「ご査収の上よろしくご手配を賜りますようお願い申し上げます」
内容をよく確認して受け取った上で、さらにもうひと手間を要求している表現です。確認の後、必要な手配をするように促す内容になっています。
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⾔い換え表現にはどのようなものがある?
「ご査収」の類語、言い換え表現についても覚えておきましょう。
「ご高覧のほどよろしくお願い申し上げます」
「ご高覧」は、相手の「見る」という行為に対して使う尊敬語で、「広く全体を見る」という意味で使われます。「ご査収」のように、事務的な細々した内容に使うことはあまりなく、立場が上の人に対して使います。
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「お目通しのほどよろしくお願い申し上げます」
「お目通し」は、一通り目を通すことを意味します。短時間でざっと見るようなイメージで、「ご一読」と同じようなニュアンスで使われます。
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「ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」
「ご確認」は幅広く使える言葉です。上の1の「ご高覧」も、2の「お目通し」も、「ご確認」でカバーできる表現です。ですが、状況や相手によって、「ご高覧」や「お目通し」などを使い分けられると、何でも「ご確認」を使う人よりも、デキる人という印象を持たれることでしょう。
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「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」の英語表現とは?
「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」の英語表現もご紹介しておきます。難しく考える必要はなく、英語では「read」や「check」、「confirm」というシンプルな単語で表現できます。
1:「Please read the detail.」(詳細をご査収ください)
英語にすると、とてもシンプルですね。「read」の意味は「読む」。pleaseをつけることで、丁寧にしています。
2:「Please check the attached file.」(添付ファイルをご査収ください)
こちらの例文もシンプル。「check」は「調べる」という意味。pleaseをつければ、「ご査収ください」と訳せます。
3: 「Could you please confirm it?」(ご査収のほどよろしくお願いいたします)
「confirm」は「確認する」という意味になります。「could you please」とすることで、とても丁寧な言い回しになりますよ。
最後に
「ご確認」よりも用途が絞られる「ご査収」。それだけに、正しい使い方を覚えると、よりニュアンスが伝わり、スムーズにビジネスを進めることができるでしょう。また、相手から「ご査収ください」というメールを受け取った場合は、「確かに受け取りました。内容を確認次第、ご返信いたします」という旨のメールを返信しておくといいでしょう。
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