【目次】
・パサつく髪の乾燥、原因は?
・髪のパサパサや乾燥を改善するには?
・髪のうねりやくせ毛にも◎市販でおすすめのシャンプーやトリートメント
・自宅で簡単に髪のパサつき対策!ヘアオイルやトリートメント
パサつく髪の乾燥、原因は?
髪の毛がパサパサになりやすい理由
素敵なコーディネートができても、髪の毛がパサパサだとテンションが下がります。「スタイリングがうまく決まらない」と悩んでいる人は、まずは髪の毛がパサついていないか、なぜパサついているのか、を探ってみましょう。髪の毛がパサパサになりやすい理由をいくつか紹介します。
カラー・パーマの薬剤や紫外線のダメージ
カラーリングを頻繁に行ったり紫外線ケアを怠ったりしている場合、髪表面にあるキューティクルがダメージを受けやすくなるといわれています。「一般に“きれいな髪”といわれる髪は、キューティクルが整って、うろこ状に密に重なり合っている状態です。髪内部のタンパク質や水分もキューティクルにより守られているため、髪には艶があって手触りも滑らかです」とヘアライターの斉藤裕子さん。
しかし「カラーリングやパーマを頻繁に行うと、薬剤の影響でキューティクルが剥がれやすくなります。その剥がれた部分から髪内部のタンパク質や水分が流出しやすくなって、髪がパサパサになってしまうのです。また、紫外線は重なり合ったキューティクルの力を弱めて浮かせてしまう場合があります。そのキューティクルのダメージ+髪内部の空洞化が、髪の毛のパサつきにつながります」(斉藤さん)
使用しているシャンプーの刺激
シャンプーの洗浄力が強すぎたり、洗う時に強すぎる力をかけても髪はパサパサになります。特に夏は、爽快感を求めて洗浄力の強いシャンプーを選びがちです。しかし、シャンプーの洗浄力が強すぎると、必要な油分を髪や頭皮から奪ってしまう恐れがあります。
髪のパサつきが気になるときは、洗浄力が強すぎず保湿成分が配合されているものや、刺激の少ないアミノ酸系などのシャンプーがおすすめです。また、「キューティクルは“濡れているともろい”という性質があります。強い力で髪を洗うと摩擦によってキューティクルを傷めてしまうことも。シャンプーするときは髪がこすれあわないよう泡をしっかり立て、髪ではなく地肌を中心に優しく洗いましょう」(斉藤さん)
髪の毛内部の水分不足
キューティクルがすでにダメージを受けている場合、髪の毛内部の水分が流出してしまっている可能性があります。髪の内部が保水されていないため、髪の毛がパサパサするのです。キューティクルは、ちょっとしたことで剥がれてしまいます。例えば強めにブラッシングをしていたり、コテやヘアアイロンを頻繁に使用していると、ダメージにつながってしまうのです。
また、キューティクルは枕で髪がこすれるだけでもダメージを受けます。「髪を乾かさないまま寝てしまうなんてもってのほか。キューティクルがもろくなっているうえに摩擦の刺激が加わって、翌朝はパサパサ髪になってしまいそう…」と斉藤さん。日常のあらゆるシーンを振り返り、「キューティクルにダメージを与えていないか」と振り返ってみましょう。
加齢による髪質の変化
「特に髪に悪いことはしていない」という場合は、加齢による髪質の変化が髪をパサつかせている可能性もあります。髪は年齢が進むにつれ髪の生え変わりサイクルが遅くなり、髪も細くなりがちです。加えて髪内部に含まれる脂質量も減少するため、艶感も失われやすくなるといわれています。年を重ねるほど、髪のダメージが内部にまで影響を及ぼしているということも。
「若いころと同じヘアケア方法だと効果を感じなくなってきた」と感じる人は、加齢による髪質の変化が始まっているのかもしれません。斉藤さんによると、「肌の曲がり角は25歳と言われていますが、髪の曲がり角は35歳説。35歳を境に髪が細くなり、ツヤが低下すると言われています」。実感している方、いるのではないでしょうか?
髪のパサパサや乾燥を改善するには?
