周りが騒がしい・静かすぎる
周囲が騒がしい場所では、話し合いに集中できません。一方で、まったく音がない環境も集中力を削ぐことがあります。そんなとき、テレビやラジオの音だと内容が気になってしまう場合もありますが、インストルメンタルなどを流せば作業に集中できるかもしれません。いずれにしましても、作業内容に応じて、適切な環境を整えることが大切です。
睡眠不足・体調不良
睡眠不足だと、頭がぼーっとして集中力を欠きます。慢性的な寝不足や体調不良は、パフォーマンスを低下させる大きな原因となるでしょう。また、空腹も集中力を低下させる要因です。集中力を保つためには、しっかりと休息をとり、バランスの取れた食事の摂取を心がけたいですね。
テーマに興味を持てない
好きなことには集中できますが、やりたくない仕事には集中できないものです。やる気が出ない仕事に対しては、どうしてもモチベーションが低下し、集中力もなくなります。自分のレベルにあっていない仕事の内容や飽きてしまった作業も同様です。このような「モチベーションの低下」が、集中力欠如の原因の一つとなります。
過剰なマルチタスク
ビジネスシーンでは複数のタスクを同時に進めることがあります。しかし、それが自分自身のキャパシティーを大きく超えてしまうと集中力は分散されてしまいます。一度に多くのことを処理しようとすると、注意力が散漫になり、どれも中途半端になってしまう可能性があるのです。複数のタスクがあったとしても、作業をするときは一つずつしか進められないものです。丁寧に一つ一つこなすことで、効率と集中力を上げるように工夫したいですね。
メールやチャットなどの頻繁な通知
仕事をしていてもスマホのメールやチャットの通知が鳴ると、そちらが気になってしまっていませんか? 度重なる通知は、集中力が途切れます。通知をオフにするか、特定の時間にまとめて対応することを決めて、作業に集中できる環境を整えましょう。
集中力が切れるデメリット
集中力が不足すると、さまざまなデメリットが生じます。
ミスが起こる
集中力が欠けていると、思考力や判断力が低下し、小さなミスを連発しやすくなります。例えば、忘れ物や計算ミスなど、「普段はしないような単純なミス」が増えることがあります。これらのミスが大きな問題に発展する前に、しっかりと体をケアして集中力を回復させましょう。
作業スピードが遅くなる
集中力がない状態で仕事を進めても、作業ははかどりません。ミスが増え、やり直しに時間がかかることで、さらに効率が悪くなることも…。集中力が切れたと感じたら、一度作業を中断してリフレッシュすることが効果的ですよ。
仕事中や仕事前にできる! 集中力を高める方法
集中力を高める方法は人それぞれですが、簡単に実践できる方法も多くあります。ここでは、仕事中に集中力が切れたときに役立つ方法を5つ紹介します。
優先順位を明確にする
「何をいつまでにしなければならないのか」を明確にすることで、作業が進めやすくなります。優先順位を決め、スケジュールを見直してやるべきことを整理すると、頭の中もスッキリ! 集中力が高まるでしょう。このとき大切なのは、無理のない計画を立てることです。
環境を整える
作業環境を整えることも集中力を高める重要な要素です。デスク周りを整頓し、不要なものを片付けることで、目に見える“雑音”がなくなります。適切な照明や快適なイスを用意することも、有効でしょう。気分がリラックスする音楽を流すなど、音にも気を配りたいですね。
休憩でリフレッシュ
集中力を持続させるためには、小まめな休憩が必要です。席を立ってコーヒーを入れたり、トイレに行ったりするなど、軽い気分転換から始めましょう。深呼吸をしたり、エッセンシャルオイルを使ってリフレッシュするのも手です。「ここまで終わらせられたらお菓子を食べる」などのごほうびを設定してモチベーションを高めるのもいいですね。
体調管理をきちんと行う
集中力を高めるには、体調管理は欠かせません。十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事は、すべての基本です。また、作業を始める前に軽いウォーキングやストレッチを取り入れることで、ストレスを解消し、体と心をリフレッシュさせることができます。これらを習慣化することが重要です。
まいにちの目標設定を行う
まいにちの目標を作ることも、集中力を高めるために効果的です。小さな目標であっても達成すれば満足感が得られ、集中力を維持しやすくなります。大きな目標を小さなステップに分けることで、進捗を確認しやすくなりますよ。さらに、進捗を可視化すれば、集中して取り組むことができます。
最後に
集中力が高くなれば、仕事の効率が上がり、ミスが減ります。この記事で紹介した集中力を高める方法を一つの参考にしていただき、あなたのビジネスや生活に役立てていただけたら、うれしいです。
TOP画像/(c) Adobe Stock
監修:キャリアコーチ菊池啓子
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