【目次】
・コテの選び方を理解しよう
・初心者さん必見!上手に巻くための下準備
・基本の巻き方をマスターしよう
・長さ別でおすすめな巻き方は?
コテの選び方を理解しよう
コテには太さや材質によって、さまざまな種類があります。理想のヘアスタイルを実現するためにも、自分の髪に適したコテの選び方について理解しておきましょう。
太さによって仕上がりは異なる
一般的に使用されているコテの太さは、19mm・26mm・32mm・38mmの4種類です。太くなるに従ってカールの仕上がりがゆるく、大きくなります。コテの太さは、髪の長さに合わせて変えるのが基本です。ベリーショート〜ショートには19mm、ショート~ミディアムには26mm、ミディアム~ロングには32mmや38mmがおすすめです。ただし、髪質や仕上げたいヘアスタイルのイメージによっては、違う太さが適していることもあります。
例えば、クセのつきやすい柔らかい髪質は、細めのコテを使用するとカールがきつくなり過ぎることがあるため注意が必要です。自然なカールに仕上げたい場合は、32mmなど太めのコテが向いています。
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髪への負担を抑えるには材質も大切
髪への負担を抑えるためには、パイプ部分の材質もしっかりチェックしておきましょう。使われている材質は、「テフロン」「チタン」「セラミック」の3種類です。
テフロンは摩擦が少なく、キューティクルが傷つきにくいのが特徴です。比較的髪に優しい材質ですが、耐久性が低く表面のコーティングが剥がれやすいので、買い替えが必要です。チタンは熱伝導率がよいため、髪への負担を抑えながらしっかりカールをつけられるのが特徴です。耐久性にも優れているので、一度買えば長く使えます。セラミックには熱を保つ性質があるため、均一なカールをつけられます。摩擦力が高いので、使うときはトリートメント剤を併用することをおすすめします。
初心者さん必見!上手に巻くための下準備
コテを上手に使うには、ブラッシングやブロッキングといった下準備が欠かせません。下準備を怠ると手早くきれいに髪を巻けない上、髪へのダメージも大きくなります。特にコテの扱いに慣れていない人は、面倒がらずに毎回、下準備をしっかり行うようにしましょう。
最初にブラッシングを
髪が絡まっていたりホコリがついていたりすると、きれいに髪を巻けません。スタイリングに時間がかかり、結果的に髪を傷めてしまいます。まずは髪全体をブラッシングして、絡まった部分をほぐし、汚れやホコリを取り除きましょう。ブラッシングすることで、キューティクルの表面にある髪を保護する成分「18-MEA(メチルエイコサン酸)」が髪全体に行きわたるため、コテの熱から髪を守ってくれる効果も期待できます。
仕上がりを左右するブロッキング
「ブロッキング」とは、髪を上下に分けて、ヘアピンなどでとめておくことです。事前にブロッキングをしておくことで、手早くバランスのとれた巻き髪ヘアを作れます。
まず、こめかみの上のラインで髪を上下に分けます。そして、髪が落ちてこないようにヘアピンやクセのつきにくいヘアクリップ、シュシュなどで上の髪をとめましょう。ショートやミディアムならこれだけでも十分ですが、ロングヘアの場合は、下の髪を耳の後ろで前後に分けます。髪の量が多い人や髪が長い人は、もう少し細かく分けておくと、より巻きやすくなるのでおすすめです。
基本の巻き方をマスターしよう
コテの基本的な使い方として「内巻き」「外巻き」「前髪の巻き方」を紹介します。内巻きと外巻きは、左右でコテを当てる向きや巻く方向を変えるのがポイントです。どちらの場合も、巻き終わったら手ぐしでカールをほぐすと、自然な仕上がりになります。
左右別 内巻きのやり方
右側の髪を内巻きにするときは、髪を挟む部分(フリッパー)が顔の外側にくるようにコテを持ち、巻きたい毛束の中間部分をコテで挟みます。反対側の手をコテの先(クールチップ)に添えて安定させ、毛先が飛び出さないように気をつけながら、コテを毛先まで滑らせましょう。手首を内側に返すようにしながらコテを回転させ毛束の中間部分まで巻いていき、そのまま数秒間キープして髪に熱を伝えます。
