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2023.10.11

「体系的」とはどういう意味? 意味や適切な使い方、重視される理由を紹介

 

「体系的」とは、「バラバラのものを一つにまとめる」や「順序だてて組み立てられているさま」を意味します。ビジネスシーンはもちろん、日常でもよく見聞きしますので、意味や使い方を押さえておきましょう。

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「体系的」とは? 意味を確認

「体系的にまとめる」や「体系的に学ぶ」のように使われる「体系的」。特にビジネスシーンでよく登場しますが、具体的な意味を説明できる人は多くないかもしれません。

「体系的」は、頻繁に使われることもありますので、意味や使い方を把握しておきましょう。まずは意味から見ていきます。

カラフルなブロック

辞書で調べた「体系的」の意味

▷【体系的】読み方:たいけいてき
[形動]系統的。統一的。「—な研究」「—にまとめる」
(出典:小学館 デジタル大辞泉)

「系統的」とは、順序だてて組み立てられているさまのこと。一定の順序や決まりに沿い、まとまっていることを指します。「統一的」は、バラバラのものを一つにまとめるという意味系別々のものが何かしらのルールに従い、まとめられているのが「体系的」の意味と考えてよいでしょう。

「体系的」の使い方とは? 例文で紹介

ここからは「体系的」の具体的な使い方を見ていきましょう。例文とあわせて紹介します。

ビジネスをする人々のイラスト

体系的の使い方「系統的」

《例文》
・体系的に考えることで、編成しやすくなる
・語学力を伸ばすには、体系的に学ぶ必要がある
・体系的に説明すると、相手は理解しやすい

事柄を順序だてて組み立て、まとめていくことを意味する例文です。いきなりいろんなことをやるのは、「体系的」とはいいません。勉強であれば、カリキュラムを決め、それに沿って計画的に進めていくのが体系的な学び方といえます。

体系的に物事を進めることができれば、情報や手順の漏れを防ぐ可能性が高まるでしょう。

体系的の使い方「統一的」

《例文》
・事業を発展させるには、体系的な組織づくりが必要になる
・論文の内容がわかりにくいので、体系的にまとめ直すよう助言した
・さまざまな見解があるのを体系的にまとめ、一覧にした

バラバラの要素を一定の秩序や決まりに沿い、まとめることを意味する例文です。この意味の「体系的」は、組織やチームといった人の集まり、知識などの情報など、さまざまな物に対して使うことができます。

「体系的」の似た表現をチェック

ここからは「体系的」と似た言葉をチェックしていきましょう。なお、「体系的」には、「系統的」や「統一的」という意味がありますので、言い換えとしてこれらの表現を用いるのもおすすめです。

「組織的」

共通の目的のために、全体が一定の秩序をもち組み立てられている様子を表す「組織的」は、「体系的」と似た意味を持ちます。「組織的」には、目的や性質を生かすというニュアンスがあるため、密接な関係性がある、目的を有しているというような場合は、「組織的」を使うとよいでしょう。

《例文》
・人材育成において、組織的に取り組めるかどうかは重要だ
・SNS運用を組織的に行えば、大きな成果をつかむことができるだろう

「体系的」対義語は?

「体系的」の対義語もチェックしましょう。反対の意味を持つ言葉を知っておくと、さらに「体系的」について理解が進むかもしれません。

仕事をする人たちのイラスト

「個別的」

複数あるものや要素が、バラバラに存在している様子を表します。それぞれが独立し、まとまりがない状態のため、「体系的」の対義語になるでしょう。

《例文》
・受講者のレベルを見ながら、個別的に支援している
・個別的な方法でプロジェクトを進めることになった

「分散的」

物事がバラバラでまとまりがなく、散らばっているさまを表す言葉です。

《例文》
・セキュリティの観点から、情報を分散的に管理することを選択した
・今回は分散的に配置し、様子を見ている

「断片的」

物事や要素が切れ切れで、まとまりのないさまを表します。

《例文》
・苦手な分野だったので、断片的にしか覚えていない
・私は専門家ではないため、断片的な知識しかない

「体系的」英語で表すと?

英語で「体系的」を表すのは、「systematic」です。「体系立てられた」や「秩序だった」という意味を持つこの言葉は、カタカナ語として使われることもあります。

「systematic」は形容詞として使われますが、「体系的に」と副詞的に使う場合は、「systematically」になりますので、間違えないようにしてください。

《例文》
・in a systematic fashion(系統立てた方法で)
・I think systematically.(私は体系的に考える)

「体系的」をイメージしてみる

ここまで「体系的」について紹介しましたが、いまいちイメージしにくいという人もいるかもしれません。そこで、もう少し「体系的」について掘り下げてみます。

本で作った木のイラスト

図書館を思い浮かべてみよう

本がたくさんある場所といえば、図書館ですよね。日本の図書館では、「日本十進分類法」というルールに沿い、所蔵の本を分類しているところが多いとされています。「日本十進分類法」というのは、図書分類法の一つで、アメリカの十進部類法を参考に、日本で考案されました。

図書館の本、探し方は

図書館の本は、「日本十進分類法」に沿い、本の内容から次の10区分に分けられます。

《日本十進分類法区分》
総記・哲学・歴史・社会科学・自然科学・技術、工学・産業・芸術、美術・言語・文学

 

この10区分からさらに仕分けがされ、書棚に並べられるわけですが、このルールのおかげで、目的の本を探し出すことが容易になっています。

たとえば、サッカーの本を探したいと思ったら、まず「芸術美術」のコーナーに行き、そこから「スポーツ・体育」の棚に向かいます。そこに球技の本が集められている棚がありますので、その中でサッカーの本の集まりを探せばよいということです。

体系的であることには価値がある

もし、図書館の本が無秩序に並べられていたら、どうなるでしょうか? 図書館で目的の本を探し出すために、大変な時間と労力を割くことになるというのは、容易に想像できますよね。これは書店においても同じことがいえますが、欲しい本があるのに探し出すのに苦労するとなれば、図書館や書店に行くこと自体を諦める人も少なくないでしょう。

このように、物事や要素が「体系的」であることは、労力や時間を大幅に減らすことができるため、大きな価値を持ちます。また、「体系的」であるからこそ、物事や事象などの全体像を把握し、業務や活動をスムーズに進めることができるのです

おわりに

バラバラに存在するものを整え、ルールに沿いまとめることを表す「体系的」は、ビジネスシーンでよく使われている言葉です。「体系的」であることは、さまざまなことをスムーズに進めることにつながります。説明や資料作成、戦略などでよく登場する言葉なので、意味をしっかりと把握しておきたいですね。

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