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2019.07.15

アグネス・チャンさんが「ママの悩み相談」に答えます!13連発【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室 まとめ】

子連れで仕事をしたことで巻き起こった「アグネス論争」を経て、次男妊娠中にはアメリカ留学。3人の息子を育てながら第一線で活躍し続け、仕事と育児を両立してきたアグネス・チャンさんの家事観とは?常に時間に追われているワーママの悩みにお答えします。

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目次

【お悩み】家事に充てる時間 
【お悩み】スマホやタブレットとの関わり方 
【お悩み】専業主婦とのギャップ 
【お悩み】中学受験の話 
【お悩み】子供の将来について 
【お悩み】多様性を受け入れられる子どもって 
【お悩み】子どものチャレンジ精神 
【お悩み】子どもの発育について 
【お悩み】グローバルな人材に育てるために必要なのは外国語? 
【お悩み】子供の可能性のために習い事は多いほうがいいか
【お悩み】自発的に行動できる子に育てるためにすべきこと
【お悩み】「ほめて伸ばす」つもりがつい口うるさく…
【お悩み】仕事と育児で精いっぱいの中での子どものイヤイヤ期

【お悩み】家事に充てる時間をお金で買おうと考えています

子どもが生まれて、夫と「夫婦二馬力で働くのだから、お金で解決できることは解決して、家族で過ごす時間や仕事に集中できる時間を増やそう」と話し合いました。職場復帰したばかりでまだ様子見中ですが、もう少し落ち着いたら、掃除や料理の家事代行サービスを利用してみようと検討中です。(35歳・子ども0歳/女)

【Dr.アグネス・チャンの答え】まずは、家族全員で家事をしてみては?

経済的な状況が許すなら、家事代行サービスを利用するのはいいと思いますよ!ただ、子どもたちは、家事ができるように育てたほうがよいと思います。ひとりでも生きていける力と自信があれば、人生が自由でラクになりますから。

詳しくは▶︎「夫婦で共働き。育児を頑張るために家事は外注しても…いいですか?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

【お悩み】今どき、スマホやタブレットに触れさせないのは現実的ではないけれど…?

【Dr.アグネス・チャンの答え】重要なのはコンピュータに”使われない”こと

個人的には「タブレットよりお母さんのほうが面白い」と思ってもらいたい!子どもがタブレットに夢中になってしまうと、ただでさえ少ない一緒に過ごす時間が減ってしまうじゃないですか。コンピュータではなく親と一緒に過ごすことで子どもの心が満たされるよう、親は必死になるべきだと考えています。

詳しくは▶︎「子どもがスマホやタブレットばかり見ている!時間を決めて見させるべき?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

【お悩み】専業主婦のママとのギャップを感じます

保育園時代は子どもの同級生のママもみんな忙しかったからそれほど気にならなかったのですが、小学校に入学したら専業主婦のママも少なくなく、ママ同士の距離感のとり方に戸惑っています。先日、初めて保護者会に出席し、PTAの雰囲気もなんとなくわかりましたが、どうやら苦手な雰囲気…。それでも努めて仲よくしておいたほうがよいのでしょうか?(43歳・子ども7歳/女)

【Dr.アグネス・チャンの答え】子どものクラスメイトのママと、必ずしも友達になる必要はなし!

共働きで忙しくしていると、PTAや母親同士のつきあいを煩わしいと感じてしまうこともありますよね。仕事をしている人とそうでない人で、価値観のズレを感じることもあるでしょう。

詳しくは▶︎「正直、苦手!ママ友って絶対いないとダメですか?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室

【お悩み】子どもに中学受験をさせるか、迷っています

長女が小学校3年生になり、地元の公立中学に進ませるか、私立の中学を受験させるか、そろそろ決断しなければ…と思っています。私も夫も高校まで公立だったので正直、ピンとこないところもあるのですが、ご近所の様子を見ていると4年生から塾に通うのはあたりまえ。大学の附属中学に入れて青春時代をのびのびと過ごすのもいいのかな…? と心が揺れています。
(44歳・子ども8歳/女、5歳/男)

【Dr.アグネス・チャン】”いい学校”に行かせる意味はなんだろう?

