【目次】
パウダースノーで知られるニセコ。行ってみたらすごいところだった!
国内バケーションといえば沖縄が多い我が家ですが、今年の冬休みはこれまでずっと気になっていたウィンターリゾート、北海道のニセコで過ごしてきました。4歳になった息子に本格雪山デビューをさせてあげたく、ほかにもいくつか候補地があったのですが、「雪質」「インターナショナルな雰囲気」「パパママも今一番気になっている!」の3点がニセコ行きを決めた理由でした。
実際、サラサラのパウダースノーと豊富な降雪量で、今や世界的な評判となっているニセコの雪は感動モノ!またオーストラリアやタイ、マレーシア、香港、台湾など、外国からのお客様が多く、噂に聞いていたとおり、海外スキーリゾートのような雰囲気が漂い非常に刺激的でした。
英語しか通じないスタッフの方もたくさん見かけましたが、これはこれでご愛敬。特に驚いたのが、ホテルやレストランなどのクオリティの高さ。外国人の富裕層が「高級」「高品質」を求めてやってくるため、ちゃんと彼らを満足させる食事やサービス、宿泊施設が用意されていて、それなりに旅行経験のあった私も、「こんなところが日本にあったのか!」と衝撃を受けました。
▲ニセコには「ニセコユナイテッド」と呼ばれる4つのゲレンデがあり、車やバスでの往来も簡単に可能。ウィンタースポーツ好きには天国です。
▲ゲレンデ隣接のキッズクラブ。世界中のキッズたちと英語で触れ合ったり、パウダースノーでの雪遊びができたり、ニセコならではの体験がいっぱい!
▲高級ホテルやコンドミニアムが並び、屈指の賑わいを誇るニセコひらふ地区。後方にそびえるのは「蝦夷富士」の異名を誇る羊蹄山です。
▲ニセコのグルメのレベルには驚嘆!ミシュラン星付きシェフが手がける札幌の名店「méli mélo」の姉妹店も登場し、毎晩何を食べるか迷ってしまいます。
▲今回の旅は、2022年12月にグランドオープンしたばかりの「雪ニセコ」に宿泊。後半で紹介しますが、キッズルームも備えた子連れも優しいコンドミニアム型ホテルでした。
ゲレンデに隣接するキッズクラブで、ニセコならではの託児体験を。
私たちがニセコを訪れたのは12月上旬。まだ仕事納めもしていないので、パパママは平日日中は基本的にテレワークしながらのワーケーションとなりました。そこで頼りになるのが、キッズクラブやベビーシッターの存在。ニセコで利用させていただいた「ニセコキッズクラブ」はニセコHANAZONOリゾートのスキー場に隣接するキッズクラブで、ただ託児するだけでなく、インターナショナルプリスクールのような国際交流や、転んでも痛くないニセコのパウダースノーの中で雪遊びができるのが魅力です。
実際に利用させていただいた日は、イングリッシュスピーカーの保育士さんが2名、日本人保育士さんが1名いらっしゃり、10人ほどの子供たちを見てくれていました。日本人はうちの長男長女だけで、特に4歳の息子は英語が飛び交う環境に最初はナーバスに反応していたのですが、慣れるとおもちゃで一緒に遊んでみたり、つたない英語で自己紹介をしてみたり、彼なりにコミュニケーションを取ろうとする様子がかわいらしく、面白かったです(笑)。
1日保育の中では、気候次第ではあるものの、目の前のゲレンデで雪遊びするタイミングもあります。ソリやスコップ、スノーボールを作る器具を貸してくれて、息子も目一杯ニセコの雪を堪能したようでした。本当は家族と一緒の時間にスキーレッスンにも参加させてみたかったのですが、そこは残念ながら気分が乗らなかったようで断られてしまいました!(笑)
▲ニセコキッズクラブでの保育の様子は、あとで写真を共有してくれるので、子供たちがどのように過ごしていたか知ることができます。
▲海外から遊びに来ているお友達とスノーボールを作って遊ぶ我が息子。英語はまだ話せませんが、ひるまずにコミュニケーションを取る姿勢は立派だった!
