上司に送る年賀状、どう書く?
年末といえば、気になるもののひとつが年賀状ですよね。年賀状を書くとき、マナーが気になることも多いと思いますが、特に上司に出す年賀状に何を書くか、毎年悩むという人もいるのではないでしょうか?
上司に送る年賀状は、とりわけ失礼のないようにしたいもの。再度マナーや注意したいことを確認しながら、添える一言についても見ていきましょう。まずは年賀状の構成について、紹介します。
年賀状の構成
年賀状のデザインや言葉の配置は基本的に自由ですが、そもそも年賀状は、新年のごあいさつとなるもの。上司に対しては、奇をてらうようなデザインやカジュアル過ぎる文言は避け、礼儀正しさを感じさせるデザインや文言を用いる方がよいでしょう。以下、構成の一例です。
1)「謹賀新年」などの賀詞
2)年始のあいさつと旧年に対するお礼
3)相手の健康や繁栄、発展を願う言葉
4)新年のお付き合いや指導などをお願いする言葉
5)「2024年 元旦」のような年号と日付
6)その年の干支や新年にちなんだイラストや写真など
7)差出人名
8)上司に送るメッセージ
1)~7)は同じでもよいですが、相手へのメッセージは送る相手別に考えることをおすすめします。
年賀状の一言、上司に書く場合の文例
年賀状で考え込んでしまうのが、相手に送るメッセージの内容という人も多いでしょう。特に上司に対しては、何を書けばよいか迷いますよね。ここからは、上司に向けて書く年賀状の一言について紹介します。文例を挙げますので、年賀状作成の参考にしてみてください。
感謝を伝える
お世話になったことに対し、感謝する気持ちを一言添えるのはいかがでしょうか。その都度お礼を伝えていたとしても、感謝の気持ちを改めて言葉にするのも素敵です。
《例文》
・旧年中は格別のご指導をいただき心から感謝申し上げます
・旧年中は常にあたたかくご指導いただき誠にありがとうございました
親しい上司であれば、もう少しカジュアルな表現でもよいでしょう。
《例文》
・いつも親身になってご指導くださりとても感謝しています
・いつも相談に乗ってくださり本当にありがとうございます
また、具体的に感謝したいエピソードがあれば、それについて触れるのもよいでしょう。失敗やミスをした際は、上司にフォローしてもらうことが多いはず。だからこそ、良好な関係を築きたいものです。年賀状は改めて感謝を伝えるよい機会かもしれません。
新年の抱負を伝える
新しい1年に自分が何を目指すのか、どのように仕事をしていくのかをメッセージに綴るというのもひとつです。
《例文》
・教えていただいたことを十分に生かして、戦力になれるよう日々努力いたします
・さらなる飛躍の年になるよう精進してまいります
・今年は○○達成を目標に、日々努めてまいります
・まだまだ未熟な私ですが、昨年以上の成果が出せるようにがんばります
親しくしている上司であれば、プライベートの目標を綴るのもよいかもしれませんね。1年のはじまりに熱意ややる気、意欲を上司に伝え、それを自分のモチベーションにするというのもおすすめです。
指導や支援のお願いを伝える
新年も、上司には何かと指導やフォローをお願いすることになるはずです。年賀状のメッセージで改めてお願いをするのもいいかもしれませんね。
《例文》
・今年も引き続きご指導のほどよろしくお願い申し上げます
・まだまだ至らぬことばかりですが今年もよろしくお願いいたします
・今年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします
上記に挙げた文例を組み合わせ、少し長めの文章にして送るというのも。年賀状だからこそ伝えられることもあるかもしれませんので、ぜひ考えてみてください。
これだけは押さえておきたい! 年賀状のマナーについて
ここからは、年賀状で押さえておくべきマナーについて紹介します。
元旦に届くよう準備を
先述したように、年賀状は新年のごあいさつです。できるかぎり元旦である1月1日に到着するよう準備をしましょう。確実に届けるには、12月25日の最終集荷時間までに投函します。同日中に回収してくれるポストに投函する、あるいは同日中に郵便局窓口に持ち込むようにしてください。
12月26日~28日に投函した場合、元旦に届くかどうかはわかりません。近隣であれば元旦に着くかもしれませんが、遠方の場合は難しいということも。確実に届けるためにも、12月25日までに投函するのが得策です。
手書きの文章を入れる
上司に送る年賀状に添える一言は、手書きすることをおすすめします。すべてパソコンで作成するのが悪いわけではありませんが、手書きの一文があると受け取る側はうれしいもの。忙しい中、手間をかけて手書きをしてくれたということに、感動する人も多いのではないでしょうか。
丁寧に書く
一言メッセージや住所などを手書きする場合、丁寧に書くということを意識してください。文字の上手下手は個人差がありますが、丁寧に書かれた文字から伝わることはたくさんあるのではないでしょうか。
手書きの際は、ゆったり深呼吸をしてから綴るといいですね。気持ちを落ち着けてゆっくりと綴ることで、丁寧さを感じさせる文字になるでしょう。
忌み言葉は避ける
年賀状に忌み言葉は使いません。忌み言葉とは、不吉な意味を連想させる言葉のこと。具体的には「去る」「失う」「落ちる」「痛む」「病む」などが該当します。また、1年の始まりの日ですから、「終わる」や「切れる」「絶える」なども避けましょう。
意外と知られていないのが、「去年」という表現も忌み言葉になること。「昨年」や「旧年」に言い換えることをおすすめします。
上記以外にも、句読点は使わないこと、賀詞は「謹賀新年」など4文字のものをできるだけ使うというのも意識したいところです。
最後に
上司に送る年賀状に綴る一言と、年賀状のマナーについて紹介しました。昨今は年賀状を送らないケースも増えていますが、上司にだけは送るという人もいるかもしれません。
普段は言えない感謝の気持ちを年賀状で伝えると、もらった相手はうれしいのではないでしょうか? 年賀状を上司に出す際は、元旦に間に合うよう、早めに準備に取り掛かってくださいね。
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