受験することの意義は何なのか、考えてみましょう。いわゆる“いい学校”はブランド力があるから魅力的な先生が集まるでしょうし、先生も勉強熱心でよりよい教育をしている。学費や寄付による資金も潤沢で、設備も立派。全体的な環境がより整っているでしょうし、そこを目ざして頑張るのはよいと思います。

ただし、入試はあくまでもただの試験。その学校に自分が合っているのかをはかるカギでしかないのです。受験に落ちても、そのカギが合わなかっただけの話。「自分が悪い、自分はダメな人間だ」などと思わせてはいけません。勉強ができるからえらいわけじゃない、いい人間になることのほうがえらいのです。違う学校に進学して仮に環境はそこまで整っていなかったとしても家庭でいくらでも補えます。

詳しくは▶︎「周りはみんな中学受験するみたい。うちも偏差値がいい学校に行かせるべき?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

【お悩み】AIが台頭しても、自分で稼いで食べていける子に育てるには?

「AI(人工知能)が発達したら、事務職から運転士、会計士や税理士といった専門知識が必要な仕事でさえも、AIが行うようになるのではないか?」という話を最近よく聞きます。これからの時代、自分で稼いで生きていける子に育てるために、親は何をすべきでしょうか?(37歳・子ども4歳/女、1歳/女)

【Dr.アグネス・チャンの答え】”人間らしい”感覚や発想をもつ子どもが幸せになれる

突拍子もない突然のひらめきや、だれかを愛する気持ち、何かを分かち合いたくなる欲望など。理屈では説明できない感情や感覚こそ、AIにはないものです。そんな“人間らしさ”こそ、これからの子どもの強みになると思うんです。

無駄をそぎ落として効率化を図ったり、蓄積された膨大なデータの中から正解を導き出せる能力、…つまりこれまで人間が懸命に勉強して手に入れてきた、学校や社会で優秀だと思われてきた能力は、近い将来、AIに代替されるようになるでしょう。記憶力や正確性ではAIにかないません。点数や成功にこだわる人間は、AIに負けます。

詳しくは▶︎「本当なの?子どもの将来、人間の仕事はAIに奪われる!?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

【お悩み】性別、人種、年齢etc.多様性を受け入れられる子に育ってほしいんです!けど、どうしたらいい?

日本で働く外国人が増えたり、LGBTQ+などセクシュアリティの多様性について議論されることが増えたりしている一方、どこかの国では差別的な政策を掲げる大統領の発言がスキャンダラスに報じられていて。家庭内でも、仕事と育児・家事の両立の両立に四苦八苦している私と、罪悪感もなく酔っぱらって帰ってくる夫は、対等だとはいえない…。息子には、男性にも女性にもフラットな関係を築いてほしいのはもちろん、さまざまな多様性を受け入れ、決して差別をしない大人になってほしいと切に願っています。(45歳・子ども8歳/男

【Dr.アグネス・チャンの答え】AIも差別をする時代、「違うことは面白い」と伝え続けることに意味があります

アメリカのスタンフォード大学でAIと言語学の研究をしている三男から、AIによる“差別”が問題になっていると聞いて驚きました。AIはビッグデータから学習するので、たとえば現実社会で医師の大多数が男性だと、AIに「お医者さんの写真を見せてください」と指示したときに出てくる画像は、ほとんどが男性になってしまうと。人間の固定観念や差別など、悪いところもAIは覚えてしまうそうです。

そんな時代だからこそ、子どもたちにはずーっと、「違いは楽しいことだ」と教え続けることが必要です。「あなたのママも隣のママ、同じ顔をしていたらイヤでしょう?」「友達がみんな同じ服を着ていて、同じ答えを言ったらどう思う?違うから楽しいんだよね」「すべての花が、同じ色、同じ形、同じ咲き方だったらつまらないでしょう?どんな違いがあるのか楽しもうね」etc.とにかく、違いは恐れることじゃない、感謝するものなんだと伝え続けることです。

詳しくは▶︎「教えて!LGBTや人種など多様性を子どもにどう伝える?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

【お悩み】未知なることにもっとチャレンジしてほしいのだけれど…

小学校1年生の長女は、食べ物でも外出先でも未知の物事をなかなか受け入れません。ようやく時間のとれる休日に娘を「遊びに行こうよ」と誘っても、「家でテレビを見てるほうが楽しい」と言ってテコでも動かない! 日ごろ、子どもたちの相手がなかなかできず、テレビに子守りをしてもらっているのがいけないのかもしれませんが…。もっと好奇心旺盛に、さまざまなことに大胆に挑戦してほしいと願っています。(41歳・子ども7歳/女、3歳/男)

【Dr.アグネス・チャンの答え】まずはお母さんがどん欲に”遊ぶ”こと!

