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はじめに
背中の肉付きやたるみをなんとかしたい!自分では気づきにくい「背中太り」はどうして起こるのでしょうか。まずは、その原因や背中痩せするためにチェックしておきたいこと、自宅で簡単にできる背中痩せのストレッチやトレーニングをご紹介していきます。
背中にお肉がついてしまう原因とは
食べ過ぎ
人は摂取カロリーが消費カロリーよりも多いと、体内で脂肪として蓄積されます。そのためお腹まわりや背中などにお肉がついていて、なかなか取れないのは、単に「食べ過ぎ」の可能性があるのです。例えば1日に必要な摂取カロリーの目安は、デスクワーカーや主婦など、活動量の少ない30代女性では1750kcal。40代では1700kcalになり、年代が上がるにつれて必要カロリーは低くなります。また、体重・身長によっても必要なカロリーは人それぞれ違います。より正確な摂取カロリーの計算方法は「身長(m)×身長(m)×22」に25~30をかけて導き出して。
運動不足
運動不足になると効率よく脂肪を燃やすことができません。運動には有酸素運動と無酸素運動があり、それぞれ脂肪を燃焼するために大切なものです。
例えば、ウォーキングやランニング、水泳やサイクリングなど、酸素の力で糖質や脂肪を燃焼する有酸素運動は、体脂肪を燃焼させ、生活習慣病の原因を予防&改善することにも有効。
対する無酸素運動は、腹筋やスクワットなどの筋トレ、短距離走など、短い時間で大きな力を発揮する強度の高い運動。筋力アップに効果的です。運動自体の消費カロリーはそれほど多くはありませんが、無酸素運動で筋肉量がアップすれば、体の基礎代謝が上がり、結果的に効率よく脂肪燃焼が可能です。
ボディラインにもメリハリができるので、キレイな背中を作るためには、有酸素運動と無酸素運動の組み合わせが重要なのです。
柔軟性不足
背中は体全体のボディラインを美しく見せるために重要な場所。ここが硬いと代謝が落ち、むくみやすい体になってしまいます。首のコリや腰の痛みの原因にも。背中の柔軟性を上げることで、代謝が高まり血液循環が改善、むくみにくく太りづらい体になっていくのです。
あなたの背中太り、すぐに改善できるかも?
体に合っていないブラをしてない?
女性は年齢と共に体型や胸の形が変化していきます。かつてはフィットしていたブラも、背中に食い込んでしまったり、カップがパカパカ浮いてしまったり… 。体型に合わない下着をつけ続けると、ボディラインをくずしてしまう原因になってしまうのです。
チェックすべき5つのポイント!
1:カップの上辺が浮いたり食い込んだりしていないか。
2:前中心が浮き上がっていないか。
3:アンダーバストが苦しかったりずれ上がったりしていないか。
4:ストラップがズレたり食い込んだりしないか。
5:バージスライン(バストの底辺)のワイヤーが食い込んだり、当たったりしていないか。
まずは今の自分の体にフィットするブラを選んで、胸元や背中をスッキリとさせて。
姿勢が崩れていない?
普段無意識でやってしまっている前傾姿勢。肩が内に巻き込み、頭が前に出てバストの位置が下がって、お腹は潰れる。背骨が曲がり、肩甲骨が開き、体が丸まって筋肉も緊張状態に。これでは代謝が落ちて脂肪もつきやすくなります。背中がガチガチに固まって、丸くむっちり大きく見えてしまう原因にも。
美の基本は姿勢!ダイエットの前に、まずは普段の姿勢を意識して改善していきましょう。
姿勢を正すときのポイントは、身体の力を抜いた状態で、頭の先から1本紐で引っ張られるようなイメージを持って背筋をまっすぐに伸ばすこと。骨盤はしっかり立てて。お腹が潰れていたり、巻き肩になっていると肺が圧迫され、呼吸が浅くなってしまうので、深い呼吸ができるかどうかをチェックポイントにして。
食事|背中痩せして後ろ姿美人になる方法
過度な食事制限はしない
1日に必要なカロリーを把握し、朝昼夜とバランスのいい食事を心がけることが大切。痩せたいからといって過度な食事制限は禁物です。行き過ぎた食事制限によって最初に減っていくのは、体内の水分や筋肉。リバウンドや逆に体脂肪が増えてしまうリスクが高まってしまうのです。
タンパク質をしっかり摂る
タンパク質は健康のためにはもちろん、ダイエットにも必須な栄養素です。このタンパク質を効率的に摂取する方法を、管理栄養士の細野恵美さんに聞きました。紺野さん曰く、ポイントは3つ。
