失敗したくない! カーテンの幅や丈の長さ
カーテンを買うときは、デザインや生地が豊富にあってわくわくする反面、カーテンの幅や丈の長さなど考えるべきことも多いもの。「どこからどこまでを測ればよいのか」、「カーテンに記載されているサイズはどこまでを表しているのか」がわからないという人も少なくないはず。
そこで今回は、おうちの快適空間をつくる街のリフォーム屋さん「アトリエボックス」でインテリアデコレーターならびに窓装飾プランナーをされている米道莉恵さんに、カーテンの幅の測り方についてお話をうかがいました。
ほかにも、既製品のカーテンの一般的なサイズやカーテンのサイズを決めるときの目安、窓枠に対してカーテンが余るようなことがないように事前に気をつけたほうがよいポイントなどを紹介します。
既製品カーテンのサイズとは?
まずは、既製品のカーテンのサイズについて見ていきましょう。窓やカーテンのメーカーによってサイズは異なりますが、ここでは一般的によく見られるサイズを紹介します。カーテンを選ぶ際の参考にしてみてください。
幅100センチ×丈135センチ
人の腰の高さに位置することから「腰高窓」と呼ばれる窓に取りつけるカーテンは、このサイズが多いです。
幅100センチ×丈178センチ
このサイズは「掃き出し窓」と呼ばれる窓で使われることが多いタイプ。掃き出し窓とは、部屋を掃除した際に出るホコリなどをほうきで窓の外へ掃き出す様子が由来だといわれています。
天井から床に突くまでとは行かずとも、それなりに大きさのある窓につけるカーテンといえるでしょう。幅100センチ×丈200センチのサイズも多いようです。
カーテンの幅の測り方
続いて、カーテンの幅の測り方について解説。「カーテンの幅」とは、どこからどこまでのことを指すのでしょうか? カーテンを購入する際に、この幅を勘違いして測ってしまうと、カーテンの布地が余ってしまったり、反対に足りなくなったりしてしまいます。
曖昧だという人は、ぜひこの機会にしっかり押さえておきましょう。
長さを測るための道具を用意する
まずは、長さを測るための道具を準備。必要なものは脚立、メジャー、メモ用紙です。カーテンの多くは天井に近い高い位置から吊るすので、脚立などの踏み台は必須。安定感のある台を用意し、できれば人に支えてもらうなど、安全に気をつけて測ってください。
メジャーやコンベックスは、5メートルほどあるものがおすすめです。いざカーテンの幅や丈を測る段階になって、長さが足りないと慌てないように余裕のある長さを用意しておくのがベター。
カーテンレールの幅を測る
測るための道具を用意できたら、実際に測りましょう。測るときは、カーテンレールの長さを測ります。注意点は、現在使っているカーテンそのものの幅で測らないこと。固定ランナーのリング中心にメジャーの端を合わせ、片方の固定ランナーの中心から、反対側の固定ランナーの中心までを測ります。
カーテンを吊るす金具は、カーテンを開け閉めできるように滑車のように動かすことができます。ところが、両端の金具は動かないようになっているものが多いです。これを固定ランナーといいます。固定ランナーがあることで、カーテンが片方に寄ってしまうことを防ぐことができるのです。
つまり、カーテンのいちばん端は固定ランナーということに。固定ランナーから固定ランナーまでの長さを測れば、カーテンのジャストな幅がわかります。
装飾レールの場合は装飾キャップの根本から測る
一般的なカーテンレールは先に紹介した方法で採寸できます。しかし、なかには装飾レールという種類も。装飾レールの場合は、カーテンレールの両端に丸いボールのような装飾キャップというものがついている場合が多いです。
装飾レールは、この装飾キャップの付け根から反対側の装飾キャップの付け根までの長さを測ります。
カーテンのサイズを決めるときの目安
カーテンの幅が測れたら、次はオーダーするときの幅を決定します。「測ったサイズそのままではだめなの?」と思うかもしれませんが、ドレープのあるカーテンの場合は、そのヒダの分の布地が必要です。
実際に測ったサイズ(実寸)に対して、ゆとり分(×1.05~1.07)を足した寸法を「仕上がり巾」といいます。
生地にゆとりがなくては困るので、カーテンレールよりもやや幅に余裕を持たせて注文するのがおすすめ。ヒダつきのカーテンの場合は、採寸した幅の1.05倍で計算します。
不安があれば、カーテンレールの長さとカーテンの種類を店員さんに伝えて相談すると安心です。
カーテンが余ってしまったら?
実際にカーテンを購入するときは、採寸した長さよりもやや長めに計算します。余ることがないように、先述した方法でレールのサイズを丁寧に測りましょう。何らかの事情により余ってしまった場合には、下記を参考にしてみてください。
カーテンの幅が余ったとき
場合によっては、カーテンが余ってしまうなんてことも起こるかもしれません。しかし、慌てなくて大丈夫です。ドレープのあるカーテンの場合は、多少つまった感じになってしまうかもしれませんが、そこまで気になりません。
カーテンの丈が余ったとき
カーテンの丈が長い、もしくは短くなってしまったときは、幅の長短よりも目立ってしまうケースが多いです。そんなときに役立つアイテムがアジャスターフック。アジャスターフックとはカーテンの丈を調節できるフックのことで、ほとんどのカーテンがアジャスターフックにて納品されます。
カーテンを吊るす部分に取り付け、アジャスターフックを上下に調節することで丈を調節することが可能。ただし、アジャスターフックで調整できるのは、ほんの少しだけと思っておいた方がよいでしょう。
最後に
本記事では、カーテンの幅の測り方について解説しました。カーテンの長さを測るときに気をつけなければならないのは、今現在使っているカーテンそのものの長さで測らないこと。
測るときは、カーテンレールの長さを測ります。ポイントを押さえて、お気に入りのカーテンで居心地のよい空間をつくりましょう!
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