想像するに、本当はお母さん自身がグッタリ疲れていて、未知のことにチャレンジする余裕がないのではないでしょうか。たとえば「世界でいちばんおいしいかき氷屋さんがあるって聞いたんだけど…」「東京にも温泉があるんだって! かわいい浴衣も着られるし、隣には大きなゲームセンターがあるらしいの(「大江戸温泉物語」のこと)」「韓国まで飛行機が往復1万円だって!」と親がどん欲に「アレをしたい!」「コレをしたい!」と働きかければ、子どももつられて「やってみたい」と思うはず。

詳しくは▶︎「石橋をたたいて渡らない!チャレンジ精神が少ない娘がもどかしい」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

【お悩み】なかなか言葉が出てこない子どもの将来が心配です

おとなしくて、思っていることをなかなか言葉にできない息子。成長に個人差があるのはわかっているけれど、このままコミュニケーションが苦手な子になってしまわないか、不安です。(39歳・子ども3歳/男、0歳/女)

【Dr.アグネス・チャンの答え】子どもの代わりに、あなたが答えてない?

あなたは息子さんと、どんなコミュニケーションをとっていますか?親がしゃべりすぎて息子さんにしゃべる余裕を与えていないかもしれないし、だれかが息子さんに声をかけたとき、あなたが息子さんの代わりに答えてしまっているかもしれない。私は大学で教えたりすることもありますが、大学生でもいるんですよ、親御さんが子どもの代わりに「○○だよね?」と答えてしまうこと(苦笑)。もしあなたにもそういう傾向があるのなら、それは、子どもが答えるまで根気よく待ちましょう。子どもによっては考える時間が必要です。

「何食べたい? ○○と△△があるけど、どうする?」と聞いてしばらく答えがなければ、子どもが「恥ずかしい」と思わないように、「洗濯物をたたんでくるね」といったんその会話から離れ、戻ってきてからまた同じ質問をする。そうすれば答えは返ってくるし、次回はもう少し早くなります。そして子どもの答えに対して「ママ、教えてくれて助かったよ」と伝えることが彼らの励みになります。

詳しくは▶︎「引っ込み思案で話すのが苦手な息子。コミュ力が心配です!」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

【お悩み】グローバル人材に育ってほしいけど、外国語はマストですか?

Google翻訳など、AIによる翻訳の精度がどんどん上がっているように感じます。これからの時代、子どもたちにはグローバルに働けるようになってほしいけれど、AIが翻訳してくれるようになれば、語学習得のためにお金と時間を費やすのはもしかしてムダになる…??(39歳・子ども6歳/男)

【Dr.アグネス・チャンの答え】外国語を学ぶことは、感受性を広げること

AIによる翻訳は、中国語⇔英語など文法が似ている言語だと現在でも結構正しく翻訳されますが、日本語⇔英語などはまだまだ。「今日はちょっとつまらないな」なんてときにやってみると、お腹を抱えて笑ってしまうくらい、見当違いな翻訳が出てくることもあります(笑)。これからもっと正確になっていくとは思うので、とにかく「意味が通じればいい」と考えるのなら、外国語を学ぶことは必ずしもマストではないかもしれません。

詳しくは▶︎「AIが翻訳してくれる時代、子どもに語学を学ばせる意味はある?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

【お悩み】子どもの可能性を広げるには、小さいころからいろいろな習い事をさせるべき?

平日はお教室への送迎ができないし、休日はたまった家事をこなすだけでつぶれてしまうけれど、子どもの才能を引き出すには早いうちに始めたほうがいい? スイミングやピアノ、英会話…プログラミングにも興味があります。(38歳・子ども3歳/女)

【Dr.アグネス・チャンの答え】これからの時代は、早期教育より自由な発想が大事になる

プールに連れて行ったら何時間も水から上がってこないとか、ピアノをずっと飽きずに弾いているとか、「好きで仕方がない!」ということがあれば、その才能は伸ばしてあげるべきです。

楽器は手も目も耳も同時に使うことで脳がとても活性化しますし、本人が楽しめるのならレッスンに通わせるのもよいのでは?語学も、聞き取りがよくできて舌の動きもトレーニングしやすい小さいうちから、聞かせる環境をつくってあげるのはいいと思います。小学生くらいになれば、プログラミングもAIをコントロールできるようになって、いいかもしれません。

詳しくは▶︎「ママ友との話題No.1の早期教育。ぶっちゃけ、どうなんでしょうか!?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

【お悩み】自発的に宿題をする子に育てるには、どうしたらいい?