1. タンパク質摂取は〝Wタンパク〟が基本
「タンパク質と言うと肉や魚を思い浮かべ、動物性タンパク質に偏って摂っている方が多いようです。しかし、動物性ばかりではなく植物性のタンパク質もバランスよく摂る必要があります。「植物性タンパク質の代表ともいえる大豆タンパク質は、女性の健康・美容に働きかける大豆イソフラボン、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富。吸収速度がゆっくりで腹もちがよく、脂肪燃焼しやすいのでダイエットにも効果的。一方、動物性タンパク質は、筋肉づくりにかかせない必須アミノ酸を多く含んでいます。それぞれにメリットのある植物性・動物性たんぱく質を同時に摂取することで、相乗効果が期待できます」(細野さん)
2. タンパク質は3食コンスタントに摂る
「『朝、昼は軽く、夕食でがっつりタンパク質を摂っている』という方は間違い!夕食に偏ってタンパク質を摂るよりも、朝食・昼食・夕食や間食などを含めて、均等にタンパク質を摂る方が、効率的に筋肉を合成できるということが分かっています。ですから、1日の総量で調節するのではなく1食20gを目ざしコンスタントに摂るようにしましょう。特に朝はタンパク質が不足しがちなので、手軽に食べられるタンパク質食品をそろえておくといいかもしれません」(紺野さん)
3. タンパク質とビタミンB6をセットで摂る
「タンパク質が重要だとしても、他の食品の摂取も忘れないことが大切です。タンパク質は体づくりにおいて重要ですが、そればかりではいけません。特にビタミンB6はタンパク質の代謝に関わる重要なビタミン。タンパク質を摂るときはセットで摂ることをおすすめします。また、ビタミンB6はエストロゲンの代謝に関わり、ホルモンのバランスを整える働きもあります。40代女性としてホルモンバランスを整えるためにもB6は不足しないようにして欲しいと言うことです。B6が豊富な食材は、玄米や、アボカド、赤パプリカ、バナナなど。タンパク質のおかずと、玄米ごはんやアボカドサラダなどを組み合わせて食べることが大切です」(紺野さん)
食物繊維から食べるクセをつける
食べ方で気をつけることは、「血糖値の上昇を緩やかにする」こと。海藻・野菜・キノコ類などの食物繊維が多いものから食べ始め、次に肉・魚・卵・豆類などのたんぱく質を多く含んだもの、炭水化物は最後に食べるようにしましょう。もしも食べ過ぎてしまったら、他の食事でコントロールすること。摂取し過ぎた脂肪は、約12時間で脂肪として蓄えられると言われています。食べ過ぎてしまったら、翌日からの2~3日を目安にカロリーコントロールをして。断食などの過度な食事制限は控えましょう。
スイーツは午後3時に食べる
どうしてもスイーツが食べたくなったら、午後3時に食べるのがベストだと言うのは、医師の工藤孝文先生。
「人間の体には『体内時計』の機能が備わっています。朝に起きて、また次の日の朝に起きるまで、体のさまざまな働きが規則正しく、スムーズにおこなわれるように、1日周期でリズムを刻んでいます。1日の中で見ると、午後3時ごろが、もっとも脂肪がつきにくい=太りにくい時間帯だということが科学的にわかっています。スイーツを食べるなら午後3時がベスト。それによって夕食までに血糖値が安定し、食への衝動が爆発しないので、食事の量も自然に減っていきます」(工藤孝文先生)
工藤先生曰く、脂肪燃焼を促すコーヒーや、コレステロールを抑える働きがある緑茶と一緒に食べるのがおすすめだそう。また、午後3時のスイーツには以下の食材がおすすめだと言います。
さつまいも
「甘いのに炭水化物の中では低GI。食物繊維も豊富です。焼くとGI値が上がるので蒸す・ゆでるのがおすすめです」(工藤先生)
ナッツ
「低GI。ビタミンも豊富なので、ダイエット中の間食にベスト! 」(工藤先生)
もちろん食べ過ぎはNGですが、無理に我慢して食欲が爆発するよりは、間食を上手に取り入れて楽しくダイエットしていきましょう。
筋トレ|背中を鍛えて引き締めるトレーニング
背中のハミ肉を撃退する腕スクワット
腕を上げ下げするスクワットのような動きでコリを撃退。
1. 頭、背中、お尻を壁につけて立ったら、腕を上げる。脚は肩幅に開き、肩は上がらないように注意して。
2. 口から息をゆっくり吐きながら腕を下ろす。壁から頭、お尻、背中が離れないように。肩甲骨の動きを確認しながら、腕の上げ下げを3〜5回繰り返して。