▲キッズクラブと同施設内にある屋内キッズアドベンチャー「ギャラクシー・オブ・キッズ」。クライミングウォールやボールプールが備わります(別途有料)。
▲ニセコキッズクラブでは、雪道対応のベビーカーや、ベビーベッド貸し出しもしており、滞在先に配送や回収もしてくれるので便利。
▲こちらは別日に滞在先でベビーシッターさんをお願いした日。息子の念願だったオラフの雪だるまを一緒に作ってとっても喜んでいました!
2022年12月グランドオープン、コンドミニアム型ホテルの「雪ニセコ」に滞在。
今回私たちが滞在したのは、ホテルやレストラン、コンビニ、バーなどがたくさん立ち並ぶニセコひらふエリア。初めてのニセコだったので、まずはこの一番にぎやかなエリアを選んだのですが、東側のニセコHANAZONOリゾート、西側のニセコアンヌプリ国際スキー場、どちらにもアクセスしやすい立地でとても便利でした。
宿泊した「雪ニセコ(セツニセコ)」も大当たり!今年の12月にグランドオープンしたばかりの最新コンドミニアム型ホテルで、ニセコひらふエリアでも最大級となる全190室の客室や、バラエティ豊かな6つのレストラン&バー、さらにジムや温泉、ヨガスタジオといった750㎡にも及ぶウェルネス施設の充実は、私の中にあった雪山リゾートの概念を大きく塗り替えるものでした。とにかく豪華で快適!
キッチン付きなので1歳の娘の離乳食対応もしやすく、また私たちが滞在した部屋はリビングとベッドルームがセパレートしていたので、子供たちの寝かしつけやワーケーションでの仕事もスムーズに行うことができました。コンドミニアム型でありながらホテルのフルサービスを受けられ、子供用のダイニングチェアやベッドガード、おむつ用ゴミ箱などを事前にお願いしていたらきちんと用意していただけて大変ありがたかったです。
▲ニセコひらふエリアの大動脈、道道343号線沿いにあり、ひときわ目立つラグジュアリーな外観の雪ニセコ。
▲足を踏み入れた瞬間にテンションがあがる、エントランス脇のモダンでスタイリッシュな暖炉。寒さに凍えるゲストを温かく迎え入れてくれます。
▲ソファとその奥にダイニングテーブル、キッチンを備えた客室(2ベッドルームスイート)。最大6名まで滞在できるので3世代旅行にもおすすめ。
▲伝統的な日本家屋の美しさを踏襲し、シンプルながら快適でセンスのよい客室。部屋によっては専用露天風呂を備えた客室もあるそう!
▲ベッドルームに備えつけられたデスクで、子供たちが起きる前にテレワーク。ワーケーションはビーチリゾートより冬山の方が捗る気がします。
ニセコでも最大級のスパエリア&充実の館内設備。キッズルームも広い!
ほかに子連れ目線では、24時間利用可能(ただしスタッフ不在のため必ず親の同伴が必要)なキッズルームがあるのも◎。ホテル自体が新しいので、設備やおもちゃ自体もどれも綺麗で種類も豊富。ちょっと子供たちがぐずったときにさくっと連れて行けて、大変ありがたい存在でした。
またホテルに貸切温泉があること自体は珍しくないのですが、ここでは宿泊者はなんと1回目の利用は無料(45分間)という太っ腹ぶり!おかげで家族揃ってのんびりと温泉で体を温めることができました。細かい点ですが、冬のニセコでは屋外駐車場だと雪の降る中で子供たちを乗せたり下ろしたりするだけで一苦労なので、地下駐車場があるのもよかったです。実際に泊まってみて、子連れ目線で嬉しい要素が満載の雪ニセコでした。
一方で、Lapidem Tokyoとコラボレーションし、東洋医学の伝統療法を取り入れた「六花(リッカ)スパ」や、ヨガスタジオとしてレッスンが受けられる「Studio En」、最先端のフィットネスマシンを揃えたジム、雪山で凍えた体を芯から温めてくれる大浴場の温泉&サウナなど、エリア最大級のウェルネス設備が揃うのも雪ニセコの魅力。決して子連れ目線だけでなく、大人旅やカップル旅でもしっかり、ウェルビーイングを楽しめるリゾートだと感じました。
▲この右手と後ろ側にも広々したスペースのあったキッズルーム。いろんなホテルで利用させていただきましたが随一の充実度です。
▲「睦月」「皐月」「葉月」「神奈月」と四季に因んだ名前が付けられた、計4室の貸切温泉。家族での団欒にとってもありがたい!