宿題をなかなかしようとしない息子。「今日の宿題は?」と促して渋々取り組めばいいほうで、最近は「今日は宿題はない」などと嘘をつくこともあります。(39歳・子ども9歳/男)

【Dr.アグネス・チャンの答え】「宿題、楽しそうでいいな~♪」と言ってみて

「意味がない」と思うことはやりたくないのが人間という生き物。まず、宿題の意義を子どもに教えましょう。ひとつめは「繰り返しやることで、覚えていないことが覚えられる」こと。勉強がわからないと、学校は苦でしかありません。その場合、宿題は勉強を理解して楽しくなる、いわば自分のためです。

宿題のもうひとつの意義は、先生のため。学校の先生たちは「自分の授業で生徒たちが理解してくれたかな?」「私の教え方は正しいかな?」と不安を抱えているものです。私自身も教壇に立って、そのことを実感しました。宿題の内容をがわかりきっていることだったら、自分にとって宿題をするメリットはあまりないかもしれませんが、先生の不安を解消して安心させることはできます。

詳しくは▶︎「何度言っても息子が宿題をしない!どうしたらやってくれる?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

【お悩み】「ほめて伸ばす」教育をしたいのに、つい口うるさく怒ってしまいます

自由すぎる息子についイライラして、毎日「また散らかして!」「早く学校の準備して!」などとガミガミ叱ってしまいます。本当は、自分にも人にも優しくできる子どもに育ってほしいと考えているのですが…。(43歳・子ども8歳/男、2歳/女)

【Dr.アグネス・チャンの答え】「イライラしなくていいこと」を決める 

疲れていたり余裕がなかったりすると、いろいろなことが目についてしまうけれど、部屋が片付いていないのって、そんなに重要なことでしょうか?学校の準備がギリギリになって困るのは誰でしょうか?もしかしたらあなたがガミガミ怒りたくなってしまう原因は、「状況を自分の欲求通りにコントロールできていない」ことにあるのかもしれません。

詳しくは▶︎「散らかしっぱなしの子どもをガミガミ叱ってしまいそう(涙)!どうしたらいい?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

【お悩み】仕事と育児で精いっぱい。娘の「イヤイヤ」もひどい気がします…

職場復帰から約1年。仕事に育児に精いっぱいで時間的&精神邸な余裕がなく、2歳の娘とゆったりした気持ちで向き合うことができません。そのせいなのか、娘は寝つきが悪く、少しでも気にくわないことがあると「キーッ!」とかんしゃくを起すこともしばしば。私のピリピリした気持ちが娘に伝わっているせいでしょうか?(38歳・子ども2歳/女)

【Dr.アグネス・チャンの答え】洗濯物は無理してたたまなくてOK! 1日10分でも子どもに向き合うほうが優先

仕事から帰って子どもを迎えに行き、帰宅してからも「ごはんを食べさせなくちゃ」「早く寝かせなきゃ」「洗濯物の山が気になる!」「部屋が散らかってて…」などイライラが募っているのだと思いますが、いちばん大事なのは子どもとのコミュニケーション! わが家の場合、食事だけは「手づくりのものをうちで食べる。ひとりでは食べさせない」というルールを徹底していましたが、片づけは適当(笑)。洗濯物も「子どもはしわくちゃのTシャツでもいいし、大人も下着は乾燥機から直接出して履けばいい」くらいのゆるい気持ちでやっていました。

 

詳しくは▶︎教えて、アグネス・チャン博士!「娘のイヤイヤがひどいのは、私のせい?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

教えてくれたのは・・・

アグネス・チャン

歌手・エッセイスト・教育学博士/ 1955年、香港生まれ。1970年代より日本で歌手として活躍し、上智大学国際学部を経て、カナダのトロント大学(社会児童心理学)を卒業。1989年、アメリカのスタンフォード大学教育学部博士課程に留学し、1994年に教育学博士号を取得。長男、次男、三男も母校スタンフォード大学に合格して話題となる。現在、ユニセフ・アジア親善大使、日本対がん協会ほほえみ大使など芸能活動のみならず幅広く活躍。2018年春の叙勲で旭日小授章を受章。2019年4月出版の著書『未知に勝つ子育て:AI時代への準備』(小学館)には、AI時代の家庭教育のヒントが満載!

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