クールチップに添えた手を離して毛束の根元部分を持ち、コテを縦にしてゆっくり引き抜けば、内巻きの完成です。左側の髪を内巻きにするときは、フリッパーが顔側にくるようにコテを持ち、手首を内側に返すようにしながらコテを回転させて巻きます。
左右別 外巻きのやり方
右側の髪を外巻きにするときは、フリッパーが顔側にくるようにコテを持ちます。巻きたい毛束の中間部分をコテで挟み、反対側の手をクールチップに添えたら、毛先までコテを移動させましょう。手首を前に押し出すようにしながらコテを回転させ毛束の中間部分まで巻いていき、数秒間キープします。クールチップに添えた手を離して毛束の根元部分を持ち、コテをゆっくり引き抜けば完成です。
左側の髪を外巻きにするときは、フリッパーが顔の外側にくるようにコテを持ち、手首を前に押し出すようにしながらコテを回転させて巻きます。慣れてきたら、内巻きと外巻きをミックスさせたり、巻き始めの位置を変えたりしてアレンジを楽しみましょう。
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前髪をきれいに巻くには?
コテは前髪のイメージチェンジにも重宝します。普段はまっすぐ下ろしている前髪をコテでくるんと巻くだけで、雰囲気をガラリと変えられます。
コテを持っていない手で前髪を持ち上げ、根元から2~3cmほど離れた位置をコテで挟み、斜めや真下など流したい方向にスライドさせましょう。途中で動きを止めると、その部分にだけ跡がついたりカールがきつくなったりするので注意が必要です。流行の「シースルーバング(薄く束感のある前髪)」にしたいときは、前髪を少量の毛束に分けて巻きます。前髪の量が多い場合は、ブロッキングをしてから巻くと仕上がりがきれいです。
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長さ別でおすすめな巻き方は?
最後に「ショート」「ミディアム」「ロング」の長さ別に、コテを使ったおすすめの巻き方を紹介します。
くせ毛風でこなれ感を演出「ショート」
長さがないため巻きにくいショートですが、前髪や髪の表面を軽く巻くだけでもくせ毛のような動きが出て、こなれ感を演出できます。ショートにありがちな寝ぐせやハネの悩みも、くせ毛風アレンジなら気になりません。内巻きと外巻きを組み合わせた無造作スタイルもクールに決まります。
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ショートボブには、毛先を上に向かってはねさせる「外ハネ」スタイルも似合います。コテで毛束を挟んで上に巻き込むだけと手軽なので、ぜひ試してみてくださいね。
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ウェーブを感じる仕上がり「ミディアム」
ミディアムは扱いやすく、ヘアスタイルのバリエーションも豊富です。毛先だけを内巻きにしたり、全体にウェーブをかけたりと、コテ1本でさまざまなヘアスタイルを楽しめます。特におすすめの巻き方は、髪の毛を少しずつ取って、内巻きと外巻きを交互にする「ミックス巻き」です。強めに巻いて、ウェーブを感じる仕上がりを目指しましょう。巻き終えた後は、手ぐしでカールをほぐすのがナチュラルに見せるポイントです。
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自由自在にアレンジを楽しめる「ロング」
ロングヘアなら、ゆるふわカールからくせ毛風からストレートまで自由自在なアレンジを楽しめます。時間がない朝は、毛先だけを内巻きにしてほぐせば、エアリーな垢抜けヘアの完成です。ボリューム感を抑えた清楚な巻き髪スタイルにしたいときは、耳の下から毛先にかけて内巻きで自然なウェーブを作りましょう。どんなファッションにもマッチするおすすめヘアです。
全体を外巻きにしたり、毛先に外ハネをつけてから全体を内巻き・外巻きしたりすると、また違う雰囲気を演出できます。まとめ髪や編み込みをするときも、コテで巻いておくとスタイルが決まりやすくなります。
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