▲ニセコではすぐに車にも大量の雪が降り積り、都度除雪の必要があるため、宿泊者専用の地下駐車場があるのはかなり嬉しいポイント。
▲降り積もる雪を眺めながらエアロバイクやランニングマシーンを走るのも乙な過ごし方。この右手にはトレーニングベンチやフリーウエイト器具も充実。
▲六花スパでは北海道の薬草や酒を使った足浴「始まりの儀式」からスタート。リラックスや肉体疲労回復など目的別に精油エッセンスが選べ、トリートメント効果を高めてくれます。
札幌で話題の名店からラーメン「AFURI」まで、館内グルメの選択肢もニセコ随一。
ニセコでは子連れのため、テイクアウトや自炊もたくさんしましたが、もちろん外食も楽しみのひとつでした。前述したとおりニセコひらふエリアはレストランの数が多いのが魅力。しかしながら、そうは言っても雪が降る中、子連れで都度外食するのはなかなか大変なものです。
その点、雪ニセコは館内だけでもフランス&イタリア料理の「méli mélo -Yuki No Koe-」、東京発ラーメンの名店「AFURI」、和食懐石の「蟹鮨 加藤 INORI」、札幌店はミシュラン2つ星に輝く「天ぷら あら木」、ボストン出身オーナーシェフによる牡蠣とプライムステーキの店「ルークズ・オイスターバー&チョップハウス」、ソムリエがワインをセレクトするラウンジバー「PARK90」など、敷地内だけでコンセプトの異なる6のレストランとバーが集まっており、外出せずとも選択肢が豊富でとても便利です。
我が家はカジュアルに温かいものが食べたい時はAFURIへ、北海道ならではの食材をゆっくりとコース料理で味わい時はméli mélo -Yuki No Koe-の個室を使わせていただきましたが、どちらもキッズフレンドリーな接客でとても素敵なダイニング体験となりました。やっぱり、食事の思い出がいいリゾートって、大人はまた戻ってきたくなるんです。
▲フランス語で色々なものが混ざり合うという意味のméli mélo。北海道産の食材を中心に提供。アラカルトやキッズプレートも充実しています。
▲ブランド牛、白老和牛を使った主菜には、同じく道内産のじゃがいも、ハーブを添えて。ペアリングはブルゴーニュ自然派の第一人者、オレリアン・ヴェルデの赤。
▲méli mélo -Yuki No Koe-ではビュッフェスタイルの朝ごはんも提供。いくらや和牛、うなぎといった豪華食材が朝から並び、お茶漬けスタイルで楽しめます。
▲専任のバリスタがコーヒーやラテを入れてくれるméli mélo -Yuki No Koe-。札幌の自家焙煎店のコーヒー豆、契約牧場の美瑛産ジャージー牛乳を使うなど、こだわりも本格的。
▲AFURIは、羊蹄山の麓の天然水を使った自家製麺を使用。心も体も温まるラーメンでした。ミクソロジストが作るカクテルも楽しめる新業態になっています。
今回は、ニセコでのちょっと早めの冬休み兼ワーケーションの様子をご紹介しました。ちなみに12月上旬にニセコを訪れると、まだアーリーシーズンなのでホテル代やリフト代が安く(倍以上違うこともザラ!)、ニセコの街なかやゲレンデも比較的空いているというメリットがありました。一方、デメリットとしては、まだ圧雪が間に合わなくてすべてのコースが滑走できなかったり、12月中旬以降にならないとオープンしないレストランなどがあったりする点でしょうか。
いずれにしても家族連れでのんびりと長期滞在するのであれば、あえて少し時期をずらして12月上旬(もしくは3月下旬以降)に滞在するというのも非常におすすめできると感じました。アーリーシーズンと言えど、ニセコに1週間も滞在すれば高確率で新雪に巡り合えるはず。ぜひニセコの魅力を現地で堪能してみてください!
▶︎雪ニセコ
トラベルエディター
伊澤慶一
旅行ガイドブック『地球の歩き方』編集部にて国内外のガイドブックを多数手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌のホテル特集ページ制作を手がけたり、「ワーケーション」や「ステイケーション」をテーマに連載記事の執筆、また自らのInstagramアカウントで日々おすすめホテル情報を発信している。
アカウント:@izawakeiichi
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