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2023.04.29

幅広い場面で活用できる「リスクマネジメント」とは?手順や重要性などについて解説

 

どんなに慎重に計画を立てても、リスクはつきもの。そこで、リスクを予測、損失を最小限に抑えるために、リスクマネジメントが必要です。この記事では、リスクマネジメントの基本的な考え方や手順などついて解説します。

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そもそもリスクマネジメントとは?

普段、何気なく使っているけれど、「正しい意味は知らない」言葉ってあるもの。特にカタカナ言葉となると、フィーリングで使っていることさえあります。

たとえば、「リスクマネジメント」という言葉を仕事で使ったり、見聞きしたりすることがあるでしょう。しかし、正しく理解しているかというと自信がない人もいるかもしれません。管理職の立場になると、リスクマネジメントを意識せざるを得ないことが多くなります。さて、リスクマネジメントとはどういうことなのでしょうか。

手書きのリスク管理のイメージ写真 赤字で中央にRisk、四方にReducce、Accept、Transfer、Afraidと書かれている

リスクマネジメントとは、経営活動において生じるさまざまな危険を、最少の費用で最小限に抑えようとする管理手法のことをいいます。最近では企業に限らず、医療や介護、看護の現場でもリスクマネジメントについて言及されるようになりました。これは育児においても活用できる知識です。リスクマネジメントの研修なども行われています。

リスクマネジメントにおいては、企業や組織が直面するリスクを定量化したり、そのリスクを最小限に抑えるための計画や戦略を立てて実行したりします。

リスクマネジメントの重要性

それではなぜ、リスクマネジメントが重要なのでしょうか?

今の時代、社会の複雑化や技術の進歩によって「ちょっとした」行動が会社の経営にとどまらず、業界全体やさらには社会全体にも影響を及ぼすということが起きるようになりました。

SNS炎上に悩む人のイメージ写真

近年の例では、従業員や一般客による飲食店でのいたずら行為の動画投稿などによって、関係のあった会社への影響(信頼低下や株価の下落など)のみならず、業界全体への信頼が揺らぐなど大きな事態に発展したケースもあります。

当然のことながら、このようなことになれば事業存続に関わります。また、SNSへの動画投稿に限らず、海外情勢などによって部品や食品が入ってこないなどのリスクも想定されるわけです。ほかにもサイバー攻撃による被害など、考慮しなければならないリスクはたくさんあります。対応を間違えれば、簡単に事態が悪化してしまうのです。

そこで、リスクマネジメントによって考えられるリスクによる損失を予測したり、それに事前に対応したりといったことがますます重要になってきているのです。

リスクの種類

リスクには、大きく分けて2種類あります。それぞれについて説明します。

プレゼンのイメージ写真 投影された資料を使ってプレゼンをする人とそのプレゼント聞いている人々

1:純粋リスク

「純粋リスク」とは、損害や損失のみをもたらす危険のことをいいます。保険業における火災・地震・気象災害などのことです。

純粋リスクは概念的にわかりやすく、またそれ自体の発生を予測することは困難ですが、損害保険などによって対策が取りやすいという特徴があります。これまでは、リスクへの対策は損失を回避するものとして純粋リスクのみを対象としたものでした。

2:投機的リスク

「投機的リスク」とは、利益または損失のどちらかの可能性がある危険のことをいいます。政治・社会・市場の環境変化や制度変更などが例としてあげられ、これらは内容次第で損失にも利益にもつながるものです。

近年では、投機的リスクを含め、リスクは利益の源泉であり、リスクを取って利益を追求しないと企業が成長できないと考えられるようになってきています。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」といったところでしょうか。

リスクマネジメントの手順

リスクマネジメントの手順については、以下のような流れで行われます。

会議のイメージ写真 ノートパソコンや資料が置かれたテーブルを囲んでいる人々

1:コミュニケーションと協議

組織内外の関係者とコミュニケーションをとり、リスクに対する考えを共有します。具体的には、リスクマネジメントに対する目線合わせやリスクマネジメントの意義の説明などが該当するでしょう。

また、関係者が組織に期待することは、日々変化していくものです。まして今は変化が速い時代。コミュニケーションや協議は、リスクマネジメントの各プロセスにおいて、継続的・定期的に行った方がいいでしょう。

2:組織状況の確定

組織の現状を把握し、リスクマネジメントを適用する範囲と状況、基準を決定します。また、リスクマネジメントを実施するために必要なリソースの配分・確保や、リスクマネジメントを担当するチームの連携強化も行いましょう。

すべてのリスクに対して、制限なく予算や人員を割けるわけではありません。どこまでのリスクに対応するのかを絞る必要があります。リソースの配分を最適化しながらリスクマネジメントを推進するために、各部署の担当者同士で連携することが重要です。

3:リスクアセスメント

リスクアセスメントは、リスクの特定→分析→評価という流れに沿って行われます。

まずは、どのようなリスクが発生し得るかということを洗い出しましょう。リスクの種類としては、事故・災害のリスク(火災・洪水・地震)、法務リスク(知的財産権訴訟・製造物責任訴訟)、財務リスク(投機失敗・企業買収・株価急変)などが列挙できます。

リスクを洗い出したら、次はリスク分析。リスクの発生確率や影響度合いなどを評価し、リスクを定量化します。しかし、計算する際には注意が必要。影響度合いが小さくても、発生確率が高ければ、それは頻繁にリスクに対応しなければならないということです。

それは、利益を上げるための時間を奪ってしまうことにつながりかねません。また金銭的に見れば小さなリスクであっても、人命にかかわる、あるいは企業イメージを損ねるものであれば、それは過小評価しない方がよいといえます。

4:リスクへの対応

リスクアセスメントで特定されたリスクに対して、対応策を策定します。この段階で、リスク回避、リスク源の除去、リスク保有などの方針を決定し、実行に移しましょう。

リスク回避とは、リスクが生じる活動からつながりを断つことです。たとえば、ある事業において、将来性がないと判断した場合、その事業から撤退することで将来的に行き詰るリスクを回避することができるかもしれません。

リスク源の除去は、リスクを発生させる要因を除去する策です。たとえば、製造事業において、ある機械が故障しやすいというリスクがある場合、その機械を定期的にメンテナンスあるいは交換することでリスク源を除去することができます。

リスク保有は、リスク潜在を認識しつつも、低減や移転といった対策を講じないこと、または対策を講じながらもリスクを残存させることをいいます。リスクを受忍可能な場合、もしくは、やむを得ず受け入れる場合に選ぶ選択肢です。一例として、償却の進んだ社有車に破損や盗難保険をかけず、自身の資金範囲で対応するという行為は、リスク保有に該当します。

5:モニタリングからのレビュー

リスクマネジメントを実施した後は、その成果を確認するために、定期的なモニタリングを実施します。また、リスクマネジメントのプロセス自体も改善を継続的に行うことで、組織のリスクマネジメント能力を高めることができるでしょう。

最後に

最近、考えもしなかったような事件や出来事が頻発しています。そうしたことを考えても、「リスクマネジメント」は個人にとっても重要な考え方であり、手法だとわかるでしょう。仕事に限らず、実生活でも「リスクマネジメント」という考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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