パサパサの髪の毛を治す、保湿成分を含む商品でケア

(C)Shutterstock.com
シャンプー後はコンディショナーだけで済ますのではなく、より保湿力の高いヘアトリートメントやヘアパックをプラスしましょう。髪に浸透しやすくダメージ補修成分がたっぷり配合された商品は、髪内部のダメージにも効果的です。
「洗い流すインバストリートメントやヘアパックは油分が多いので、週に数回のスペシャルケアにすると髪がモッタリとしません。神への浸透力を高めるために、シャンプー後に髪の水分をよく切ってからダメージが気になる中間〜毛先になじませ、タオルを巻いて湯船に浸かるのがおすすめ。適度に時間を置いたら、ヌメリがなくなるまでよくすすぎます」(斉藤さん)
洗い流さないアウトバスタイプのトリートメントは、髪内部のダメージ補修というよりキューティクルを守るコーティング的な役割を果たします。タオルドライをしてから適量を髪の中間〜毛先になじませ、ドライヤーでドライ。ただし、使用量には注意が必要です。「髪が乾かないから」とドライヤーを当てる時間が長くなれば、かえって髪を傷めてしまいます。「特に濃厚で重めのオイルを使うと乾きにくいです」と斉藤さん。アウトバストリートメントは、自分の髪質に合わせて選ぶことが大切です。
ブラッシングは優しく丁寧に
からまった髪の毛をほぐすためのブラッシングも、美髪には欠かせません。
いきなりシャンプーするより、髪にも頭皮にもだんぜんいい! それが、シャンプー前のブラッシング。地肌がほぐれるので、毛穴の汚れが 落ちやすくなる。頭皮がやわらかくなるので、抜け毛対策にも効果的。髪のツヤアップはもちろん、顔のリフトアップにもいい! 面倒なときは頭頂をブラシでポンポンと軽く叩くだけでもOK。
毛先のからまりをとかす。→襟足から頭頂部に。下から上に。→額〜こめかみ〜頭頂部に向かって。
自然乾燥はNG!髪を痛めにくいドライヤーのやり方
銀座にある人気ヘアサロン「GARDEN Tokyo」のトップスタイリスト、本木亜美さんに伺いました。
「髪が濡れているときはキューティクルが開いている状態なので、そこからどんどん水分や栄養分が抜けていきます。乾いているときに比べて強度も低下しているため、摩擦や引っ張りに弱くなっています。濡れたままの頭皮は、必要な水分が奪われ乾燥してトラブルの原因に。雑菌も繁殖しやすいんです。髪を洗ったら一刻もはやく乾かすことが大事です」(本木さん)

(C)Shutterstock.com
1.タオルドライは、吸水性のある髪用タオルでこすらずに水分を拭き取る
「頭皮→髪の順にタオルで水分を拭き取ります。まずタオルを頭にかぶせ、手で押さえながら頭皮の水分を吸収させます。髪はタオルで挟んで、水気がなくなるまで押さえます。ポンポンと優しく叩くのはOK。頭皮も髪も、ゴシゴシこするのは絶対にやめてください。髪のキューティクルをはがし、ダメージにつながります」(本木さん)
2.髪に栄養を与えてからコーミング
「タオルドライが終わったら、ヘアオイルやクリームなど洗い流さないトリートメントを髪の毛先を中心になじませます。髪が濡れている状態はキューティクルが開いているため、栄養が入りやすいからです。アイテムは、髪質やテクスチャー、仕上がりの好みでチョイスしてください。毛先全体になじませたら、目の粗いコームで軽くとかしてムラなくのばしつつ毛流れを整えます。濡れている髪はかなり弱いため、ブラッシング用のブラシでとかすのはやめてください。このあと、すぐにドライヤーを当てずに、髪をタオルでもう一度包みます。タオルがさらに水分を吸収して、ドライヤーを使う時間が短縮されます」(本木さん)
3.前髪→後頭部→耳周りの順に乾かす
基本的に強風で、根元を先に乾かします。最初に乾かすのは、生えグセがあったり割れたりする前髪。手を開いて地肌に軽く指を当て、左右に揺らしながら根元にドライヤーの風を当てて乾かすと、根元のクセがとれてフラットな状態になります。次は、髪が密集していていちばん乾きにくい後頭部(襟足)を乾かします。そして耳周りを乾かします。意外と乾かせていない場所なので、手を開いて根元から指を通しながら根元までしっかり風を当てます。ドライヤーを小刻みに動かすようにすると、熱が一定の場所に当たらずに分散して、熱による負担が軽減されます。根元が乾いたら、全体に手ぐしを通すようにして毛先を纏めながら乾かします。このとき、ドライヤーの風は斜め上から当たるように。毛先までしっかり乾いたら、ドライヤーを弱い冷風に切り替えて全体に当てながら手ぐしを通すとキューティクルが整ってツヤが出ます」(本木さん)
髪のうねりやくせ毛にも◎市販でおすすめのシャンプーやトリートメント
アヴェダ|サップモス ウェイトレス ハイドレーション シャンプー・コンディショナー
重さを与えることなく髪に水分を補給。濡れた髪に対して摩擦を軽減し、絡まりを防いで穏やかに洗浄。 また、髪の広がりを61%軽減し、内側に水分を閉じ込めながら、うるおってさっとまとまる髪へと導きます!
