食べるものを変える
どうしても食欲がおさまらないのなら、食べるものを変えてみましょう。
おすすめは栄養がしっかりあってダイエットにもよいとされる「低脂肪・高タンパク」な食品。
間食に高脂質なものや糖質の高いお菓子に手を出してしまうくらいなら、低脂肪なタンパク質の食事を思い切って摂ってしまった方が体にいいはず。
医師の日比野佐和子先生は、抗酸化成分豊富なサーモンや、疲労回復効果の高い鶏むね肉などの食事をおすすめしています。
他にも、発酵調味料である味噌を使ったスープもおすすめ。
ビタミンC以外の栄養素すべてを含む完全食品「卵」も、空腹を満たすのにぴったりです。
(C)Adobe Stock
お菓子が食べたくなったらナッツや高カカオチョコレートを
どうしてもお菓子が食べたくなったとき、カロリーを摂りたくないからと人工甘味料を使った製品に手を出したくなる人もいるかもしれませんが、カイロプラクター・姿勢教育指導士の碓田紗由里さんによれば、これは「甘味依存症」に陥りやすい注意したい行動だと言います。
「パッと見の摂取カロリーは減りますが、体には決してよくありません。人工甘味料は腎臓に過度な負担がかかり、副作用としては頭痛やめまい、むくみなどが生じる場合も。
人工甘味料は味覚を狂わせ、さらに依存性が高いといわれています。例えば、アステルパームは普通の砂糖と比較すると、100〜200倍もの甘さを感じるといいます。これを摂り続けると、『もっと甘いものが欲しい』という状態になり、コーヒーに砂糖を1袋だったものが、2袋、3袋…と徐々に増えていき、甘いもので頭がいっぱい…という状況になるケースも。
実は学生時代、私も似たような経験をしたことがあります。甘いものなしでは生活ができない、おなかいっぱいになっても甘いものを食べてしまう、といった『甘味依存症』になり、結果太ってしまうという状況になりかねないので、注意しましょう。健康食品と認識されがちなドライフルーツにも注意。ドライフルーツは高カロリーで砂糖を食べているようなものなので、こちらも避けましょう」(碓田さん)
お菓子がどうしても食べたくなったら、高カカオチョコレートやクルミなどのナッツがおすすめ。満腹感が得られやすいうえ、太りにくいと言われています。
生理期間を上手に乗り越えるおすすめの食べ物
暖かい飲み物や食べ物
冷えは生理痛だけでなく、肌荒れや不眠、免疫力の低下など、さまざまな体の不調を引き起こします。
逆に体温が1℃上がれば、代謝や免疫力がグンとアップします。そのため、体を温めるシナモンなどのスパイスを使ったドリンクや、暖かいスープなどを積極的に食べるようにしてみてはいかがでしょうか。
満腹感も感じられやすくなるので、食欲が自然とおさまるかもしれません。
鉄分を多く含む食材
毎月生理がある女性は、鉄分が不足しやすく貧血を抱えている人が多いと言われています。そのため、自覚がなくても生理中はとくに、鉄分を多く含む食材を積極的に摂取することが推奨されているようです。
例えば以下のような食材がおすすめ。
・ビーツ
・レバー
・小松菜
・ほうれん草
・干しぶどう
・ドライいちじく
・ドライデーツ
など。
これらはビタミンEを含む食材と摂ることで、さらに効果的だそう。ビタミンEには抗酸化作用があり、血液を滞らせる老廃物の過酸化脂質を抑えて血流を促進してくれる効果が期待できるそうです。
大豆製品
生理中は、豆腐やきな粉、納豆や豆乳など大豆製品を摂ることも推奨されています。
大豆製品には子宮の収縮を抑えるという「マグネシウム」が多く含まれている上、女性ホルモンに似た働きがあると言われる「大豆イソフラボン」や抗酸化作用がある「大豆サポニン」が含まれています。
これらは中性脂肪を下げたり美肌効果をもたらしたり、脂肪燃焼を促進する効果も期待されているのだとか。
腹持ちが得られやすい大豆タンパク質も摂れるので、生理中、食欲が止まらないという人にもぴったりです。
▼あわせて読みたい