豚肉に含まれる栄養素と期待できる効果効能
タンパク質
豚肉にはタンパク質が豊富に含まれています。
タンパク質は皮膚や髪、筋肉や臓器など、体を構成する材料になるだけでなく、体内の酵素やホルモン、免疫物質を作るなど、さまざまな体の機能を調整してくれる栄養素となっています。
筋トレをする人やダイエット中の人はとくに、積極的に摂りたい栄養素のひとつです。
ビタミンB1
豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれています。
ビタミンB1は一般的に「疲労回復」におすすめの栄養素として知られています。
糖質を代謝させるのに欠かせないと言われ、疲労からの回復を早めたい人や運動する人、ダイエット中の人やアルコールをよく飲む人は積極的に摂取するのが推奨されているようです。
ビタミンB2
豚肉にはビタミンB2も含まれているそう。ビタミンB2は、肌の新陳代謝を高めニキビを予防するという、美容に嬉しい効果が期待できる他、脂質の代謝をサポートするダイエットに嬉しい効果も。
「発育ビタミン」とも呼ばれています。
ビタミンB12
豚肉にはビタミンB12も豊富だそう。
ビタミンB12は睡眠のリズムを整えてくれる効果が期待されている栄養素。
質のいい睡眠には、規則正しい生活や運動などの生活習慣が強く関係していると言われていますが、ビタミンB12も自律神経の乱れを整えて睡眠のリズムを正常に促す役割があるのだそう。そのため、睡眠に悩みがある人は日常生活の改善とともに、このビタミンB12を積極的に摂取することが推奨されているようです。
また、ビタミンB12は葉酸と協力し、ヘモグロビン生成をサポートする役割も期待されているそう。そのため、貧血気味の人にもおすすめされている栄養素なのだそうです。
鉄
豚肉には鉄も豊富に含まれていると言われています。特にレバーは100gあたり13mg(日本食品標準成分表より)含まれているそうです。
鉄が不足すると、貧血を起こしたり寝起きが悪くなったり、さらに皮膚炎が起きやすくなったりとさまざまな不調をもたらすと言われています。
鉄は日本人女性に足りていない栄養素。思い当たる体の不調がある人は、積極的に摂りたい成分です。
亜鉛
豚肉には亜鉛も含まれています。
亜鉛は皮膚や粘膜の健康を守るだけでなく、味覚を正常に保つ役割もある栄養素です。ミネラルの中でも不足しやすいと言われています。
亜鉛は体が新しい細胞を作るときに必要なので、生まれ変わりが盛んな臓器で欠乏症になりやすいのだそう。その代表的なのが舌。細胞の生まれ変わりのペースが早いため、亜鉛不足になると味覚障害が起こってしまうとされています。
その他、亜鉛が不足すると皮膚炎や脱毛、男性の場合は性機能の低下、女性が妊娠中の場合は胎児の成長不良や奇形などさまざまな症状が心配されます。亜鉛は不足しないよう、積極的に摂るべき栄養素として知られているのです。
ナイアシン
豚肉はナイアシン(ビタミンB3)も豊富だそう。
ナイアシンは、エネルギーの生産や脂質・アミノ酸の代謝に関わっているそうで、皮膚や粘膜の健康維持に大きく関係している栄養素だと言われています。
不飽和脂肪酸
豚肉の脂のおよそ60%は「不飽和脂肪酸」だと言われているそう。
脂は体に悪いというイメージが強いかもしれませんが、この不飽和脂肪酸は体に良いとされる脂です。血液をサラサラにしたり、悪玉コレステロールを少なくしたり、動脈硬化や中性脂肪値を下げてくれる役割があると言われています。
豚肉の栄養を効率よく摂取する食べ方
タンニンを大量に摂取しない
コーヒーや緑茶、紅茶といったお茶にはタンニンが含まれています。このタンニンは、豚肉に含まれる「鉄」の吸収を抑制してしまいます。
そのため、食事中に大量のコーヒーを飲んだり、食後濃い目の緑茶を飲んだりするのは避けたほうが無難。せっかく摂取した鉄の吸収率が低下してしまうそうです。
豚肉料理を食べるときにいただく飲み物は、タンニンを含まない麦茶や水を選択しましょう。