一般的なシャンプーと比べて、水分が25%少ない、濃縮された特別なフォーミュラ。この水分バランスにより、豊かな泡立ちとうるおいをキープする、シリコン フリーのシャンプーです。
▲(左)サップモス ウェイトレス ハイドレーション シャンプー 200mL 3,100円(税抜) /(右)同 400mL 5,000円(税抜)
重さを与えることなく髪に水分を補給。すぐになじんで髪のもつれをほぐします。 内側に水分を閉じ込めながら、さらっとまとまる髪へ導く、シリコン フリーのコンディショナー。
▲(左)サップモス ウェイトレス ハイドレーション コンディショナー 200mL 3,300円(税抜) /(右)同 400mL 5,300円(税抜)
florance(フローランス)|ボリュームシャンプー&トリートメント
健康な頭皮環境に導く『美髪菌』配合、アミノ酸系洗浄成分でスッキリ洗えて乾燥が気にならない頭皮へ導く。乾燥・フケ・かゆみなど大人の頭皮悩みをケア、頭皮と髪にダブルでうるおいを与えることでハリ・コシのあるツヤ髪が期待できます。シリコン、合成着色料フリーなら髪にも頭皮にもやさしく使えます。
▲各1,980円(税込)
NatureLab TOKYO(ネイチャーラボトーキョー)|パーフェクトスムース シャンプー
乾燥したうねり毛に栄養と滑らかさを与えるスムースシリーズ。ユズセラミドと希少なオイルがしっかりと洗い上げ、髪を扱いやすくしてくれます。剝きたてのユズの香りにインスパイアされた、温かみのあるフレッシュな香りです。
▲パーフェクトスムース シャンプー 340ml、パーフェクトスムース コンディショナー 340ml、パーフェクトスムース ヘアオイル 50ml 各1,980円(税抜)
ダイアンボヌール|グラースローズシャンプー
98%以上天然由来成分で、オーガニックオイル配合。頭皮の乾燥を防ぎながら髪をうるおいで満たし、柔らかくハリのある状態へ導いてくれる。香水の産地フランス・グラース産の希少な天然香料を使用した、こだわり抜いたフレグランスも◎。
▲500ml 各¥1,400
自宅で簡単に髪のパサつき対策!ヘアオイルやトリートメント
冬のケアにも◎髪の乾燥・静電気対策に
洗い流さないトリートメントオイル・ミルクで乾燥しらずな美髪に
「La ViLLA ViTA」の洗い流さないトリートメント「リ・ヘア ミルク」「リ・ヘア オイル」を ”乾かす前” ”乾かした後”と使い分けることで、髪内部までうるおいを与え乾燥に負けないツヤ髪へ。使い方を早速チェックしてみましょう。
【ケアのポイント】
洗髪後、 タオルドライした髪に「リ・ヘア ミルク」を塗布。 髪のうるおいバランスを整えパサつきを抑えます。さらに熱や酸に強い成分“イソマルト”がドライヤーの熱から髪を保護してくれます。髪が乾いたら、100%オイル設計の「リ・ヘア オイル」で潤いを閉じ込めます。「リ・ヘア ミルク」「リ・ヘア オイル」は20種類の稀少な天然オイルを贅沢に配合した保湿アイテムで乾燥から髪を守ってくれるのでこの季節に欠かせません。
1:洗髪後、 タオルで頭皮を揉むように指の腹を使って水分をよくふき取ります。
2:「リ・ヘア ミルク」適量を手のひら全体によく伸ばし、指を絡めて指の間までよく伸ばしたら毛先を中心に髪の内側⇒外側⇒髪全体によく揉み込んで髪になじませる。
3:手ぐしで毛の流れを整えながら、 ドライヤーの風をキューティクルの流れに沿って上から下に当てて乾かす。
4:「リ・ヘア オイル」を同様に塗布し、 仕上げに毛先⇒中間⇒全体の順に丁寧にコーミング
乾燥に負けない髪を目指すべく、ヘアミルク&オイルのダブル使いでうるツヤ髪を目指しましょう!
▲左/リ・ヘア ミルク 80g ¥2,800 右/リ・ヘア オイル 50ml ¥3,500(La ViLLA ViTA)
広がる、まとまらない、乾燥によるパサつきにおすすめヘアオイル2選
ツヤのあるしなやかな髪に憧れ続けるアラフォーが、使ってよかった!と感じたおすすめヘアオイルをご紹介します。
ケラスターゼ ユイル クロノロジスト R
▲100mL 6,000円(税抜)
洗い流さないトリートメントとしてタオルドライした髪に使います。程よくとろみのあるテクスチャーでフローラルベースの香りは癒し効果も抜群です。これを使った日は、娘にいい香り〜と反応されるほど。そしてドライヤーをかけたあとのまとまりが違います!超ドライ毛で広がりやすい髪がブローせずともかなりおさまりのある状態にしてくれる優れもの。
ルミナスヘア アウトバストリートメント オイル
▲90mL ¥2,100(税抜)
SNSでバズっていたのをみて気になり、使ってみたところ髪のまとまりがグンとアップ!こっくりとした重めのオイルがいかにも保湿をしてくれそう。タオルドライしたあとの髪に適量をなじませて乾かすだけ。まとまりの良さが格段にアップしました。
艶のある髪へ「イソップ ヘアオイル 25」
イソップは、オーストラリア・メルボルンに拠点を構えるコスメブランド。選び抜かれた植物由来成分をメインに、非植物由来成分の材料も厳選し、スキンケア・ボディケア・ヘアケア商品が作られています。そんなイソップが提供する高濃度エモリエントオイルです。ホホバオイル、スイートアーモンドなどがブレンドされています。グリーン、シトラス、フレッシュのアロマが特徴で、艶のある髪に導いてくれます。ゴワつく髪、乾燥した髪、縮れた髪などにおすすめ。