育児は一切手伝わないし、連れ子いじめもひどかった。私の上司だったこともあるのかプライベートでも向こうが上で、彼の指示は絶対。かなり横暴な父親で夫だと思います。」
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▶︎「元夫との結婚生活のほうが良かったかも!?」再婚14年目ステップファミリーの実情〜和美さんの場合vol.1
8:浮気相手への慰謝料の相場って?弁護士に聞きました
Q.最近夫の帰りが遅い日が続き、調べたところ会社の同僚と浮気しているようです。浮気相手への慰謝料請求をして懲らしめたいのですが、証拠にはどんなものが必要ですか? また、慰謝料の相場はいくらでしょう?(アパレル系勤務・35歳)
A.「配偶者の浮気、いわゆる不貞行為への慰謝料請求への証拠は、性行為の目撃証言、ホテルに入っていく現場を撮影した写真、などが挙げられます。実際に浮気が発覚するきっかけとして多いのはLINEやメールのやりとりの履歴ですが、これは厳密にいうと不貞行為の直接的な証拠とまではなりません。なぜなら、妄想でのやりとりだと弁解されてしまう余地があり、直ちに肉体関係があることの証明にはならないからです。
配偶者の不貞を理由に離婚裁判を行う場合には、不貞行為が実際にあったかどうかということ以上に、当該夫婦間の婚姻関係が破綻しておりその修復が可能か否か、ということが重要です。その観点からも配偶者のLINEなどの履歴やスマホの画像データなど浮気に関連していると思われるものを発見してしまった場合には,写メで撮る、配偶者にデータを転送させるなどの方法によりとりあえず保存しておくといいでしょう。また、証拠を掴むために興信所を雇うという方法もありますが、これには大抵100万円近くの費用がかかることが多く、慰謝料の相場を考えると割りが合わないことがほとんどです。
不貞行為に対する慰謝料請求は『不法行為に基づく損害賠償請求』として、民法第709条、710条で認められている権利です。この場合、浮気は配偶者と浮気相手、双方による「共同不法行為」(民法第719条1項)となり、配偶者と浮気相手の双方に対して慰謝料請求ができます。慰謝料額はケースによって異なり一概には言えませんが、相場としては大体100万円から300万円位が多いかと思います。」
「慰謝料請求をしたいと思ったら、まずは弁護士に相談を。相談費用は弁護士事務所にもよりますが、当事務所では30分で5400円となっています。これが世間のおおよその相場かと思います。無料相談も最近は増えていますが、きちんとした対価を支払う事で,相談される側はもとより,相談する側も、より真剣になり、より深い相談内容になるように思います。そこからその弁護士を代理人に立てて慰謝料交渉をしてもらうとなったら、着手金と報酬金が発生します。これらは請求額によって異なってきますが、最低着手金としては10万8千円位から60万円位が相場です。成功報酬は依頼人が受け取る経済的利益、つまり慰謝料×その事務所が定めたパーセンテージとなっています(300万円までは16%位が多い)。
また離婚調停の場合ですと、着手金と成功報酬を併せて、ケースにより約45~100万円程度。調停では成立せず、裁判となった場合、着手金が25万〜100万円程度、報酬は30万円〜程度の弁護士費用が目安ではないでしょうか。弁護する期間は契約内容によりますが、弁護士事務所によっては出廷する毎に数万円の出廷日当等の費用がかかる場合もあり、そうすると調停が5回行われたなら着手金のほかに別途、結構な「出廷費用」がかかることになります。離婚調停は最低でも数カ月はかかり、一度で終了することはそう滅多にありません(これが裁判の場合だと、だいたい8ヶ月から1年くらい、場合によっては数年かかることも)。ですので弁護士との契約の際は、着手金や報酬金以外の契約内容もしっかりと確認しておくと良いでしょう。
ちなみに弁護士費用、着手金は最初に払い、報酬金は調停もしくは裁判が終わった後に払います」
詳しくはこちら
▶︎夫の浮気が発覚!浮気相手へ慰謝料請求ってできるの?【教えて!離婚駆け込み寺】
お悩みに回答してくれたのは・・・
中川裕一郎先生
弁護士。東京中川法律事務所経営。https://tokyo-nakagawa.com
商社勤務時代にバックパッカー旅行に飛び出し、世界中を回ってみつけた、弁護士となって社会的正義を守るという生涯の目標のため、紛争を未然に防止し、目の前の依頼者を笑顔にするために日々奮闘中。親身になってアドバイスをくれる人情派弁護士として、依頼者たちからの信頼も篤い。
インタビュー・文
さかいもゆる
出版社勤務を経て、フリーランスライターに転身。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛ける。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。Web Domaniの人気連載「バツイチわらしべ長者」で様々なバツイチたちの人生を紹介している。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」では、アラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。